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飛行機の窓からのぞいてみよう!

北海道での講演を終え、なかなか乗る機会のない飛行機に乗って仙台に帰ってきました。
飛行機の機窓から見た風景に感動しながら、機内で思ったことを書いてみたいと思います。


飛行機って最高!

今回の北海道講演は、久しぶりに飛行機に乗る機会となりました。
北海道の方は道内の移動を飛行機でされるという、アメリカのような話をされていましたが、私にとっては飛行機に乗れるだけで大イベントです。

飛行機からの空って最高ですよね

帰りの飛行機に搭乗

新千歳空港は広大で、その活気に圧倒されつつも、お土産選びに奔走。
妻から送られてくるリクエストに応えようとするものの、広すぎる空港と商品の多さに圧倒され、何度も同じ売り場を回ってしまいました。
買い物って苦手…。(買い物好きな方、何が楽しいのか教えてください)

重ね着のせいで少し汗ばみながらも、ようやく購入を終え、JALのマークをたどると、外国人だらけの国際線方面に行きそうになり、慌てて引き返して、あわただしく保安検査場に向かいました。
やたらと外すものが多くてげんなりしつつ、呼び止められることなく通過できて一安心。

搭乗口に到着すると、スタッフの方が丁寧に案内してくださり、QRコードをかざすだけでスムーズにゲートが開き、少しドキドキしながら搭乗。
行きと同じ、翼の付け根近くの窓際の席に腰を下ろすと、外の景色が目の前に広がります。

飛行場ってキレイ!

普段見ることのない車両が空港の中を行き来し、整備員様子を観察していると、出発を待つ高揚感がどんどん膨らんできました。

隣の席は空いていて、荷物を置ける快適さにも一安心。
ただ、ふと周囲を見渡すと、他の乗客たちは飛行機に乗り慣れているのか、窓の外をほとんど気にせず、リラックスした様子で眠りに入ったり、端末でダウンロードした動画を見たりしていました。
若干、一人ではしゃいでいる感もありましたが、なかなか見られないので、そんなのにかまっている余裕はありません。
同じ飛行機に乗っているのに、こんなにも感覚が違うのだと思いながらも、風景を楽しませていただきました。

そしていよいよ離陸の時を迎えました。
新千歳空港はその広さゆえに、離陸準備のため滑走路を走行する距離がとても長く、このまま仙台まで地上走行で行ってしまうのではないかと思うほどでした。
それでも、いったん止まるとエンジン音が徐々に高鳴り、ジェットコースターのように一気に加速。ふわりと浮き上がる感覚とともに、空港の全景が地面のずっと下に広がり、見上げていた空が一瞬で自分たちの「下」に変わる――そんな非日常的な光景に心を奪われました。

人間ってすごいですよね

飛行機の窓から広がる夜景に目を奪われながら、ふと周りを見ると、他の乗客の方々は、やっぱり慣れた様子で外の景色に目もくれず…。
その姿はどこか冷静でプロフェッショナルな印象さえありました。
この景色や体験に感動しているのは自分だけなような気がしましたが、そうした思いから、日常の捉え方について考えるきっかけとなったのです。

北海道での実践と学び

今回の北海道での講演会では、園のブランディングやマネジメントについてお話しさせていただきました。
お伝えしたのは、成功談や特別な秘策ではなく、向山こども園で積み重ねてきた失敗事例やトライアンドエラーの結果です。
試行錯誤の中で学んだことを率直に語ることで、少しでも参加された方々に実践のヒントを提供できればと思っていました。

講演中、若手の経営者の方々から、真剣な表情で話を聞いていただけたのが印象的でした。
講演後、もう出発の時間が迫っていることを分かったうえで、「ちょっとだけ見せてください」と駆け寄ってきてくださる方々がいて、向山で使用している評価ツールをお見せすることになりました。
周りにいた他の先生方も次々に集まり、興味深そうに折り重なりながら画面をのぞき込み、実際の運用方法や具体的なポイントを質問されました。この熱量には、少し圧倒されながらも、私自身が話していた内容が何らかの刺激を与えられたのだと感じ、うれしく思いました。

自己評価は、園の日常業務にどのように組み込むか試行錯誤を繰り返しながら行ってきた「マイナーチェンジ」のようなもの。
しかし、その中で得られた成果は、思いがけない形で他の園の方々にとっては「フルモデルチェンジ」に近いものに感じられたようです。
自分たちでは些細な変化や改良に思えたことが、他者にとっては大きな変化に映ることもある――そのギャップに気づけたのは、講演の場で直接対話を持ったからこそです。

日常を見直す勇気

飛行機の窓から見た夜景や広がる大地――普段は見ることのない視点から眺めると、それらがいかに美しく、新鮮なものであるかに気づかされます。
同じように、どんなに素晴らしい風景や景色も、慣れてしまい、日常に埋もれてしまうと、いつしか曇った眼鏡をかけているように、見えなくなってしまうものです。

向山こども園での実践や、先生たちの日々の努力、そして子どもたち一人ひとりの成長――それらは日常の中で当たり前のように見えてしまうことがあります。
しかし、北海道の講演や他園の先生方との交流を通じて、これらの「当たり前」が他者にとっては新鮮で刺激的であることを改めて感じました。
講演の後に興味津々で話しかけてくださった先生方の熱意に触れたことで、自分たちの取り組みを語り直し、見直すことの大切さを実感しました。

日常の曇った眼鏡を外すことで、普段見落としている「キラキラ」を見つけることができる――この考えは、保育に限らず私たちの生活全般に通じるものだと思います。
曇った眼鏡をはずすためには、他者と交流し、異なる環境に触れることが欠かせません。自分の取り組みを語り直すことで、それがどのような価値を持つのか、何を次に目指すべきかがクリアになっていくような感覚がありました。

今回の北海道での経験を通じて、私は保育者同士の交流が持つ力を改めて実感しました。
このような場を企画し、参加してくださった先生方には感謝の思いでいっぱいです。
仙台は少し遠いかもしれませんが、飛行機から窓の外を眺めていると、あっという間につきます(笑)
ぜひ、皆さんにも仙台に足を運んでいただき、向山こども園の日常や実践に触れていただければと思います。
そして、今日受講された方から質問もいただけるということなので、その質問に、このノートを通じてお答えしていきたいと思っています!

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