ステキな研修会、全国に届け!!
新年の成人式がある三連休、毎年恒例の「子どもと保育総合研究所」の冬季セミナーが開催されました。
今年もこのセミナーの配信を担当させていただきました。
なぜ私がこの役目を担いたいのかを、改めて考えてみたいと思います。
師匠たちに出会える場所
子どもと保育総合研究所は、私にとって特別な場所です。
学生時代からお世話になり、現在は所員としても関わっています。
この研究所の中心には、私の保育観を形作る上で欠かせない師匠たちがいます。
たとえば、師匠と勝手に呼ばせていただいている渡辺英則先生、大学時代の恩師の若月先生、仕事を始めてから深い学びをいただいている大豆生田先生、研修のたびに保育の本質を振り返らせてくれる佐伯先生、向山こども園の困難な時期を支えてくださった高島先生、憧れの存在である三谷先生、そして日々の悩みに耳を傾けてくださる相馬先生や松山先生。
これほど多くの素晴らしい先生方が集い、保育の質向上に向けた研鑽を積む研究所で、私がその一員であることに誇りを感じています。
そしてコロナ禍以降、配信の技術を活かしてこの研究会の配信を担当することが増えました。
配信に至る経緯と技術の習得
コロナ禍の間、向山こども園では、保育活動を外部に発信する映像制作を始めました。その中で、複数カメラを活用したオンライン公開保育にも挑戦し、研修会をオンラインで提供するスキルを磨いてきました。
この技術を応用する形で、研究所の研修会の配信も任せていただけるようになりました。
配信にあたり、事務局の方々や所員の先生方から温かい言葉をいただくこともあり、それだけで疲れが吹っ飛びます。
実はこの三連休の初日は、大体お餅つきイベントと重なっています。お餅つきの後に荷物を準備し、仮眠をとって仙台を深夜に出発し、朝7時には会場入り、17時ころまで配信という少しタイトな日程です。
しかし、少しタイトだったとしても、この研修会を全国の保育者に届ける価値がある研修会です。
配信の意義と対面研修の良さ
この研修会は、日本全国から保育者が集まり、保育の本質について学ぶ貴重な機会です。こんな豪華メンバーがそろう研修会を私は見たことがありません。
かつては向山こども園の職員も希望者は全員参加できるよう、交通費を園が補助してきました。しかし、地方からの参加には時間・労力・費用がかかり、どの園でも実現できるわけではありません。
ちなみに、10人ほどの保育者が参加していたので、ざっと30万円ほどがかかっていました。これが年に2回。勿論それだけの価値はあるのですが、少し痛い出費であることも事実でした。
一方、配信の導入により、地方の保育者も自宅から研修会に参加できるようになりました。これは、保育を志すすべての人にとって、最新の知見に触れる貴重な機会を提供できるということです。
対面での研修会には、先生方の話を直接聞ける臨場感や、参加者の意識の高さを肌で感じる特別な体験があります。
一方で、配信は、普段の仲間と一緒に議論したり、質問しながら学ぶ新たな研修への参加の仕方もできます。
また、配信だと、子育て中の保育者も見ることができるなど、様々なメリットがあると思っています。
今後の展望
コロナ禍を経て、対面での研修が再び増える一方、配信の需要は質が高ければ続くと感じています。アーカイブ配信や地方の保育者が仲間と共に視聴するスタイルなど、新たな形での研修参加が広がる可能性があります。
私が目指すのは、この素晴らしい研修会をより多くの人に届けることです。
もちろん、私も、先輩方のように、うまくシンポジウムを回したり、素晴らしい発表ができるようになりたいという気持ちはあります。しかし、特等席で、トップオブトップの方の息遣いを聞きながら保育のことを考えられるのも役得だと思っています。
これからも、全国の保育者が学び続けられる環境をつくるため、挑戦を続けたいと思っています。
未来の保育を担う人々の学びを支えられるよう、これからも努力を惜しまず歩んでいきたいと思います。
東北と関東までかなと思っていますが、素敵な研修会や公開保育でしたら、配信に行きますので、ぜひご相談ください!