【TRICKシーズン1感想】クセになる後味の悪さ【ネタバレ有】
こんにちは、Haikuです。
今月いっぱいでTRICKのアマプラでの配信が終わるということで、急いでシーズン1を見てきました。
各話ごとにFilmarksで感想を書いてたのですが、Filmarksだと自分が書いた各話ごとの感想をまとめて見たり、各話の感想を一部だけ修正したりといったことが出来ないのでnoteにまとめて書いちゃうことにしました。
※ここからネタバレ満載なのでドラマ未視聴の方は注意！！！！
1話「透視」
売れない奇術師・山田奈緒子（仲間由紀恵）は、ある日、唯一の収入源である見世物小屋の仕事をクビになった。彼女はそこで雑誌に掲載された、若手物理学者・上田次郎（阿部寛）から霊能力者たちへの挑戦状を見つける。『私の目の前で、超能力者であると証明できたら賞金を支払います』手品を見せて賞金を…。金欠の奈緒子は、上田の研究室を訪ねることに。
母之泉編、第1話。
昔何度か見たことあるけど、インチキの種とか全部忘れてたから新鮮な気持ちで楽しめて良い。
画面の縦横比や小物に時代を感じるなぁ……って思って調べてみたら放送してたのって2000年か！ めちゃくちゃ昔だ……
仲間由紀恵はやっぱ可愛い。なんでこんな客少ないんだ。よっぽど手品がつまらんのか。
上田はもう1話から気絶したりして頼りなかったな、そういえば。
2人の掛け合いが楽しい。
ビックマザーの浮遊のタネってなんだったかな……
2話「壁抜け」
上田（阿部寛）と共に話題の集団“母之泉”2度目の儀式に参加した奈緒子（仲間由紀恵）は、ある悩みを書いて封筒を提出した。封筒を取り上げた澄子（菅井きん）は見事『貧乳の悩み』を言い当てたが、奈緒子はそのトリックを暴く。澄子はアルコールで封筒を透かして中を読み、香を焚きアルコール臭を隠していたのだった…。
母之泉編、第2話。
信者たちの前で貧乳カミングアウトされる山田、可哀想だけど狼狽え方とビッグマザーの勝ち誇った感じが面白かった。
封筒をずらして読む透視・アルコールを使った透視などすぐにタネを見抜く山田、有能。この有能さでなんで家賃払えないほど追い詰められていたんだ。
上田の通信格闘もお披露目。一対多でもボコボコにできるほど強いの面白い。頼もしいぜ。
矢部刑事たちのキャラ、好きだ。最後までいてほしい。
美和子はなぜ死んだ？ ビックマザーはどうやって侵入し消えたのか？ 綺麗さっぱり忘れてるからめちゃくちゃ気になる！
3話「密室」
奈緒子（仲間由紀恵）は青木（河原さぶ）の家で霧島澄子（菅井きん）の肖像を発見。青木は信者？上田（阿部寛）と共に青木に詰め寄る奈緒子。矢部刑事（生瀬勝久）たちを前に、奈緒子は津村（山崎一）たちが帰ろうとするのを引き止め、トリックを暴いていく。 昨晩、青木が作ったキジ汁は睡眠薬入りで、奈緒子と美和子（伊藤裕子）がそれを食べて眠ったのを見計らい、津村は青木の手引きのもと、美和子を殺した、というのが奈緒子の推理だった。しかし証拠はない…
母之泉編、第3話。
ビックマザー、山田の過去を読み取っているし、結局ガチの能力者だったのか……
ビックマザーが今までやってた事には一応の説明はできるが、彼女がそのトリックを使っていたという証拠はない。どこまでが彼女の本当の力で、どこからがトリックだったんだろう。無意識に数字をインプットさせるトリックは言われてみればたしかにリスキーだ。冒頭の地震で死んでしまったのとか、上田の研究室での浮遊はトリックだと説明つかないし、ビックマザーが能力を使ったのか？？
「ほんとにあいつらを救おうとしたのはどっちか？ おめえたちか？ 俺たちか？」
