Age is just a number.
「わたし、いくつに見える?」
失敗の許されない質問。
しかし正解のない質問。
この難題、越えなければ頂上にはたどり着けない。
ここはまだ3合目。
こんなところでつまづくわけにはいかない。
さぁ、考えよう。
今のうちに傾向と対策を練っておこう。
いざこの質問をされたときに時間をかけすぎるわけにはいかない。
(かつサクッと答えてもいけない)
わたしの体感では、26歳くらい以下に見える場合は、
「ん~19歳!」とか言っておけばいい。
「え~お酒飲んでるじゃ~ん」とか言われて回避可能だ。
しかしもう一回答えるパターンが多いが、無難に
「24歳!」とか気持ち低めに言えばOKだ。
まぁ何とかなる。富士山でいうと吉田ルートだ。
そこまで険しい道のりではない。
(しかし登山者も多い。見渡す限りライバルだらけじゃ。)
今のうちに考えなければいけないのが28~32歳辺りだろう。
そう、
Around Thirtyだ。
富士山でいうと御殿場ルートだ。
険しい道のりになることが予想される。
(しかし登山者は少ないぞ。)
どうする。
低く答えても不正解。
高く答えても不正解。
ピタリ当てても不正解だ。
全く質問の意図が読めない。
しかし諦めてはいけない。
山の天気は変わりやすい。
丁寧に丁寧に、雲の動きを読むんだ。
ここで一旦登山者の目的を確認しておこう。
頂上に辿り着く。わけではないよな。
全登山者の総意だ。
目指すは本8合目。
本8合目での宿泊だ。
次の日ご来光を見たら即下山だ。
では話を戻そう。
アラサーの数字当てについてだ。
ポイントは年齢を当てるわけではないってことだ。
当てるのは年齢ではない。数字だ。
一人一人言われたい数字があるんだ。
そこをピッタリ当てるんだ。
ちなみに、大体の年齢を当てるだけでいいなら骨を見ろ。
骨は嘘をつかない。あと皮膚。最後に血管。
つまり手と首だ。
なぜ年齢ではなく数字を当てるかだが、
24歳を過ぎたあたりからカウントストップする派閥、
24歳を過ぎたあたりから誕生日を2/29に設定する派閥、
逆に経験値豊富なバリキャリは年齢+3が正解ってこともある。
大切なことは、言われたい数字を当てるってことだ。
話し方、化粧、服装、爪、香水、バッグ、まつ毛の長さ、髪の色。
見逃すな。
サインは出ている。
当ててほしい数字がボンヤリ見えてくるはずだ。
髪は巻いているか?肌の露出度はどうだ。
職業の目星は付いているか?
観察しろ。だがジロジロ見るな。
考えろ。だが口は動かせ。
気持ちよい数字を導き出せたかい?
導き出せたらまだ待て。
そんな簡単じゃないんだ。
甘く見るな。
山の天気は変わりやすいんだ。
そこに山は一つか?
大抵は2つか3つ、山があるよな?
より複雑になるぞ。
山だけに、マウントってもんがあるんだ。
序列ってもんがあるんだ。
プライドってもんがあるんだ。
そこも必ず加味しろ。
バランスを保ってもいい。
あえて崩すのもありだ。
滑り落ちるかもしれんが、一気に登れるかもしれん。
「二人は同い年?」とかジャブを打ってもいいがおすすめはしない。
「どぉおもう~~~?」なんてスカされるだけだ。
逆に難易度が上がるだけだ。
よし、言おう。
いや、まて。
これが最後だ。最後にもう一つだけ考えておかなければいけないことがある。
最初に言ったはずだ。
正解はない。
なんと言おうと、100%聞かれるよ。
「なんでそう思ったの?」って。
言い訳っぽく答えちゃだめだ。押しきれ。
ここは地獄か。地獄なのか。
そう、地獄だ。
登山ってそういうもんだ。
しかし人は登る。
そこに山があるかぎりね。
以上。
年齢くらい聞かれたらパッと答えろよな。