マイ・ブロークン・マリコを観て/読んで
先週の日曜日にマイ・ブロークン・マリコの映画を観ました
水曜にマイ・ブロークン・マリコの原作である漫画を読みました
熱心なファンでもないですし、感想って僕の底の浅さを大きな声で言うだけになるのでやめておこうかなと思ったのですけど、1週間経ってもマリコが拭えないので、メモを残しておきます
ネタバレを含むと思いますので、駄目そうな方は読むのを控えていただいた方が良いと思います
死に近い人っているよね、と僕はずっと思っています
自殺しそうとか、ふらっと目を離したら大きな事故に遭って死んでしまいそう、みたいな
そういう人って儚くて、魅力的で、目が離せなくて、とてつもない寂しさを残して実際に死んでしまいます
マイ・ブロークン・マリコは死に近い女マリコとマリコが死んだ後に残される幼馴染のシイノさんの物語でした
僕も親しい人を自死で亡くしているので、ストーリーが進むにつれて、シイノさんへの感情移入で気持ちがめちゃくちゃになっていきました
「あんたはどうだった知らないけどね」
「あたしには正直あんたしかいなかった」
映画でもかなり近いセリフがあったと思うんですけど、漫画の中から引いてきたこのセリフって本当にそうで、死んだ後残された物をどれだけ手に取って眺めても死んだ人がどんな人とどれだけ仲良くしていたかって見えないんですよね
その人にとって自分がなんだったかって分からなくて、ずっとずっと考えることになります
本当はなんでもない存在だったのか、大事に思っていたのか、疎んでいたのか
遺書ってだから大切だなと思います
マイ・ブロークン・マリコでも手紙や遺書は重要なアイテムになっていました
遺書で救われるシイノさんが救われた時、自分も救われたように感じました
去りゆく人は別にこの世界に何か残していこうという気持ちはないでしょうけど、残された人は必死で自分へのメッセージを探すので、何か残しておくのがきっと愛でしょうね
映画は叫ぶシーンが良かったです
幼少期のシイノさんの叫びも、大人になったシイノさんの叫びも、映画館のスピーカーで聞けたこと本当に嬉しく思います
胸を掴まれるような苦しみがありました
演者ってすごいです
涙が溢れる時に瞳が一瞬膨張して、そこから雫が流れていく様子がとても美しかったことを1週間ずっと考えていました
誰かが泣くところって何回も何回も見ているし、映画でも何回も観ていたのに、どうしてそんなに印象的だったのか、自分でも分からずにいます
映画って良いですね
邦画ってとても良いなと思いました
小学生みたいな感想をつらつらと書いてしまいました
原作と映画の大きな違いはそんなになくて、僕はどちらも好きでした
先に映画を観たので、イメージを持って原作を読んでしまったのもあるかもしれません
同じ映画を映画館で2度観たことはないんですけど、できれば公開終了までにもう一度観たいです
前回観た時は情緒がめちゃくちゃになって、鳥貴族でメガハイボールを3杯頼んで、21時半に倒れるように眠ったので、今度は穏やかな気持ちを保ったまま観たいです