【ドラマ『MIU404』感想】あなたの行く先を変えるスイッチ
・ドラマ『アンナチュラル』が良かったのでMIU404も観ることにした。
・アンナチュラルを観たときの感想
ネタバレ注意!!!!
第1話「激突」
・凶暴な煽り運転の犯人探しの回。
・アンナチュラル繋がりで観て、だいぶジャンルが違うように感じたけど面白かった。
・伊吹、自由すぎる。海賊王? なんで警察になれたんだ。
・外部から見ているるだけならこいつおもしれ〜ってなるけど絶っっっっっ対一緒に仕事したくない。3日で胃が穴だらけになる。
・1話から派手なカーアクションがあってワクワクした。伊吹だけじゃなくて志摩さんもだいぶやべーやつだ。有能なのになんでこんな部署にいるんだろう……と思ってたけどその片鱗が見えた。
「俺までマウント取っちゃったじゃないか!!!」
・ブチギレて物を蹴っ飛ばす星野源、真面目なシーンのはずなんだけど絵面の面白さが勝つ。
・凄い剣幕でキレられたのにテンションあがっちゃう伊吹、アドリブらしいけど伊吹の図太さと奔放さが伝わってくるし、何よりめちゃくちゃ笑ってしまったので良かったと思う。
・銃を撃つフリをした伊吹を志摩がぶん殴って感電が流れるシーン、正直ちょっとすっきりしてしまった。いいパンチでした。
第2話「切なる願い」
・殺人の容疑者の逃亡劇、「信じる」ことの力についての回。
・田辺夫婦、脅されてるはずなのに状況に慣れていくのが早すぎてちょっと怖くなった。こういうのもストックホルム症候群に分類されるのかな。
「あいつがしたことをわからせて、
僕がこうなった責任を、
あいつが取るべきなんだ!」
・加々見の喋り方から、この人今まで生きづらかったんだろうな…ってことが強く伝わってきて辛くなる。演技すごいな……。上司がパワハラカス野郎じゃなかったら、心の傷も癒えて平穏無事に過ごせたかもしれないのに。
・「父親に謝らせたい」という彼の人生の苦しみが籠った歪んだ願いは叶えられなかったけど、田辺夫婦の「ごめんね」という言葉が彼の救いになる展開が美しかった。夕暮れの富士山を背景に加々見が深く頭を下げる絵も良い。
「相手がどんなにクズでも、
どんなにムカついても、
殺した方が負けだ。
……無実でいてほしかったな」
「時は戻らない。人の命はかえらない。
どんなに願っても。
お前は長生きしろよ」
・伊吹と志摩、二人がどんなか過去を秘めているのか早く知りたい。
第3話「分岐点」
・陸上部員たちによる虚偽通報事件の回。
・アンナチュラルの毛利刑事と向島刑事だ!! 嬉しい。時系列的にはどっちが先なんだろう。作中の西暦とかって明言されてないよね……?
「一つ言っておくと、
俺はあいつを意外と買ってる」
・志摩がサラッと言う伊吹への思いが熱くて良い。伊吹が聞いてないことは確認して言ってるんだろうけど。
・足に自信があったのに捕まえられなくて落ち込む伊吹と、伊吹が落ち込む姿を見てからかう志摩が面白かった。志摩、過去一楽しそうな顔してる。
・このキモい犯人、岡崎体育に似てるな……と思って調べたら岡崎体育本人だった。そういうこともやってるんだ。キモ演技上手かった。
・悪そ〜〜な菅田将暉が出てきた。彼に出会った成川にとってこの日が自分の人生の分岐点になったってことかな。物語の縦軸になりそう。
・私刑によって必要以上に罰が与えられるのはここでもか……。本当に私刑とか晒しを行う人たちって嫌だ。アンナチュラルでもあったけど、自分が正義側になったときって何してもいいって思ってしまう人、現実でも少なくないような気がする。自分もぼんやり生きていたらいつかああなってしまいそうで怖い。
・こういうの仕組みで解決したいけど、頭硬すぎてチップ埋め込んで行動逐一監視が一番良いのではと思ってしまう。管理されたい。
「人によって障害物の数が違う。
正しい道に戻れる人もいれば、
取り返しがつかなくなる人もいる。
誰と出会うか、出会わないか。
この人の行く先を変えるスイッチは何か。
その時が来るまで、誰にもわからない」
・志摩のこの言葉、このドラマにおいてかなり重要そうな予感。
第4話「ミリオンダラー・ガール」
・ミリオンダラー・ガール、青池透子の回。
・青池透子のことが好きな人が多いのも納得。こりゃ好きになるわ。
「つまらない人生」「誰が決めたの」「弱くてちっぽけな小さな女の子」「逃げられない何もできない」「そんなの嘘だ」「自由になれる」
「私が助ける」
「最後にひとつだけ」
・1人で立ち向かうには強大すぎる闇に囚われた人生だったけど、人生最後の賭けには勝って、死ぬ間際に見た景色は希望を乗せたトラックだったのね。一本の映画のようにまとまっていて美しい最後だったけど、生きて欲しかったな……。
・箱にぬいぐるみを詰めてもらうときの青池、凄く楽しそうだし嬉しそう。寄付はする側にとってもポジティブな効果があることって忘れられがち。彼女の笑いながら涙を拭う姿を見て「引き出し一杯になったらどこへ行こう」って呟いてたのを思い出してまた辛くなった。美村里江の表情と精一杯強がるような声、凄い。
・伊吹がやけに青池と話したがってたのは、彼の過去に関係があるのか?
