歴代三大「悪くないだろう」
ぺこぱ脳で生きる #HNKS05 のエピローグです。
私はぺこぱのセリフの中でとびぬけて好きなのが、「悪くないだろう」です、この言葉には様々な場面で勇気を貰ってきました。
なのでこの記事には私が今まで生きてきた中で、飛びぬけてカッコよかった歴代「悪くないだろう」トップ3について記しておこうと思います。皆さんの新たな「悪くないだろう」との出会いのキッカケになれれば幸いです。
第3位は、ぺこぱのM-1最終決戦でのネタ中に出てきた「悪くないだろう」です。
ぺこぱの最終決戦のネタは「高齢者に席を譲る」というもので、それはもう怒涛のボケをかましていました。
たくさんのボケをかましている最中に、突然ぶっこんだ
「今ボケの畳みかけ中ですけど、皆さんどうですか?」
に対する
「いや聞かなくていいけど、実際どうですか?」
「悪くないだろう」
ですね、これが3位です。これ好きなんですよね、これぞ正統派の「悪くないだろう」です。しっかり結果を出した後に、こんな確信して「悪くないだろう」を私も言ってみたいものです。
そういえばM-1グランプリ2019が開催した日はたしか、有馬記念もあって、わざわざ現場まで行ったのにボロボロに負け、しかも雨が降ってきてビショビショに濡れながら帰ったのをよく覚えています。共に有馬で負け、ビショビショになった友達と一緒に家で見たんですけど、めっちゃ笑いました。M-1がこんなに面白いものだとは知りませんでした。
そんな友達は今年もM-1に挑戦しようとしています。ぜひともあのMの門からいつか出てくるところ見たいですね。
第2位は、「82年生まれ、キムジヨン」という映画の終わりのシーンに出てくる「悪くないだろう」です。
この映画は、女性が日頃抱えているプレッシャーみたいなものを、女性の目線から描いた作品で、個人的にすごく考えさせられる映画でした。男性として生きていたら絶対に気づけないだろう視点ばかりで、これは単なる女性差別の話ではなく、社会構造についての話でもある感じました。その点で言えば「黒人差別問題」にも通づるモノがあると思います。
そのすごい映画の中で、特に最後シーンにとても心打たれました。どんな人でも子供を連れていると、予期せぬアクシデントに見舞われて、どうしても人に迷惑をかけてしまう時がありますよね。仕方ない事なのにそれに対し「子連れがなんでカフェでコーヒーなんか飲んでんだ、家にいろよ迷惑かけるな」などと、ヒソヒソ悪口を言うやつが少なからずいて、そういう嫌がらせに対して主人公は今までは黙り込んでいました。
しかし、初めてそいつらに「あなたは私の何をしているの」と面と向かって言い返せた、勇気を振り絞って一歩踏み出したシーンがあって、それがとても胸打たれました。それに対し「あなたになんか言っていない」と吠え面かいているモブがとても醜くてダサくて。でもこの映画を見てなかったら、もしかすると気づかずに自分もそちら側になっていたかもしれないと思うと、バカにできない自分もいて、色々と考えてしまいました。
その直後、精神科医にその時気分を聞かれたときに言った言葉が
「正直あまり気分は晴れませんでした。
でも、悪くはなかった。」
でした、これが2位。正確にこう言ってたかは怪しいですが、大体こんなニュアンスだったと思います。この「悪くないだろう」は重かった。でもやっと勇気をもって踏み出した自分に対して言ったこの言葉は、とても綺麗でした。人に言い返すことは実はあまりいい気分にならないことの方が個人的に多くて、それでも「今までの自分でいるものか」と自分のために行動したこと、そんな自分を認められたこと。そういう瞬間は、心動かされますねやっぱ。
またこのシーンは原作にはないらしいので、それもまた面白いな、と思います。ぜひ両方ともしっかり見てみたいです、とても美しい「悪くないだろう」でした。
第1位は、戦極17章のglitsmotelのライブの中に出てきた「悪くないだろう」です。
https://www.instagram.com/p/Bfa4i3gFQ0C/?igshid=107rwxpkcgi5c
photo by 山崎奏太郎
散々自分の音楽でかましまくった彼らの、あの言葉が今も忘れられません。今までのバトルイベントだと、ラストライブを見ずに決勝戦が終わるとすぐ帰ってしまう人が多かった、そういう状況だったのに多くの客をロックし、たくさんの人をその場に留めさせた。音楽の力を、すごく感じました。
そんなライブ終盤に、唾奇が話したセリフの中の言葉です。よく噛んでお食べください。
「好きで犯罪者やってるよ、好きで音楽やってるよ、間違いないです」
「今日HANGさんのこと知ってくれて来てくれた人も、おれのこと知って来てくれた人も、他のラッパーだったり、バトル見に来てくれた人もいると思うけど、今日いる人たちほぼほぼ犯罪者だと思うし、おれも犯罪者真っ只中だよ、ほんとはね」
「でも、おれらのやってる音楽も、ま悪くはないでしょ」
でした、これが1位。この「悪くないでしょ」を越えられるのは、当分出てこないだろうと思います。と、言えるのは今だけなのかもしれない。が、ぜひ音読してみてほしい、証明としての「悪くないだろう」は選ばれた人間にしか言えない。「悪くないだろう」の頂点です、それくらいカッコいいです。
いかがだったでしょうか。
もしこの記事を読んでいる人のなかにも「この悪くないだろうもめっちゃカッコいいんだけどな」というのがあるなら、ぜひ教えていただきたい!と思います。いつか会うことがあれば、ぜひ語り合いましょう、きっと一晩じゃ足りないかもしれないですね。
そんなかんやで、ぺこぱについての記事はこれで最後です。たまにはこういうぬるい記事も悪くないだろう、てなもんよ。
はい、どうもありがとうございました。
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