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【美容業界の裏事情】美容業界に「自爆営業」はある?
はじめに
皆さんは「自爆営業」をご存知ですか?
【自爆営業】
自爆営業とは、事業主が使用者としての立場を利用し、従業員に不要な商品の購入を強要したり、ノルマを達成できない場合に自腹で契約を結ばせたりする行為をいいます。
【ノルマ】
「ノルマ」は会社が一方的に設定した「強制的、義務的な目標」です。
部門ごと、あるいは従業員個々人に対して「一定時間(期間)にこなすべき仕事量(数値目標)」として与えられ、それを達成するように強く要求されます。
義務ですので、与えられたものをすべてこなしたとしても評価や報酬が上がるということはほぼありません。
先日、従業員がノルマを達成するため自腹で不必要な契約を結ぶといった「自爆営業」について、厚生労働省が対策強化に乗り出すことが報道されました。
労働施策総合推進法に基づく指針に「自爆営業」が、パワハラに該当する場合があると明記し、企業の対応を促すそうです。
私も「就職担当者」として美容学校で働いていた時、美容業界の「自爆営業」について、見聞きする機会がありました。
今回は、美容業界の裏事情「自爆営業」についてお話しします。
※あくまでも私個人の見解になります。
美容業界の自爆営業
美容業界も「自爆営業」と無関係ではありません。
・エステサロンの場合
2014年には、エステサロンの「たかの友梨ビューティクリニック」が、スタッフから「自爆営業」などの労働問題で訴訟を起こされて、問題になりました。
・美容室の場合
また、2010年代前半まで大きな影響力を持っていた「インターネット掲示板」には、“ある大手美容室”で日常的に「自爆営業」が行われている…という書き込みが目立ちました。
その他、下記のニュースで、弁護士さんが「美容師さんから自爆営業について相談を受けている」と報じられていました。
・私が働いていた「美容学校」の場合
ちなみに、私が働いていた美容学校では、明確な「自爆営業」を見聞きすることはありませんでした。
ただし、私が気付いていなかっただけで、「自爆営業」はあったのかもしれません。
というのも、
私が働いていた美容学校には、美容学生が「美容学校で習った技術」を実践する場として、一般のお客様をお迎えして、エステやネイルなどの施術を行う「研修サロン」が併設されていました。
※美容学校に限らず、専門学校が「学生の運営する店舗」を有しているのは、珍しいことではありません。
その「研修サロン」は、本物のサロンと同じく「店販」があり、売上目標が定められています。
【店販】
店販とは、お店で物を販売することを指します。 美容業界では物販のことを店販と呼びます。
美容室において、店販は施術以外で売り上げを伸ばすことができる重要な収益源です。
美容室で店販しているものと言えば、シャンプーやトリートメント、スタイリング剤のようなヘアケア商品を販売するのが一般的です。
美容学生が、職員室を訪れて、
理事長を含めた全教員に
「研修サロンの売上目標達成まであと少しなので、ご協力をお願いします」
とお願いに来たことが、何度かありました。
その状況を考えれば、担任や学年主任の教員が、店販目標達成のために「自爆営業」していたとしても、不思議ではない…と思います。
最後に
今回の記事は以上になります。
このnoteでは、私が約10年間「美容学校の就職担当教員」として働いていた時の体験談に基づいて、美容業界の新卒採用の裏側や、美容学校の裏事情など、美容業界の闇を曝け出していきます。
コメントや質問などもお気軽にいただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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