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お餅つきイベントの裏側大公開!
お正月明けの3連休初日。
子どもたちや保護者にとって楽しみの一つが、向山こども園で毎年恒例のお餅つきイベントです。
今年は、例年を大きく上回る90家族以上が参加する盛況ぶりでした。
その一方で、場所や天候の問題が重なり、スムーズに進めるための準備には多くの工夫が必要でした。
今回は、そんなお餅つきイベントの裏側に迫りたいと思います。
制約の中で最善を模索した場所えらび
例年、園庭の広いエリアを使用し、親子がお餅つき体験をしたり、食べるのを楽しめるような設営を行っています。
しかし、今年は工事の影響で園庭の一部が使えず、さらに直前に降り続いた雪が園庭を泥だらけにしてしまいました。
限られた条件の中で、いかにして安全で快適なイベント会場を作るかが最大の課題でした。
当初の案
最初は、メインのまきば園庭と園バスが以前通っていたバスロードという通路を併用し、食べるスペースを分散させる計画を立てていました。
この決定がされたのが昼のこと。
特にそれぞれの場所を任される中堅保育者にもある程度伝え、各自心の準備をしていました。
しかし、15時を過ぎると、これでもか!と言わんばかりに、大量の雪が空から降ってきます。
ウェザーニュースは見るたびに変わり、どんどん雪マークが増えていきます。
さらに、気温が2~3度と温かかったのもあり、園庭はびちゃびちゃぐちょぐちょの土が雪でコーティングされるという、最悪のコンディションに…。
気温が下がれば泥水が凍り、それが溶ければさらにぐちょぐちょになるのが目に見えていました。
昼令暮改
朝令暮改とよく言いますが、昼令暮改、昼に変更した計画をさらに変更し、駐車場を会場として利用する案にすることにしました。
バスの駐車場ならぐちょぐちょでもないし、お餅つきにはピッタリ!ということで、様々な案の中で、これ一択しかない!と思い、厨房のスタッフと一緒に考え、方針転換をして最終決定をしました。
しかもこの案、おそらく最終の形は私の頭の中にしかないような状態で、雪かきをしたり、追加の資材を買いに行かなければならないということで、ほとんど周知できないまま、当日を迎えることとなったのです。
駐車場をイベント会場に!新たなアイディアの実現
駐車場をイベント会場として利用するのは初めての試みです。
70台の車がそれぞれのタイミングで出られるようにする止め方をしつつ、工事関係者の車両とも分けるという難題がすぐに持ち上がりました。
そこで考えたのが、バスを「通路」として活用するアイディアでした。
お餅つきイベント参加者と工事車両が混在しないよう、バスを並べて壁のように配置し、安全を確保しました。
まるで機動隊のようにバスが並び、通路を作ってみたらどうか?という案です。
バスの車庫を開けつつ、通路もできるという一石二鳥!ということで、まずは第一段階クリアでした。
室内会場への柔軟な対応
雪や泥の影響を考慮し、食べる場所を室内でも行うことにしました。
実は、お餅つきイベントでは、お餅が落ちてくっつき固まると後片付けが大変になるため、できれば避けたいと思っていましたが、やむを得ないと判断しました。
そこで「どうすれば工夫できるか」と考え、方法を探りました。
その結果、業者さんが床を汚さないためにブルーシートを養生として敷き詰めている様子を参考にすることにしました。
以前から、工事現場でホチキスのような道具を使って固定しているのを見かけ、このアイテムに注目していました。それを活用し、ブルーシートをしっかりと固定することで、室内でも快適にお餅をたべることができる環境を整えることができました。
急な変更だったため、保育者たちとの細かな打ち合わせは当日の朝になってしまいました。
それでも経験豊富なスタッフが迅速に対応し、全体の流れをしっかり追ってくれました。
こうした柔軟性が、向山の保育を支えてくれているんだな~と改めて感じました。
イベント当日、子どもたちと保護者の笑顔
天候にも恵まれたイベント当日は、参加者全員が笑顔でお餅つきや食事を楽しむことができました。
保護者の方々も積極的にお手伝いに参加してくださり、つきたてのお餅を配る役割や、お餅を小さくしてくれたり、体験コーナーのサポートを行っていただきました。
今年は参加家族が非常に多かったため、お餅が足りなくなるのでは??とハラハラする場面もありました。
しかし、保育者と保護者の協力のもと、最後まで全員がお餅を楽しむことができました。
帰り際には、「とてもおいしかった」「家族みんなで楽しい時間を過ごせました」という嬉しい感想を多くいただきました。
困難を乗り越えた先に見えた可能性
今回のイベントは、工事や天候というイレギュラーな状況に対応する中で、園の新たな活用方法を見つける機会にもなりました。
「ピンチはチャンス」という言葉がありますが、まさにその通りの経験でした。イベント後の達成感は大きく、子どもたちや保護者が笑顔で帰られる姿を見て、中止しなくてよかったな~とおもいました。
これからも、子どもたちと保護者にとって特別な時間を提供できるよう、柔軟な対応と新たなアイディアでイベントを作り上げていきたいと思います。
映像は編集し、また後日配信したいと思っています。