・ファインプレーでみんなにもみくちゃにされる九重がちょっと可愛く見えてきた。今回の癒し枠。
・見返したら25:00〜あたりでちゃんとあのトラック映ってる! 「女」の文字に血が付いたのも傷を負った彼女の苦しみを表してるだけかと思ってた。特に気にしてなかったシーンが重要なポイントだったことに後から気付かされるのってやっぱ気持ち良い。
「じゃあ撃てば? いいよ俺は」
・志摩が自分の命なんてどうでもいいと思ってそうなのは、相棒を死なせてしまった自責の念からか。伊吹なら志摩のその気持ちを軽くすることができるはず。
第5話「夢の島」
・待遇の悪さで苦しむ外国人労働者に焦点を当てた回。
「無理ゲーだな。
ゲーム設計したやつの顔が見たい」
・マイちゃん働きすぎ……3時間くらいしか寝てないんじゃないかって生活してる。慣れない生活でぐちゃぐちゃに使い潰されてどうしようもなくなってしまう大勢の外国人労働者の姿が想像できて目を背けたくなる。言語の違いによるいじめとかは実際にあるって聞いたことあるし嫌だな……1人で海外に行って言語通じなくて嫌がらせされ続けたら私はその国のこと大嫌いになるのがありありと想像できる。
「うるせぇ!!
俺はいま何十万人の話をしてない。
マイさんの、一人の人間の話をしてる。
日本に憧れてやってきた、
一人のたった一回の人生の話」
「この国に来るな!
この国はあなたたちを人間扱いしない!」
・良心の呵責で苦しむ水森の表情と逮捕の瞬間の悲痛な叫びが辛い。
・この変な格好のロン毛ナウチューバー、じわじわ成長してて嫌な感じ……成川ってあの陸上部だった成川か。どう絡んでくるんだろう。そもそもまだ家に帰ってない?
・次回は志摩が相棒を殺したって話に焦点が当たりそう。何が起きたんだろう。志摩が犯人を撃ったときに相棒にも当ててしまったのか、相棒が犯人の攻撃から志摩を庇って死んでしまったのか、志摩が無茶な行動をしたせいで死んでしまったのか……志摩もかなりトラウマになっているように見えるし、彼のミスのせいで死なせてしまったのかな……。
第6話「リフレイン」
・志摩が「相棒殺し」と言われている理由が明らかになる回。
「よっ!相棒殺し!」
・どんな時も真っ直ぐなのは伊吹の美点だけど、もうちょいうまい探りの入れ方があるだろ。
「一個一個、大事にしてぇの。
諦めたくねぇの。
志摩と全力で走んのに、必要なんすよ」
・短い期間の相棒だろうと、人を殺した可能性があろうと、志摩と全力で向き合おうとする伊吹が観ていて気持ち良い。好き。
・30:40でちらっと出てる香坂の解剖記録、執刀医に三澄ミコトって書いてる!!! 直接出演するところ観たい。他にも出てないかな……見逃していそう。
・何か思うところがありそうな表情だったし、夜の屋上で話す画があったから、屋上に行ったことを隠していたのかと思ってたら……志摩の強い後悔が生み出したIFだったとは。怪しかった女性が犯人ではなかった件と合わせて完全に騙された。ひっかき回したかっただけのあの女性、迷惑な……。
「まっ、安心しろ。俺の生命線は長い」
・地面に座って死んだ相棒を想った後、伊吹の生命線アピールを受けたときの志摩の涙を堪えるような、少し安心したような表情がめちゃめちゃ良い。志摩の側に伊吹がいてよかった。
第7話「現在地」
・10年近く逃げ続けた指名手配班を捕まえる回。
・出前太郎の人井口さんじゃん! 有名な人多いな……地上波ドラマ初出場らしいけど演技良かったと思う。「太郎!」「太郎じゃないです…」のシーン好き。
