書籍感想「右園死児報告」
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-あらすじ-
「右園死児」
この文字列を、特定の物質、現象等の名称として使用をすると、超常的な現象による被害が発生する。
この書籍は、「右園死児」に関する報告書をまとめたものだ。
-感想-
上記の通り、本編一貫して報告書形態で話が進んでいく。
序盤に散りばめられた点が、だんだんと線になっていく部分が、読んでいて面白い。
所謂、都市伝説やSCP、クトゥルフ神話的なエッセンスを感じるため、得体のしれない不気味さを楽しめる。
中でも、SCP的要素が強く感じられる。
フェイクドキュメンタリーのように進んでいくのかと思ったが、途中から一変する。
報告書形式で淡々と進んでいくように見えて、途中からアベンジャーズのように、能力を持った者たちが集まり、テロリストと戦う部分では、文からは熱を感じた。
フェイクホラーだと思ったら、SFスーパー戦隊だった。
また、もう1つ面白いと思った部分は、報告書の内容が全て「右園死児」に関しているとは限らないという部分だ。
不可解な現象のため、仮に報告されていただけで、実は全く別のものだったかもしれないという報告があるのも面白い。
かなり、スッキリ読める書籍だった。