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白いゴボウ!? 「水田ゴボウ」を収穫してみた!

「ゴボウの収穫するかい、来(き)ないよ!」と誘われたので、駆けつけましたゴボウ畑!

新富町から西都市へつながる荒武新富線の途中にある、赤いコカコーラの看板。この裏手にゴボウの大きな葉っぱが、わっさ〜と広がってました。

まずはこの葉を刈って…

土をおこします。これをしないと、ゴボウがきれいに収穫できません。

すぽっ!

簡単にゴボウが抜けました!

・・・ちょっと短くない?

30cmもないぞ

実はこれ、スーパーによくあるゴボウとは違う品種「水田ゴボウ」。

名前の通り、水田でも作れるゴボウで、長くても30cmほどにしか成長しないとのこと。

お米の裏作で育てられる上に、高収益作物として期待できる!ということで、町や県の補助金事業として今年が新富町初の栽培だったんだって。

たくさんあるヒゲ根をとったら・・・

土を落とします。見よ、この色白を!

この色白は、日光に当たるとすぐに変色しちゃうから、全部日陰で作業してます。収穫するときも、本当はすぐに黒い袋で包むなど、とにかく日に当てないことが大事なんだって。繊細!

このあと、水に一晩つけてから出荷されます。やわらかく、アクが少ないのがこのゴボウの特徴なんだそう。


お米の価格はどんどん下がっているけど、田んぼで育てられる作物は限られている、という中で高収益な作物の開拓はとても大切。

それでも取材して思ったのは、高収益な分、作業工程が多いし、気を使うことが多い!何より、畑からゴボウを引き抜くのは全部人力だから、人手がとっても必要になります。

どんどん抜くよー!

新しい作物を始めるのは簡単ではないですが、ぜひ作業の効率化などを進めて、新しい新富名物のひとつに加えて欲しいですね。



「ゴボウ」単体だと季語にはならないみたい。

「ゴボウ蒔く」だと春、「ゴボウ掘る」は秋、となっているけど、春蒔きも秋蒔きもある様子。

まあ実際に掘ったんだからいいじゃん!というわけで、ここで一句。

  手間かけた水田ごぼうの白さかな  二川智南美

水田ゴボウを見かけたら、「たくさんの手間ひまのおかげでこんなに白いんだな〜」って思い出してくださいね。

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