・弁護士の人、何か隠し事をしてて怪しい……と思ってたら弁護士でコスプレ好きのただの良い人だった。志摩たちににも臆しないし発言が大人だしスーツ姿も格好良い。
・ジャケット裏返して犯人を炙り出すのめちゃスマートなやり方だ。頭良〜
・九重刑事局長、想像と全然違ってちゃんとしてるな。ドラマだとこういう権力者ってカッスカスでグッズグズの嫌なヤツに描かれがちなイメージがあったから意外だった。
・vs大熊で急に格闘パートが始まったのは戸惑ったけど結構良かった。陣馬さんは武器持ってないせいか体当たりばっかしてて面白い。ダイビング・ボディ・プレス!
・家族顔合わせでの陣馬さんの今まで仕事に明け暮れてきた彼なりの誠意を尽くした挨拶良いなぁ。似合う服を選んであげたり、遅れたことに対するフォローも入れてくれた九重、ナイスアシスト。
・今までの話と比べると異色な話に感じだけど、「見知らぬおっさんじゃなくてまずは行政を頼ってほしい」「逮捕されずにずっと逃げ続けても苦しみが続く」などといったメッセージを説教臭さを感じさせずに入れ込んできてるの、抜け目がない。
第8話「君の笑顔」
・伊吹の恩人、ガマさんが人を殺してしまう回。UDIラボメンバーが登場してサービス回だ!とキャッキャしてたらかなり辛い回だった。
・UDIラボからは坂本さんと神倉所長がガッツリ登場。「クソなのか?」中堂さんも声だけで出演。相変わらずだ。
「感じ悪い、口が悪い、態度が悪いの
三拍子揃った男でしてね」
「中堂はね、連続殺人と聞くと
並々ならぬ思い入れを持ってしまうんですよ」
・神倉所長の中堂さんに対するセリフのおかげで、中堂さんは描写されてないだけで今日もクソクソ言いながら活躍していたり、ミコトたちから嗜められていたりしてるんだろうな……と存在を感じることができて嬉しくなった。
・刈谷刑事が中堂さんにボコボコに言われてる画、ありありと目に浮かぶ。
・坂本さんが中堂さんに臆せず「クソ一回につき罰金」って言ってるってことは、MIU404はアンナチュラルの後の話ってことで良さそう。
・ミコト、中堂さん、六郎、東海林さんとかはガッツリ登場することはないのかな? 最終回とかで姿がちらっと見れたらいいな。
・見返すと、九重がキリシタンの話をしたときの伊吹、もう既に犯人が誰か気づいたような顔してたんだな。
「俺は、どこで止められた?
いつならガマさん止められた?
どうすればよかった?」
・志摩からガマさんには動機があると聞かされて動揺したり、ガマさんに否定して欲しくて少し引き攣ったような顔で聞いたり、泣きながらガマさんに叫ぶ伊吹の姿が本当に辛い。
・ガマさんが堀内からの相談に乗っていれば、伊吹がひき逃げ後にガマさんともっと話していれば、ガマさんが堀内の初犯時の担当でなければ、ガマさんが刑事じゃなければ……どこかのスイッチが違えば、ガマさんは堀内を殺さなくて済んだのかもしれない。でも、どれだけ強く後悔しても、人は誰も遡ってスイッチを押し直すことはできない。
「伊吹に伝えてくれ。
お前にできることは何もなかった。
何もだ」
・突き放すようなセリフだけれど、ガマさんを止められなかったことを後悔し、深く傷ついている伊吹のことを救うためのガマさんなりの優しさなんだろうな。
・志摩の「行くぞ、相棒」でまた泣きそうになった。
第9話「或る一人の死」
・エトリに関する問題が大きく動いた回。最終章に入った感。
・「或る一人の死」というサブタイのせいでハラハラしながら見てたら……まさかのエトリが死んだ!? 結局エトリの裏に真のボスがいたってことなのか。久住はエトリじゃなくてそいつに従っている?
