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詩 「今を生きて」(2011.8月著)

人は生まれ
花のように 咲き 種を残し
やがて朽ちて散って行く

人は 笑い 泣き叫び 考え続ける

人は喜び 怒り 悲しみ  戦い続ける

人は 食べて眠り 歌い 語り続ける

世界中の69億人の内の一人
今ある私は私だけ

遥か昔よりこの地球に生を受けて来た
限りない多くの人の中の一人

自分の知らないところで
数知れない競争に勝ち抜いて
生まれたという

そして今 一秒一秒を 生きている

この時代に この場所に
この周りの人々との関わりの中で
今 生きていることの不思議


遥かなる古代より
受け継ぎ続けられている命

ずっとずっと昔から
人々はその時を生きてきた

家族という単位で子を育て
地域の仲間と助け合い
時には自然に慄いて
知恵と勇気で立ち向かったに違いない

この不思議なる宇宙 計算された自然界

この世の幾多の生きものが
精一杯それぞれの命を輝かせ
次の世代へバトンを渡して去って行く

色とりどりの鳥や魚を見た時に
それらの姿形 生態を知った時
神というものを思わせられる

天を仰ぐと宇宙が見える

空の彼方の
行きつく先を思ったことがある

答えの出ないその場所に
いずれは帰って行くのだろう

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