見出し画像

Deep techと日本企業【英語学習の必要性】


Deep Techに関する書籍を読みました。

きっかけは、知り合いのエンジニア同士の会話で、Deep Techというワードが使われているのを聞き、「はて?Deep Techって聞いたことあるけど、一体なんぞや?」と疑問を持ったからです。


本書では、「Deep techってなに?」から始まり、世界の潮流と、その中で日本企業がどのような戦略を取っていくべきかが書かれています。

①Deep techとは?

社会的インパクトが大きく、根本的な研究開発と相当の資本投入を要し、知財だけでなく情熱・ストーリー性といった観点から参入障壁が高く、社会的・環境的な地球規模の課題に着目し、その解決のあり方を変えるもの

②世界の潮流

SDGs(持続可能な開発目標)を実現しようとする風潮が高まっている。

東南アジアには解決すべき課題が多くあり、それを達成することで社会への貢献になる。

こうした課題をSDGsに取り組みながら、「儲かる持続的ビジネス」として解決するためにDeep techが必要になる。

※本書では、東南アジアのスタートアップ企業がいくつも紹介されているので、中でも面白そうなスタートアップの情報を後日別の投稿でまとめる予定です。本書は2019年刊行なので、そこらかアップデートも織り込みます。

③日本企業の関わり方

東南アジアのDeep issueを解決しようとしているスタートアップに対し、日本の知識技術を掛け合わせる。

落合陽一さん「日本で育まれる課題解決策は海外に輸出できる転換点になる」

こうした課題解決には、最先端の技術ではなく、日本では枯れた技術や当たり前の技術を活かすことができる。

落合陽一さん「我々の社会では、今使えるものを使って今すぐ目の前の課題を解決するということが無くなってしまった」

日本の眠れる技術はDeep issueの宝庫・東南アジアでは大きなビジネスチャンスがある。

例)大気汚染を解決するため、液体を使って空気をキレイにするシステムを開発したシンガポールのスタートアップは、ポンプの製造に困っていた。そこに日本のポンプメーカーが協力。ポンプメーカーにとっても、「地球の空気清浄」という新たな役割を得る機会になった。



このあたりは、ニュータイプ の時代で山口周さんが書かれていた、日本企業やその人材は問題発見能力は低いが、問題解決は能力は高いという性質とも合致します。


山口さんの仰るように日本を初めとした供給過多の市場では、市場において解決すべき喫緊の課題は少なく、製品を訴求するためには消費者自身が気づいていないニーズを掘り起こす必要があります。

「前年より多くのものを購買し、消費する」時代は課題解決が得意な日本企業には向いていたが、ニーズを掘り起こすことは得意でなかった。

最近、いくつかマーケティング関連の書籍のまとめを投稿しましたが、いずれも似たようなことを言っています。

漠然と市場全体に向けて作るのではなく、顧客を明確にし、リポジショニングすること(戦略)が大切です。

東南アジアは解決すべき課題がたくさんありますから、そこに技術的に支援していくという入り込み方はとてもいい戦略だと思います。


東南アジア(というか日本以外のアジア圏)は、ビジネスの場で英語を使いますから、ますます英語学習の重要さが増しますね。

中国語を話されるより、英語の方がいいなと思いますね。


先端テクノロジーや、SDGs、日本企業の戦略などといったマクロなことを考えてみるのも、英語学習のモチベーションになるかもしれませんね。

モチベーションになるものは何でも使いましょう!

最後に、おすすめのTED動画です。

3分ほどの短いものなので、サクッと見てくださいね♪




いいなと思ったら応援しよう!