「手紙の時間」 - 花見月、春陽を祝う手紙 前編-(全2回)
春のおたより
春という季節は、心をあらたにしてくれます。
特に3月は卒業シーズンや年度末。4月は入学シーズンということで、
節目を迎える方も多くいらっしゃるかと思います。
卒業・入学を前に、お世話になった方に感謝を伝える手紙や、門出を祝う手紙など気持ちを込めたお手紙をしたためる機会も多くあります。
また、春気満つるこの時期に花だよりを贈るのも素敵です。
近況報告からお祝い、お花見のお誘いまで。
今回は、花見月、春陽を祝う手紙と題しまして、
POSTORY代表の近藤千草さんと2回に分けて、手紙の時間を
お届けしたいと思います。
春のおたよりを存分に楽しみましょう。
上の画像でご紹介しているのは、原稿用箋を使った春のお便りです。
柳色は桜色と同様に日本の春を代表する色です。
そんな薄柳色の罫線に文字を並べ、近況報告はいかがでしょうか。
合わせた切手は「郵便発祥の地」を表したものです。 近代的郵便制度発足時に、通信・郵便事務を統括する駅逓司と東京郵便役所が置かれた日本橋をモチーフとしました。
当時から日本橋で商いを行う榛原とも、嬉しいご縁を感じる切手です。
華やかな季節のおたよりを軽やかに
明治期に活躍した日本画家 伊藤綾春のスケッチを基にした桜の葉書には、
滝廉太郎作曲の歌曲集『四季』より第1曲『花』の楽譜が記載されたうららかな切手を合わせました。
原画は、ロッテが製造・販売するキャンディ「小梅」のキャラクターや、漫画『赤色エレジー』で知られる画家の林静一氏が手掛けています。
美味しそうな三色のお団子も添えた遊び心をプラスしたコーディネートです。
ちいさい蛇腹便箋は、おまけのお手紙として封筒の中に忍ばせても。
手紙の中にさらに入っているちいさな手紙は、読む人を楽しい気分にさせてくれるはずです。
離れていても気持ちを届ける手紙
幾重にも重なる桜。まるで花吹雪を写しとったような葉書です。
花見月に手紙をしたためるなら、夢みるような竹久夢二デザインのはがきも外せません。
桜の木の下でおべんとうを広げる、そんなイメージで切手を選びました。
こちらの切手は、日本橋で江戸時代より折詰弁当を販売する「日本橋弁松総本店」が画題を提供しています。
背景にご紹介しているのは、榛原千代紙「朝桜」です。
千代紙を用いて大切な本にブックカバーをするのもおすすめです。
春の行楽のおともに、ぜひどうぞ。
次回の、「手紙の時間」 -花見月、春陽を祝う手紙 後編- では、
春のお手紙の結びに使える文例もご紹介いたします。
どうぞ合わせてご覧ください。
※ 本連載に掲載の切手は、
日本郵便株式会社において販売終了しているものを含みます。
何卒ご理解の程お願い申し上げます。
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