負け惜しみにも聞こえる津村の言葉が痛い。信仰対象を失った信者たちはこれから辛い思いをする事になりそう。ちゃんとビックマザーに救われていた人も大勢いたんだろうな。
銃で撃たれそうになった時、鼻ピクピクさせて嘘アピールする上田が面白可愛い。あの場面で時計が左右逆になってるのに気づく山田は冷静で流石。
4話「村人が全員消えた」
とある離村の駐在所に赴任したばかりの警官から、本署に不可思議な電話が入った。赴任先の村人が全員消えている…。捜索隊が村に派遣されるが、その捜査隊も行方不明に…。 この謎の解明が上田（阿部寛）に依頼された。上田が駐在所の警官から話を聞くと、警官は村でミラクル三井（篠井英介）という男に会ったという。上田は渋る奈緒子（仲間由紀恵）を連れ、矢部刑事（生瀬勝久）と生き残った警官と共に村へ出発したのだが…。
まるごと消えた村編、第1話。
群馬県宝女子村の村人が突如全員消え、何だかんだあって山田と上田は村に行くことに。
見直して思ったけど下ネタ多いなこのドラマ。山田の貧乳いじりとか今やったら大炎上しそう。深夜帯に放送してたから結構やりたい放題だったのかな。
ミラクル三井、見た目も言動もあまりにも胡散臭すぎて良い。ビックマザーとは違って無能力者でトリックはありそうだ。村人たちが全員消えたのは普通に力づくで拉致して監禁したと予想。
警官の前田さんが消されるの誰も止めないのはちょっと面白かった。
大体ダメダメなのに実は料理が上手い矢部さんにギャップ萌え。
5話「村が消えた…解決篇」
上田（阿部寛）らしき首なし死体が現れた・・。奈緒子（仲間由紀恵）と矢部（生瀬勝久）が村の外へ向かうと、村の出口は消えていた・・。家に戻った2人は改めて死体を調べるが、この死体が上田か確証が持てないままだった。その後、奈緒子はミラクル三井（篠井英介）のビデオに映る家で怪しげな絵を発見。意味ありげな絵の裏には不可思議な言葉が書かれていて…。
まるごと消えた村編、第2話。
上田の服を着た死体、マネキンかと思いきや本物の前田さんの死体だったのかよ。ズボン脱がして確認するの笑う。
実は偽前田だけじゃなくて村人全員が三井とグルだったことが判明。三井は村のために利用されていただけ……インチキを暴かれ、最後は自殺してしまう三井可哀想だ。
これから現れる能力者たちは皆死んでしまうんだろうか。下ネタ多めで基本明るい雰囲気なのに今回も結末は悲しい。
一個疑問なんだけど、顔が結構変わってるのに偽前田が警察仲間に気づかれなかったのはなぜ？ 暗い部屋でずっと閉じこもっていたから顔が見られなくてバレなかったってことなのかな……
「ご開帳」「ご闖入」が下ネタに聞こえてしまう。狙ってるだろ！！
6話「瞬間移動殺人の秘密」
上田（阿部寛）の研究室を奈緒子（仲間由紀恵）が訪ねているところへ、矢部（生瀬勝久）が、霊能力で人を3人殺すと警察に申し出た女性・黒坂美幸（佐伯日菜子）を連れてきた。矢部は彼女の監視を上田に依頼。 上田と奈緒子は美幸と3人で一晩過ごすことになった。 美幸は霊能力でイメージしたことを現実にすると言う。突然立ち上がった美幸は2人の目の前で・・・。
パントマイムで人を殺す女編、第1話。
今回も相変わらず下ネタ多め。ずーっと1人で練習してきたとかニヤニヤしながら言うな上田。
上田に家賃5ヶ月分を払ってもらう山田、強欲すぎる。ちゃんと払える上田は流石日本科学技術大学の（助）教授。もう山田の家って上田の別荘という扱いでもいいだろ。
山田に推理されてもまったく焦らずに推理の穴を突いて華麗に反論する黒坂美幸、今までの犯人たちよりも手強そうな感じだ。
