松浦牧場で牧場体験してきた!乳搾りやバターづくり体験、命の循環の話まで。
先日、新富町の松浦牧場で牧場体験をしてきました!
興味深いお話が盛りだくさんだったのでレポートします。
雨にも負けず、仔牛さんたちがお出迎え♪
最初に案内してもらったのは、仔牛たちがいる牛舎。ちっちゃくてかわいい〜!
白黒模様のホルスタインの仔牛だけでなく、茶色い毛並みをした和牛の仔牛もいます。えっ、なんで和牛が牧場にいるの?
実はこの仔牛、酪農家にとっては希望の星なんです。
というのも近年、酪農家は牛乳やホルスタインの仔牛の価格下落により、経営が厳しい状況が続いていました。
一方、和牛を産み育てる肉用牛農家は、もっと仔牛を増やしたいけれど、1頭の母牛が出産できる回数には限りがあり、簡単には増やせません。
そこで生まれた妙案が、和牛の受精卵をホルスタインの母牛に移植すること。
こうすることで、酪農家は母牛にお乳を出してもらえるだけでなく、和牛の仔牛を高値で売却でき、大きな副収入を得られます。肉用牛農家は和牛の仔牛をゲットできます。
こうした仕組みを作るため、松浦牧場を含む新富町の酪農家が「JA児湯酪農受精卵協議会」を設立しています。
こりゃー、たんと飲んで食べて大きくなってもらわねば!ということで、お乳をあげますよ〜♪
あっという間にお乳が減っていく〜! ちなみになぜか、私の手からは飲んでくれませんでした・・・(泣)。
牛舎を見学。牧場が大切にしている「命の循環」とは?
お次は、大人の牛たちがいる牛舎へ。みんなエサをもりもり食べているところでした。
普段の搾乳はどう行うのか解説してもらったり、エサをどう食べているのか教えてもらったり。反芻って、よく胃が混乱しないよなあ。
食事をすれば当然、うんちが出ます。牧場では牛の大量のうんちをどう処理するかが大きな問題なのですが、松浦牧場ではたい肥にして、牧草を育てる肥料に使っているそうです。
そしてまたこの牧草を牛に食べさせ、お乳を出してもらう。この「命の循環」を松浦牧場では大切にしています。
乳搾り体験とバター作り
乳搾りも体験させてもらいました。
初めてという参加者もおり、ドキドキしながらえいやっと搾ります。あったかくて不思議な感触。
最後はバター作り。
バターがそもそもどうやってできるのか、教えてもらいました。100kgの牛乳から1kgしかバターは取れないらしい!
牛乳と少しの生クリームを入れた液体をしばらく振り続けると、かたまりができてる〜!
最後に、牛さんのうんちでできたたい肥を使って作られたお米をいただき、体験終了。
松浦牧場は観光牧場ではなく、一般的な牧場がどうなっていて、普段私たちが飲む牛乳をどうやって作っているのか、ありのままを見せてくれます。
1日1組限定で牧場体験を行っているので、話を聞き逃したり、自分だけ体験できなかった!なんて心配もなし。気になる方はホームページを覗いてみてくださいね。(6〜9月は暑くて牛さんがばてるためお休み)
なお、松浦牧場でつくられた牛乳は、「まつうらみるく」として販売されています。おいしくて飲みやすい上に、お腹壊さない!
さーて、明日は牛乳買おっかな〜!