・SNSを使った人探し、ストーカーやDVの加害者が投稿している可能性もあるし安易に拡散しちゃいけないってのはよく言われてるけど、軽い気持ちで拡散しちゃう人はいまだにいるよなー……どうすれば無くせるんだろう。
・ハムちゃんが成川に着いて行ったの不用意に見えてしまうけど、相手は子供だし、ずっと外出や人との関わりが制限されていたせいでストレスも相当溜まっていただろうしでしょうがないのかな、とは思った。
「間に合わせるぞ」
「間に合った……!」
・ガマさんのときは間に合わなかった伊吹が、今回のハムちゃんの命の危機には間に合うことができた。熱い。安心と嬉しさが溢れて泣き出しそうな伊吹の表情が良かった。
「全部聞く」
・九重が話を聞いてくれるなら、成川がこれ以上歪むことは無さそう。成川に誠実に向き合う九重が一皮剥けて大きく見えた。
第10話「Not found」
・久住に全ての人々が翻弄される回。
・正体が掴めない久住、久住が生み出した「見えてない被害者」、そしてフェイクの爆破テロ……Not foundってそういうことか。
・スパイダー班の糸巻さん、久住の居場所を突き止めたりフェイク映像を見破ったりとガチで有能すぎる。1話からずっと解析周りで大活躍してたし、この人がいなかったら解決しない事件が山のようにありそう。
・久住、あのフェイク映像を一人で作ってるんだとしたら本当に厄介だな……。糸巻さん以上の能力を持っていたとしたら捕まえるのはかなり厳しそう。
・404ページに関わる陰謀論はアホすぎて面白い。現実だったら技術系の界隈とかに死ぬほど馬鹿にされてすぐに収束しそうだけど……警察に対する不信感を丁寧に積み上げた上であの陰謀論を展開すれば飲み込まれる人もいる、のか?
・ナウチューバーREC、警察への不信感が凄いけど過去に警察によって被害に遭ったことでもあるのかな。今までの様子を見た感じ、特に何も被害を受けてなくてただ自分に酔ってるだけの可能性も全然ありそう。空っぽの敵。
「お前さ、俺より頭いいんだろ?
だったら考えろよ。警察が誰か殺すなら
他にやりようあんだろ。
目立たないようにバレないようにさ。俺よりバカ」
・伊吹のRECに対するセリフが気持ち良い。伊吹はバカだけど、バカじゃない。
・酔っ払って方言が出ちゃいながらも陣馬さんに絡む九重。以前とは逆の現象が起きていて、九重と陣馬さんいいバディになったなぁと微笑ましくなる。
「悪く取るなよ。
その分、お前は俺らと違うことができる。
それがいずれ俺達兵隊を助けるんだ」
・陣馬さんの考え方、視野が広くて色々悩んで戦ってきた経験を感じさせて格好いい。冷静だなぁ。九重、4機捜で揉まれてかなり成長したと感じるし、きっと近いうちに出世して九重にしかできない方法でみんなを助けてくれるんだろうな。MIU404のドラマはあと1話しか無いから尺的に見れなさそうだけど、映画で見れたらめちゃくちゃ嬉しい。
「いやー正義って、すんげえ弱えのかもしんねえな~
弱いから、大切にして、
みんなで応援しないと、
消えてなくなっちまうかもしんないな」
・悪いやつはルールなんか守らないし、守るべき市民は警察側の苦悩なんか知らずに集団で背中をブッ刺してくる。誰かを裁きたがる正義マンも多い。この世界で正義を貫き通すことの難しさを感じる。
・久住の策略で「#MIU404」がトレンド入りしてたけど、現実の放送中にも同じようにトレンド入りしていたらしい。視聴者を没入させる面白い仕組みだ……こういうリアルタイムで見ると楽しい仕掛けを見るとテレビを売っぱらったことを後悔してしまう。
「メケメケフェレット!」って言われてすぐググる久住、情報リテラシーが高い。見習いたい。
・行方をくらました久住をどう捕まえるのか、陣馬さんは無事なのか。
第11話「ゼロ」
・最終回。久住と決着をつける回。
「何かのスイッチで進む道を間違える。
その時が来るまで、誰にも分からない。
だけどさ、どうにかして止められるなら、
止めたいよな。最悪の事態になる前に」
夢か!!!!!! おい!!