ナイフで刺したときの血飛沫の演出が凄い。あんなの目の前で見たら超能力信じちゃうだろうな。
たぶん協力者がいるんだろうけど、わざわざ警察に名乗り出たのは何が目的なんだろう。
殺したい人がいるなら黙って殺するのが一番足がつきにくいだろうに。超能力の存在を警察に認めさせたいのか？
7話「遠隔殺人意外な真実」
美幸（佐伯日菜子）が見えないナイフで行った殺人で、彼女が被った鮮血は被害者の血液と一致、凶器のナイフの指紋も美幸のものだと判明…しかし霊能力殺人では、逮捕はできない。「最後の一人を殺す時もあなたたちに証人になってもらいます」と言い、悠々と部屋を出る美幸を奈緒子（仲間由紀恵）は悔しく見送って…！
パントマイムで人を殺す女編、第2話。
後味わりぃーーーーーーー！！！！
山田と上田の完全敗北って感じだ。
どこまで美幸の計算の内だったんだろう……山田の霊能力への敵意と真実への強い執着を感じたときからこの結末を思い描いていたのかな。録音していたタイミングが餌やりのタイミングなのも偶然にしては出来過ぎだし、わざと見抜かせた？
妹は姉が言葉巧みに操ったんだろうな……姉が取り乱したのも妹が庇うと知ってわざと取り乱したのか？
山田と上田への最後の言葉も強キャラ感満載だ。もう会いたくないな……怖すぎる。
最後、落ち込む山田を元気づけようとリングイネに誘う上田の優しさが沁みる。いい男だ。
山田の母の里見さんはやっぱり本当に霊能力がありそう。
8話「千里眼を持つ男…」
大家さん（大島蓉子）が奈緒子（仲間由紀恵）にとげぬき地蔵の『びっくり人間コンテスト』のチラシを持ってきた。それは、家賃の代わりに優勝商品の温泉旅行を取ってこいという暗示・・。 コンテストの審査員席には上田（阿部寛）が・・。唖然とする上田を尻目に、手品がバカ受けする奈緒子。が、仕掛けがバレた！ 怒る観客たちの前に現れた男・桂木（橋本さとし）が、「口直しに私が本物の超能力を見せましょう」と、観客や上田が書いた数字を次々と当てていき…。
千里眼の男編。今回は珍しく1話完結。
TRICK要素がぎゅっと詰め込まれた回って感じ。
「先生、僕治らないの？ 死んじゃうの？」
「そうだよ、先生はインチキだからね」
最後の少年との会話が胸糞悪すぎる。あの後少年が失意の中死んでいったかもしれないのを想像すると辛い。
透視のトリックはただこっそり伝えてただけ。シンプル。
書いたものを透視で当てる際に口頭で伝えてたけど、口頭にしては絵の再現が上手すぎるだろ。
山田の「反省！」が可愛い。これ恒例にしてくれ。
9話「父を殺した真犯人」
夜、奈緒子（仲間由紀恵）の元に、父・剛三（岡田眞澄）の名を語る男から電話が入る。イタズラと思いつつも不安にかられる奈緒子・・。翌朝、奈緒子は差出人不明の手紙を受け取った。意味深な内容を怪しんだ奈緒子が封筒から浮かび上がった住所に向かうと、黒津次男（鴻上尚史）と三男（正名僕蔵）という兄弟が待っていた。 彼らは南方の、里見（野際陽子）が生まれた島・黒門島（こくもんとう）からやってきたという。
黒門島編、第1話。山田の出生が明らかに。
今回ずっと上田が媚薬でおかしくなってるけど、本編はいつもよりシリアス色強め。
人の飲み物に勝手に媚薬を入れる上田はヤバい。山田にコップを入れ替えられて自分が飲んじゃって「あっ…あっ…」って喘ぎ出すの笑った。おバカ。
山田のお母さんの里見さんの秘密、人を殺したとか重いやつじゃなくて島を逃げ出しただけでホッとした。
