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新しい園舎へ、大移動!

冬の冷たい空気の中、今日は向山こども園の年少さんの新しい園舎への引っ越しの日でした。
天気予報では大雪の予報が出ていましたが、朝の時点ではそれほど積もっておらず、予定通り引っ越しを決行することにしました。

今回は、倉庫の引っ越しはすでに済ませていたため、子どもたちの遊び場を作るための引っ越しがメイン。新しい園舎「ひだまり棟」と「そよかぜ棟」へ、子どもたちの大切な拠点を移す作業が始まりました。


園舎をつなぐ道を作り、大移動の準備

まず午前中に行ったのは、低い天井や開放廊下の解体作業です。これにより、台車や背の高い棚がスムーズに通れる道を確保しました。
園舎間の移動は、荷物の種類に応じて方法を分ける作戦。
重ねられないものやタイヤのない荷物はトラックで運び、タイヤ付きの棚などは地続きのルートを活用し、解体を控えた「ひいらぎ棟」から新しい園舎へと運搬しました。

まずはスーパーバイザーチームが引っ越し開始!
トラックに詰め込んで出発~! 30秒で新園舎へ☆

午後2時半を過ぎると、おひさまの保育者たちも加わり、大人数での大移動がスタート。

一気に荷物が運びだされ、私も年長さんの時に遊んだひいらぎ棟はあっという間に空になりました。
一方、新しいひだまり棟には、子どもたちが作った作品や遊び道具が次々と運び込まれ、広々としていた空間が一気に活気づいていきました。

大切な絵やおうちもそっくりお引越し

保育者たちの柔軟な環境づくり

今回の引っ越しは、大掛かりな打ち合わせを事前に行うのではなく、保育者たちがその場で判断しながら、スーパーバイザー(学年主任)と連携を取りつつ進めていきました。
新しい環境の計画は、具体的なイメージが固まっていない部分もありましたが、ベテラン保育者を中心に見直しをかけながら進行。
ロッカーの設置や遊びの拠点づくりを工夫しながら行いました。

配置は置きながら考える!

新しい園舎の壁には、子どもたちが落書きしても目立たない、OSBという木材を採用しました。
この素材は、アトリエでも採用してとてもよかったので、小さい学年の年少さんの壁にはこれにしようと決めていました。
そんなOSBは、ねじを打つのにもうってつけ!
屋根をぶら下げたりするときに、フックやくぎを打てると便利なので、角材も設置! 初日から、ガンガン壁にねじを打ち込みました(笑)

また、遊び場の安全を確保するために養生テープを床に貼ったりと、新築のピカピカの建物はあっという間に「向山の保育室」へと変わっていきました。

建物が息づく瞬間

新しい園舎はとても美しく、しばらくはその輝きを楽しみたい気持ちもありました。しかし、そこに子どもたちが作ったものや描いた絵、遊びの痕跡が加わることで、建物が、ショールームから、呼吸をしている保育室への変化していくのを実感しました。

ひろ~い!
ピッカピカ☆ 新築のいい香り~
でもやっぱりこっちがいい!
しっくりくるな~
居心地よさそう!

明日には、今日まで使っていた水道の流しも新しい園舎へと移設されます。新たな環境の整備はまだ途中ですが、月曜日には、子どもたちの元気な声が響き渡ると思うと、わくわくします。

未来へつなぐ保育者の力

今回の引っ越しを通じて、改めて保育者たちの行動力と柔軟な判断力に感心しました。
この10年、引っ越しを2回ほどしたりしてきましたが、ノウハウがたまるほどはやっていません。
しかし、環境をどう整えるか、荷物をどこに配置するか、保育の流れをどうスムーズにするかなど、考えるべきことは山ほどありました。

その場で意思決定をしながら動く保育者たちの姿を見て、とても頼もしく思いました。
まだ整っていない部分も多いですが、来週からこの場所で子どもたちが遊び、学び、成長していくことを想像すると、わくわくした気持ちでいっぱいです。

みんな頑張ったね!

新しい園舎の歴史が始まる

月曜日、子どもたちが初めてこの園舎に入ることで、本当の意味での園舎の歴史が始まります。長年使ったひいらぎ棟は60年近くの歴史を持ち、礼拝堂も同じく長い時間を経て解体されました。

これから30年、40年、もしかすると60年と、未来へと受け継がれる園舎になるかもしれません。
そのとき、今の子どもたちはすでに大人になり、さらにはおじいちゃんやおばあちゃんになっているのかもしれません。
そんな未来に思いを馳せながら、新しい園舎での保育がいよいよ始まります。

暖炉への火入れは、やらせてもらいました!!

すべての関係者へ感謝を込めて

今回の園舎建築は本当に多くの方の助けでこの日を迎えることができました。
まずは子どもたち。大きな変化や、園庭が少し狭くなったりしている中、工事を楽しんだり、遊びに生かしながら生活を送ってくれてありがとう。
そして、その子どもたちを支え、工事に理解を示してくださった保護者の皆様にも心より感謝申し上げます。
また、工事に携わってくださった古久根建設の皆様、環境デザイン研究所の皆様、そして多くの工事関係者の皆様ありがとうございます。
そして、手前みそで恐縮ですが、協力してくれた保育者やスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

これから、新しい環境でどんな物語が生まれていくのか、楽しみにしています。
野のはなホールは約1か月後です。
皆さん後ひと踏ん張り! よろしくお願いします!

客席の上の管理用通路
ま~だだよ!


園舎全体が落ち着いた頃、改めてこの建築への思いや、このタイミングでの決断の背景についても記事にしていきたいと思います。
実はまだほとんどの人に話していない、このタイミングでなければならなかった私なりの思いや未来予想があるので、3月末の記事もお見逃しなく!

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