小さな問題
小さな問題
自分の問題は小さな問題に過ぎない。
福島県の方々のどうにもならない途方もなく大きな放射線汚染の問題に比べれば、取るに足りない。
一年目は、孤立化するまいと目の色を変えて、闇雲にグループに首を突っ込んでみた。
でも、最近ふっと自分の行動の愚かさに思い至った。
私は事実孤独なのだ。
長い闘病の末、45年以上曲がりなりにも連れ添った夫が亡くなったのだから、 独り身に戻ってしまった事実は消しようがない。
その事実から目を背けるため、自分を誤魔化して居たのかもしれない。
象だって死期が近づけば、自然と群れから一頭が離れてゆくという。
その覚悟で、ホノルルの気候に引かれ引っ越してきたのだ。
他人に頼りがちな、自分の性格の弱さを、見せつけられた気がした。
二年目に入り、気を入れ替えて、気を引き締めて、自分の置かれた立ち位置を見据え、二年目の設計をしてみたい。
運の良い事に、携帯電話で、ユーチューブの公演、音楽演奏なども聞けるし、日本文学の朗読さえ聞ける。
朝起きれば、一番最初に、イヤホンをつけキーボードで、ピアノ曲の練習をする。
どうにもならない程下手ではあるが、 ハイドンやモーツァルトのソナタの練習ができるだけで嬉しい。
日々呼吸しているこの事実に感謝。
目が見え、一万歩を毎日歩け、食欲も旺盛、なんと有り難いことだ。