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「キリスト子ども市」— 子どもたちに届ける想いと温かな時間
今年も多くの笑顔と温かな交流に包まれ、「キリスト子ども市」が無事に開催されました。
毎年多くの方々が楽しみにしてくださるこのイベント。
今年も食品販売やステージパフォーマンス、そして子どもたちが活き活きと輝くさまざまな催しで大盛況となりました。
笑顔が溢れる催しと人々の温かさ
食品販売や卒園生によるお店では、おいしいものがたくさん売られ、お昼を挟んだイベントということもあり、みんなの胃袋を満たしてくれました。
園内123カフェでは、小学生たちがお手伝いをする姿が見られ、素敵な風景が広がりました。
保護者の手作り品や保育者が趣向を凝らして作ったグッズは、どれも温もりが感じられるもので、手に取る子どもたちの笑顔が印象的でした。
バレーボールサークルさんのホットドッグも大人気で、一時は売れ行きが伸び悩む場面があったものの、最後には見事完売。保育者や子どもたちが紙製の帽子をかぶりながら売り歩く光景は微笑ましかったです。
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子どもたちに届けたい「ユニセフの物語」
今回のイベントで特に印象的だったのは、ユニセフの方が語ったお話をお客さんたちが真剣に聞いてくださった場面でした。
一度、解散しかけたOpening
今回司会をしてくれたのは、初めて司会を担当した保育者。
バインダーいっぱいにメモが書き込まれていましたが、緊張の中でオープニングのハレルヤコーラスの後の案内が少し遅れてしまい、観客の多くが買い物エリアへ向かい始めてしまったのです。
大勢の方が来るイベントは、一度流れができてしまうと、なかなか流れを変えるのは難しいものです。
ステージ前の空席が目立ち始めてしまった中、皆さんに、「この後のお話は、子どもたちにぜひ聞いてほしい大切な内容です。少し難しいところがあるかもしれませんが、保護者の皆さんが隣で解説していただけると、きっと子どもたちにも届くと思います。ぜひ聞いてください!」と伝えてみました。
すると、一度立ち去りかけた方々が次々と戻り始め、一瞬にしてお客さんの流れが真逆になりました。
そして、ステージ前は再び多くの人々で埋め尽くされ、真剣に耳を傾ける光景が広がりました。
ユニセフの方の話
ユニセフの方が語ったのは、水汲みが日常の全てとなり、遊びや学びの時間すら奪われている子どもたちの生活。
それが井戸の設置によって少しずつ変わり、希望が生まれるという現実でした。
また、募金がどのように使われ、人の文字通り命を助けているのかということもわかりやすくお話してくださいました。
簡単な内容ではありませんでしたが、保護者の方々が子どもたちに寄り添いながらその話を共有してくださったことで、きっと子どもたちの心にも響いたことだと思います。
温かいマナーに支えられたイベント
イベント全体は終始賑わいに満ち、参加者の皆さんの温かな協力が際立っていました。
食品を扱うイベントでは多くのゴミが出るものです。しかし、片付けやごみ拾いに積極的に参加していただけるなど、イベント終了後、園内はとてもきれいな状態になっていました。
また、寒い中での開催のため、たき火を3か所設置するなど、お客さまの協力が不可欠な状況でしたが、係りがいるわけでもないのに、火を絶やさないよう薪をくべてくださったり、近くの子に声をかけてくださるなど、本当に多くのご協力をいただきました。
また、100台以上の車が停まる駐車場では、どうしても出庫に時間がかかりましたが、車でお帰りの際に窓越しから「ありがとうございました」と声をかけてくださる保護者の方々も多くいらっしゃいました。
このような温かいお気持ちに触れ、本当に素敵だなと思いました。
来年に向けて新たなスタート
新園舎での開催が予定されている来年の「キリスト子ども市」では、さらに新しい魅力が加わります。
今年の成功を糧に、より多くの方々に喜んでいただけるイベントを目指していきたいと思います。
準備に携わってくださった保護者の皆さま、職員の皆さん、本当にありがとうございました。このイベントを通じて子どもたちが感じた学びが、未来への大切な種となることを信じています。
来年も、皆さまと素晴らしい時間を共有できる日を心待ちにしています。