よかったーーーーーーーー
・久住と志摩が死んで一気に時間が飛んで、え、マジでBAD ENDなの?? ラストマイルの告知ニュースにはいたのに……と疑問に思っていたら急に時間が巻き戻って「え?ええ?? タイムループものだった??」と混乱した。これ、リアルタイムで見てた人は頭が真っ白になってそうだ……ラリって最悪な世界線の夢を見ていたのね。それアリなんだ。
・実際、久住が志摩と伊吹を殺せるタイミングは何回でもあったし、1つスイッチが違うだけで2人共殺されることもあったんだろうな。最悪な未来を「陣馬さんが奇跡の生還を果たす」というスイッチのおかげで退けたってことなのかも。
・仲違いや最悪な未来を見たあとだったから、志摩と伊吹がペアルックだったり口論してたりするのを見れたときいつも以上に安心した。
・今まで助けてきた人たちのおかげで誤情報の拡散が抑えられる展開、積み重ねの成果って感じでベタだけど熱い。
「俺は、お前達の物語にはならない」
・久住にはどういう過去が、スイッチがあって、こうなってしまったのかが語られると思ってただけに、病室で顔を覆って久住が全てを拒否したときは手のひらの向こうから彼に睨まれているような気持ちになった。「てめーが俺のことを知りたいのはてめーがスッキリしたいだけなんじゃねぇの?お前の人生の糧になんか死んでもなりたくない」と彼に言われているような、視聴者の存在さえ見透かした一言のように感じた。
感想
・めちゃ面白かった!!!
・アマプラのMIU404の画像から、ザ・刑事ドラマって雰囲気を感じて、合わなさそうだな〜と思って観ていなかったの、本当にもったいない。もっと早く観ておけばよかった…………まぁ、
ラストマイル公開前に観れたからいいか!!! 前向き。
・キャストも演技もバッチリハマっていたと思う。星野源の演技を初めてちゃんと見たけど、こんなにいい演技するんだと驚いた。6話「リフレイン」の最後の表情が強く印象に残っている。1話でキレて物を蹴っ飛ばす星野源とテンションあがっちゃう綾野剛は面白すぎてあそこだけ何回か見返した。
・伊吹は最初自由人すぎて苦手意識があったが、いい奴すぎてあっという間に好きになった。見ていて本当に気持ち良い男。
・志摩と伊吹もそうだけど、九重と陣馬さんも話を重ねるごとにお互いへの信頼が段々深まってきてることが分かって嬉しくなった。どっちのバディも違った魅力があって良い。
・ラストマイルの事前情報で九重がいなかったのが気になってるけど……出世して、陣馬さんや志摩たちとは違う方法で皆を助けられるようになったと信じたい。
・久住、かなり頭良くて技術力もあったのにそんな捕まり方するか……?と最終回は少し違和感があったけど、全14話の予定がコロナ等で11話になってしまったと聞いたのと、久住の「俺は、お前達の物語にはならない」のセリフが良かったので、……いいか!となった。
・個人的には、第4話「ミリオンダラー・ガール」と第8話「君の笑顔」が特に好き。
・第4話「ミリオンダラー・ガール」は青池透子は最後に絶望ではなく希望を見て、全員を騙して賭けに勝ったと明かされるどんでん返しが強烈だった。
・第8話「君の笑顔」では恩人を止められなかったことに深く傷つき泣き叫ぶ伊吹の姿がとても辛くてボロ泣きしたことを覚えている。ガマさんは結局最終話まで伊吹の面会を拒絶したままだった。またいつか、伊吹とガマさんがあのちゃぶ台を囲んで笑い合ってる姿を見たい。
・アンナチュラル視聴者へのサービスがあったのも嬉しかった。中堂さんの「クソなのか?」が聞けたのが一番嬉しかったかも。もっとクソクソ聞かせてくれ……アンナチュラル要素、まだ見逃しているところが色々ありそう。
・第4機捜とUDIラボの面々の掛け合い、映画で観れるといいな。
・違法ドラッグ、外国人労働者問題、今の日本での生きづらさなどの社会問題を取り入れつつもエンタメとして面白い作品にまとまっていて、 野木亜紀子さんの脚本って凄いなと改めて思った。この人が脚本を書いた作品をもっと観たい。
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