ただ、父からの手紙が見つかり、鍵を隠し父を殺したのは山田かもしれないという可能性が……もしこれが本当だったら辛すぎる。何かの間違いであってくれ。
里見さん、何か予知能力があるっぽいから、山田にも能力があるってのは本当っぽい。
最後、お別れを告げる山田の横で上裸の上田面白すぎる。なんで脱いでるんだよ。
連れ戻しに行くんだ上田！！媚薬食らってる場合じゃないぞ！
次回予告、「まだ撮れてません！」と口を揃えて言う仲間由紀恵と阿部寛が仲良さそうで微笑ましい。
TRICKの撮影現場ってめちゃくちゃ楽しそうでいいなー
10話「真犯人はお前だ」
奈緒子（仲間由紀恵）を案じアパートを訪れた上田（阿部寛）は、里見（野際陽子）と出会う。里見から奈緒子に霊能力があり、その力で剛三（岡田眞澄）が死んだと聞くが、信じられない上田。「こうなる運命だったのだ」という里見に彼は・・。その頃奈緒子は、黒津兄弟と黒門島に着き、早速、婚礼の儀式「アナアキー」が行われることに…！
黒門島編、第2話にしてシーズン1最終話。全然最終話っぽくない！
島に上陸した山田の様子がおかしい。視界がぐらついて島の方言？を喋ったり、上田の傷を治したり……巫女の力を受け継いでるのはどうやら本当のことらしい。島に来たことによって力が強まっている？
山田を助けに黒門島へ向かう上田。警告は受けていたのにちゃんと助けに来るのかっこいいじゃん。元男さんの隣で高く放尿するシーンは最悪で笑った。
こっそり山田たちが逃げるのを手伝ってくれた元男さんが言うには、黒津には本家と分家がいて、分家の人間たちは島を乗っ取ろうとしているとのこと。
元男さん怪しい見た目だけど普通に良い人だったし死なないで欲しかったな……
山田のお母さん、今回の事件は実は全て計算ずくの可能性が急に出てきて少しゾッとした。ずっと復讐の機会を窺っていたんだとしたら恐ろしい。
最後、砂浜で助けを呼ぶ山田たちをバックに鬼束ちひろが髪バサバサさせながらこっち見て月光歌うのなんかシュールだ。
父の死は山田のせいじゃないっぽくて良かったけど、細かいところまでちゃんと分かってない……お母さんの発言的に、結局黒門島の人たちが暗躍して殺したってことで良いのかな？
シーズン1感想
めちゃくちゃ面白かった！！！！
「お前らのやったことは、全部お見通しだ！」の台詞が聞けた時とか、EDの「月光」が流れたときは、初めて見ていた時期の記憶が思い起こされて「うお〜〜〜〜懐かしい！！」と嬉しくなった。
インチキの種は全部忘れてたから新鮮な気持ちで楽しめて良かった。
個人的にツボなコメディパート、濃い登場人物たち、山田と上田が時折見せる絆など随所で魅力が溢れてて良い。
意外に思ったのは、基本コメディパート多めなのに後味が悪い回が多かったこと。こんなに多かったっけ？？と驚いた。
8話もうわぁ…ってなったけど、個人的に6、7話のパントマイムで人を殺す女編の後味の悪さは凄い。山田と上田の完全敗北って感じ。
山田の推理に一切焦らずに推理の穴を突き反論するシーンから犯人の冷静さと知能の高さが感じられたし、最後の二人に対するセリフの威力が凄くて強く印象に残ってる。
あと貧乳いじりを含めて下ネタがめちゃくちゃ多いのも驚いた。放送当時は深夜ドラマだったから自由にやれてたのかな。今だったら大炎上してそう。
この頃の仲間由紀恵って若いのによくやってたな……
シーズン2、シーズン3、新作スペシャル1~3がアマプラにあるから全部見たいけどあと3日しかない。無理では？
今思ったけどこの記事書いてる場合じゃないだろ。
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