更年期の症状が辛くて、仕事を辞める人も多いのですが
更年期の症状には、いろいろな症状があります。
症状があっても平気・・という方もいますが、自分に現れている症状で日常生活に支障をきたす状態だと更年期障害といいます。
日常生活に支障をきたす状態であれば、仕事にも影響を与えます。
あるいは仕事はなんとかいつも通りにしているけど、それ以上頑張るのはしんどくて普段の生活がままならないこともあるでしょう。
更年期の世代では、仕事上の責任も重くなってきて、その割には体力・記憶力・意欲が落ちてきて、仕事をするだけで精一杯ということもあります。
そこに、さらに管理職や新たなプロジェクトなど負荷がかかると、「もう辞めようかな・・」ということになる人も少なくはありません。
私が相談にのっている方は、ほとんどが仕事を持っている人で、上記のような悩みを持っています。
病院で勤めていた時も、アラフィフあたりで仕事を辞めるか、夜勤のない職場へシフトする人が多くいました。
日本医療政策機関の2018年の調査では、更年期症状や更年期障害によって元気な状態と比較して仕事のパフォーマンスが半分以下になる人が約半数いたことがわかっています。(図1)
仕事のパフォーマンスが、半分になるということは大変なことですよね。
図1
そこを自覚すると下がった自分のパフォーマンスを請け負ってくれる仕事の仲間に罪悪感を感じて「辞めようかな・・」という心境になってしまうのですね。
相談を受けていてよく聞く言葉が「これ以上迷惑かけれないから辞めようかなと思っている」です。
実際に、仕事を辞めた人、悩んだ人は、3分の1以上にのぼります。(図2)
でも、代わりに新人が来たとして50歳前後のベテランの例え半分でもあっても成長するのに何年かかるのでしょうか?
一から教える先輩の負担も大きく、今は昔自分を育ててもらったやり方では、通用しない場合も多いですしね。
下手すると教えている先輩たちが疲弊してパフォーマンスが下がることもありえます。
もちろん新しい働き手は必要で、大事に育てられるべきです。
もし、更年期は10年ほどで終わることや、対処や治療によってもパフォーマンスを改善できることを職場や女性たちが知っていれば、貴重な人材が残ることができるのではないか・・と考えます。
図2
また、日本の女性の管理職の割合が少ないのは、よく知られていることです。
図3に見るように、実際に昇進の打診があっても、更年期障害の症状があって辞退したと答えた人が半数もいます。
辞退しようと考えたこともあると答えた人が17%
この調査対象は、35歳以上なので、まだ更年期に入っていない人も含まれていると考えると、本当はもっと高い割合で昇進をあきらめた人はいるのではないか・・と、私は考えています。
自分の更年期症状に対する対処や治療ができて、うまく更年期を乗り越えることができれば、日本の女性管理職の割合は倍にできます。
そうすると世界の基準にも近づけれますね。
ここまで、更年期をどう乗り越えるかが、社会経済に影響を与えていることに、日本の社会は目を向けていない‥と感じる毎日です。
全くの微力ですが、少しでも女性自身や社会の人々に理解してもらえるように、ハイジアは活動しています。
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