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私なりのうつ病への付き合い方
最初に
こんにちは、ハジーメです。私の持病であり、また昨今の社会で増えてきている「うつ病」について、私なりに綴り、まとめておこうと思います。何回かに分けて、書こうと思っており、今回の主題は「私なりのうつ病への付き合い方」となっています。
うつ病とは
誰でも気分の落ち込みはあるものです。大体は原因がわかり対策するか、時間などによって解決されます。しかしうつ病とは、主たる原因がわからない、または解決しても気分の落ち込みが続き続け、動けないなど日常生活に支障をきたす状態に陥った時に診断されるものです。
⭐︎色々なお医者様方に聞いたり、また本を読んだりすると、診断され、服薬していても、「うつ状態」という言い方、書き方をされる事もあります。診断基準はあるものの、明確な原因などが化学的にはわかりきっていないことなどからそのような表現をされるのだと思います。ただその場合も日頃使われているうつ病と言われる時と変わらない状態である事は確かであり、その先生方の考え方や配慮だと思います。
私のうつ病になった経緯、理由
私は、19才、浪人中の時にうつ病になり、通院、服薬などを始めました。もともと極度の気にしいだったことなど性質の面でも今となっては、発症してしまう可能性は比較的高かったと思います。ですが大きく挙げられる理由は二つです。1.長い間プレッシャーに晒され続けてきて、またそれに応える為に無理をしていたことに気づいてなかったこと。2.自分の環境適応能力の低さを認識していながら、浪人してでも行きたい大学があったために、大きく環境を変え、苦手な環境に身をおいてしまった事。この二つが重なり「うつ病」という病気になってしまいました。特に1のことに気づかなかったのが大きいと感じています。正確には気づいてないふりをしていたと言えますね。当時から疲れやすさや無気力など今考えれば無理がきく、もっといえばこれ以上負担を増やさない方がいい、体調でした。しかしその当時は、明確な目的の為に突き進みたい事が1番だったこともあり、2を実行する事を優先し、見て見ぬふりをしました。その結果、うつ病を発症することになりました。しかし今、分析し考えられる原因をここに記述していますが、はっきり言うと自分ではそれだけではないと感じています。もしこれだけ原因がはっきりしていれば、対処できたとは言えませんが、その後悪い状態が長引かずにすんだ可能性もあり、また私にとっては身近にあった病気なので気をつけられたはずです。しかし私は発症してしまいました。その点から、原因が簡単に求められる病気ではないと考えていますが、他にも何かしらの理由があったのだと感じています。
私のうつ病の大まかな症状
私が経験した症状は、無気力が続く、倦怠感、睡眠障害など一般的に知られているものばかりです。うつ病は波のある病気です。良くなって悪くなってを繰り返します。例にもれず、私もそうです。ただ1番きつかったのは精神エネルギーの減衰による「強迫観念」です。これがいわゆる「社会復帰」と呼ばれるものに辿り着くまでの道のりを長くしました。元々の性格上、細かい事が気になる事が多く、あれを何回やったなどの数字には悩まされました。洗い物をしていても、汚れが取れてないんじゃないかなど何回も洗い直したりしてました。結果的にこれが精神エネルギーを減衰させ、少し回復して、なんとかというところでまた動けなくなるといった負のサイクルに陥ります。もちろん極限まで気力がない時にも起こります。恐らくこれが私のうつ病の中で、副作用的なものであるかもしれませんが、1番特徴的な部分だと思います。
※医学的にまだ解明されてないため、私の中でしっくりくる精神エネルギーという言葉を使わせていただきます。意味としては人間が元来もつ、動く為の魂の力のようなものです。
今の状態
簡単に書くと、服薬をしながら、社会復帰できるぐらいまで戻りました。大学に最低限通えるくらいです。また波もだいぶ落ち着いていて比較的安定した状態です。ただ今でも突然、気分が沈み込んで無気力な状態が続くこと、それが起こる恐怖感などはあります。
私なりのうつ病への付き合い方
