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【talk】刑務所のペットプログラムについて


以前、猫のサブスクリプションから保護猫問題について私の考えを述べた記事を上げたことがありました。


その後もどうしたら良いのか考えていたのですが、先日何気なく見ていたTwitterで、アメリカのワシントン州の刑務所で「保護猫の里親プログラム」が実施されたというツイートを見ました。

アメリカの刑務所でのペットパートナーシッププログラム


以前からアメリカの刑務所では、保護犬や保護猫を施設から預かり、受刑者にお世話をさせることで更生を目指すプログラムが導入されているところがあるそうです。
出所後は自分が担当していた動物を引き取ることもできます。


また、刑期中に里親活動を通じてペットシッターや施設犬訓練士などのライセンスを得ることができ、出所後に仕事を得やすくなるメリットもあるそうです。

受刑者は責任感や愛、命の大切さ、心のバランスの取り方などを学ぶことができ、また、虐待などを受けた犬猫たちは再び人への信頼を取り戻すことにも繋がっています。



動物や人に危害を加えた犯罪歴がない受刑者のみが対象となり、動物行動学などを継続的に学ぶこと、定期的にカウンセリングを受けることなどが条件として定められているそうです。

アメリカではこれが実施される前にかなり議論を呼んだそうですが、その後、受刑者と犬猫の両方に大きな成果を上げたことで今ではそのプログラムを安定して行える予算もついているそう。

もともとは殺処分を減らすことを目的に始められたこのプログラムの導入は、いま全米の刑務所に広がりを見せているそうです。


これについて私が思うこと


単純に、素晴らしいプログラムだと思いました。

調べてみたら、日本の刑務所でも盲導犬候補の子犬を育てるプログラムが採用されているところがあったり、少年院で保護犬のトレーニングを行っているところもあるそうです。


もしも日本でペットパートナーシッププログラムを行うことを考えたときの課題は何でしょうか。


それに割く予算の問題が挙げられるかもしれません。
保護犬、保護猫の殺処分の費用は一頭あたりだいたい4000円〜6000円になるそうです。
それはなくなりますが、刑務所での犬猫の飼育費用、病院代、ワクチン代等をおそらく税金で賄うことになります。


日本でそれが可能なのかどうか私にはわからないのですが、もし上手くいけば、保護犬や保護猫の殺処分数を減らし、また受刑者の更生や再犯率を下げることに繋がるかもしれません。



私は猫と暮らしたことはないのですが、犬を飼ったことはあり、いまも実家に犬がいます。
動物が人に与えてくれる愛情は大きいものですよね。

その愛情に救われる人は多いと思います。

予算の問題の他にも私が思い付かない課題があったりするかもしれませんが、とても良い制度だと私は感じました。

皆さんはどう思われますか?




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