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平均年齢70歳女性の方々への講演「健康寿命を延ばそう」終了しました

6月、「女性大学」で講義をさせていただきました。


「女性大学」は、北海道立女性プラザ(交易財団法人北海道女性協会)により企画されています。


HPによると

「公益財団法人北海道女性協会は、道内女性の現代社会における教養知識を高めて男女平等参画を推進するため、昭和49年から女性大学を開講しています。」とあります。


「令和4年度第1期 えるのす連続講座~女性大学~社会とのつながり、心豊かに」の第3回目としてお話をさせていただきました。



参加者の平均年齢70歳、50歳代後半から80代前半の女性ということで、テーマを「健康寿命を延ばそう女性のための知識と知恵」と致しました。


まず、ほとんどの方が更年期を卒業していたと思われますので、「みなさん、いろいろ大変なこともあった思いますが、更年期よくがんばりました!」と話しましたら、ニコニコと笑顔が返ってきました。


じつは更年期以降、女性ホルモン(エストロゲン)が減少すると、女性の身体はいろいろ変化をします。


健康の守り神であったエストロゲンがなくなることで、健康上の様々な変化が現れ、やがて骨粗鬆症や生活習慣病などの病気になり、寝たきりにつながっていきます。


健康寿命を延ばすためには、この変化を最小限にして、病気を予防することが必要です。

そのスタートは遅くても更年期から!!


今回は、骨粗鬆症、フレイル、尿もれ・GSMの予防と対処のしかた、自分がなるリスクのチェックシートも用いて、最終的には各自予防が必要な項目がわかるように一覧表を完成してもらいました。

また、フレイルのところでは、サルコペニアチェック(指輪っかテスト)をしてみたり、骨盤底筋運動を動画を見ながら実際に身体を動かしてもらいました。

<内容>

1.健康寿命を延ばすために
2.骨粗鬆症に予防
3.フレイルの予防
4.尿もれ・GSMの予防
5.予防するために私がすること

尿もれ、GSMについては、特に詳しく話をしました。

GSMとは、
2014年に国際女性性機能学会と米国更年期学会において提唱された閉経後の女性ホルモン低下に伴う、外陰部・膣の萎縮変化およびそれに伴う身体症状です。

いままでは、あまり話題にならなかったテーマです。


困っている女性がいなかったのではなく、60歳~70歳、ちょうど参加者の方々の年齢性に多く80歳まででは10人に一人が、GSMとも言われています。


羞恥心から婦人科の受診をしない女性も多いだろうと推測され、実際にはもっとたくさんの女性が悩んでいるかもしれません。


いずれもQOLをさげてしまうので、適切な対処や治療が必要になります。

尿漏れがあると、トラブルになりやすいデリケートゾーンのお手入れについても話させていただきました。

要約すると
①適切なデリケートゾーンケアの継続と骨盤底筋を維持する運動を行う
②早めに萎縮性腟炎や過活動膀胱、性器脱など各症状・疾患への対策を行う

我慢してひどくしてしまわないよう、ぜひ、知っておいてほしい知識です。

皆様、最後まで真剣に聞いてくださりまして、私も久々のリアル講義となり楽しい時間を過ごさせてもらいました。


フレイルの予防の所でお話したのですが、この「女性大学」に参加すること自体が、フレイルの予防になります。


自分の足で移動し出かけてくること、学ぶこと、社会的なつながりを持つこと、素晴らしい場です。

講義終了後、更年期症状が60歳過ぎてから出て困っているという方のご相談をお受けしました。

自律神経失調症に似た症状が、更年期以後から出てくることがあります。

少しお話をさせていただきました、これだけでも今回お話をさせてもらって、良かったかな・と思った出来事です。


一人で悩まずに、ハイジアの相談サービスをご利用くださいね。

自分の症状が更年期なのかわからない、更年期なのかわからない、どうすればよいのかわからないという方はハイジアの相談サービスをご利用くださいませ。

更年期に関する情報を1週間に一度お届けしています。


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