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年末は、銀行さんとケンカ。
教育資金口座ってご存知ですか?教育資金の一括贈与の特例という、相続税の軽減措置です。
国税庁の資料によると、平成25年4月1日から令和3年3月31日までの間(令和8年年3月までの延長が決定済み)に、30歳未満の方が、教育資金に充てるため、金融機関等に預入をした場合1,500万円までについては、金融機関等の営業所等を経由して教育資金非課税申告書を提出することにより、支払う贈与税が非課税となる制度です。
普通に1,500万円をオヤジからもらうと410万円(税率40%から控除190万円)の税金(贈与税)がかかります。相続の時に自分がもらう財産が現金1,500万円のみの場合は、175万円(税率15%で控除50万円)の税金(相続税)がかかります。それが、タダになるのです。
この制度を知った方は、当然怒ります。金持ち優遇にもほどがあると。
この制度を国が作った理由は、おそらくタンス預金を市中にバラまきたいという発想だと思います。今の80代くらいの方々は、休みなく働いてコツコツ貯金した世代です。高利回りの普通預金を持っています。それは意外なほど高額に増えちゃってる場合が多いです。
彼ら世代は、お金をあまり使いません。「欲しがりません勝つまでは」と戦時中に言わされた親に育てられたからです。そうしてオヤジたちの家のタンスには、スゴイ額の入った通帳が眠っています。それを何かに使ってくれれば、日本経済が豊かになるでしょう。
ウチのオヤジは平成25年に銀行員の方に勧められて、教育資金口座を作ってくれました。孫が学費で困らないようにとの思いからです。大変ありがたい話です。
ただ、この口座からお金を引き出すのは、大変な苦労がかかります。毎年その年に払った教育費から、制度に合う金額だけ引き出せるのです。申請するには、領収書をまとめて、支払い先から正式な請求書をもらい、支払い先の所在地が分かる資料を添え、毎年のように変わる申請要件に合わせなければなりません。年内に申請しなければいけないのですが、12月のクレジットの引き落としを待っていると書類作成がギリギリになります。
私はこの書類を作るとき、朝から気合いを入れて取り組みます。早朝から書類整理をして、午後3時の銀行が閉まるまでに提出しなければなりません。提出書類に細かい数字を書いていきます。これは別の書類が必要だ、この数字は別項目だったとか考えながら、時間に追われて作ります。
そうして頑張って銀行に提出しに行くのですが、いつも何かしら制度が変わり書き直しを要求されます。
もう次の休みは大晦日だよ。何とかして。
いや、でも、これは修正して出してもらわないと。
それはもう、そっちで作って出しといてくれ。
いや、それは困ります。
そうした押し問答で、毎回ケンカしてるような状態になります。いちおう私も、お客様相手の仕事をしてるんですけどね。
最近銀行の方は私を見ると、「足立さんですか」と妙に丁寧な言い方で話すようになりました。私はクレーマー登録されてるんでしょうか?。
FPやライフコーチをお探しでしたら、私もやってますよ♪
https://www.ginza-coach.com/coaches/view.cgi?username=2409NY4599