まずは自分を否定しないことです。何にもやっていないと、罪悪感に襲われます。また自分としては「何もできない」でも、周りから見れば「何もやっていない」と見られる事が多いため、周りの目が気になり、とても罪悪感に襲われ、自分を責めてしまう事が多くなりました。そうなるとどんどん悪化していってしまいます。無限地獄です。そうならない為に、自分を否定しないこと、その為に少しでも何かできたら褒める事、周りの目を極力気にしない事をはじめました。簡単にここには書いていますが、これが出来るようになるまでにはとても時間がかかりました。自信の喪失や元来の性質から、私にとってはとても難しい事でした。しかし薬や理解してくれる人の力を借りながら、少しずつ進めて行き、今このように文章にできるまでになりました。
次に、極力、無理をしないことです。もちろん社会にでて、何かを行っていると体力、精神共に常に余裕を持った状態を保つのはとても難しいです。しかしなるべくその状態を続ける事、また辛くなる予兆を感じた時は最低限のやる事をやって、休める事などを意識しています。もちろん突然来るものには対処できませんが、今までの経験上、なんとなく感じるものはあるので、それ以外はなるべく防げるように立ち回っています。
また少々気にしすぎでも丁寧に生きるように心掛けています。これは今まで書いてきたことと矛盾している様に感じるかもしれませんが、私の中では全く異なります。極端に気にする事はとても負担になりますが、私にとって全く気にしない事はそれよりもっと負担になる事に気づき、この方策に落ち着きました。全く気にしないという事をしていると、反動で後からとても気になり、余計に負担になるということを経験として学びました。なので、他人から見ると少々気にしすぎでも、自分の中で許容範囲なら気にしていた方がその場で解決され、負担としては小さいと判断したからです。また丁寧にというのも、同様に雑にしてしまうと後から余計に気になるので、その場で完結させる為にも、後から納得できるようにする為にも心掛けています。
4つ目は、自分の機嫌は自分でとることです。当たり前に感じるかもしれませんが、意識するとしないとでは大違いです。また他人依存にならない様にしています。詳しくかくと「不確定要素を極力なくし、自分の機嫌は自分でとる」です。簡単な事だと好きなものを近くにおく事ですが、これだけでも私にとっては大きく違います。好きなものが目に入るだけで、活力になる場合も多々あるからです。
最後に、自分の性質にあったルールを決め、必ず守るのではなく、許容しながら守るという事です。私の場合だと、大きな家事(洗濯、料理など)を行う曜日、毎日の習慣(明日の準備をするなど)を決める事です。またその中でも優先順位をつけるなどパターン化しました。これによりリズムが作られます。これは経験上、私にはリズムがあった方が負担が少なくなるという事を知っていたので実践しています。私は考える事が趣味なので、些細な事でも考察に入ってしまう事が多々あります。そのまま深く深く考え、いつのまにか時間が過ぎ、慌てることがありました。また考える事も労力を使うので、知らぬ間に疲れていることもありました。その為、パターン化できるものはする事にしました。ただ最初書いたように、ある程度許容しながら守っています。ここは重要です。何事も縛り付けると無理が生じる場合があるからです。
以上が私が主に気をつけている事ですが、やはり1番重要なのは、一つ目の自分を否定しない事です。この病気の難しさは、やはり周りからはっきりとはその他の人と違いが見えないことです。なので、多くの人がやっている事をできないとなぜ?という視線を向けられがちです。まだそれだけですめば良い方ですが、こちらの立場ではとてもきつい言葉をかけられることも多々あります。そのような時に自分を否定してしまうと余計にきつくなってしまいます。先程も書いたようにこれはとても難しいことです。安定してる今だから言える事かもしれませんが、自分を否定しないであげてください。これ以上は言えませんが、心のどこかにこれを留めておいて頂けるとありがたいです。
最後に
ここまで読んでくださった方ありがとうございました。正直、これを話題にし、記事として書くかは迷いました。各々の症状、事情があり、また発信するという事には責任が伴う、ましてこのように繊細な話題は特に難しいものだと私が思っているからです。しかし自分の経験を少しでも伝えられたらと思い、まずは今の私のうつ病への付き合い方から書くことにしました。未熟者ではありますが、丁寧に言葉を選びながら書きました。ここまでありがとうございました。皆様の健康を祈っております。では。
ハジーメ