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硝子のたまご

まだ厚ぼったい眠気

まだ冷たい川の流れ

ゆるやかな風向きの来る方へ目をやれば

花たちが群れを成して咲き出していた

あれはきっと 私の掻き毟った肌

まだらに輝いている

胸の内に守られた枯れない花

誰にも愛されないまま

埃をかぶって忘れられている

「私を見つけて」と泣きながら

誰にも傷つけられないように

その殻に閉じこもったまま

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