蜂蜜
僕がnoteをやり始めたのは、現在お付き合いをさせてもらっている彼女がやっているからだ。
その彼女(いちいち彼女と書くのも小っ恥ずかしいし、次からはいつも呼んでいるあだ名で記させてもらいます)は文章が書くのが上手で、僕はそれを読むのが好きだ。
マイスウィートハニーとの出会いは、実に神秘的で粋で古風なものだった。
インスタグラムのDMだ。
僕は小学校の頃から読書が好きだったのだが、周りの友人は1人も本を読んでおらず(外で野球かケイドロしかしてない)、本を読んでいたらカッコつけ!と馬鹿にされるので、ずっと隠してきた。
しかし、コロナ禍に入り友人ともあまり会えなくなり、僕も成人をすぎ友人に馬鹿にされても気にしない立派な男になり、インスタグラムで読書友達を作ろうとアカウントを作った。(暇だっただけ)
そのアカウントでは、今まで読んできた本、読み終わった本、まだ読んでいない本を載せて自己満足していた。(友人には見つからないようにしながら)
テキトーな文章をくっつけて投稿を続けていると、なんとまあ読書家の方々がフォローをしてくれ始めたのだ。内容は本とは全く関係のない事を書き、嘘ばっかりつらつら連ねていたのに。
その中の1人がマイスウィートハニーだった。
最初の方はただの相互フォローをしている間柄だったのだが、お互い東京住みで、あるお笑い芸人さんの大ファンだということもあり、連絡を取るようになった。
そんな関係を続けていたある日突然会おうと連絡が来たのだ。(よくもまあ嘘ばっかり書いて、本の内容は一切触れないアカウントの人に会おうと思ったなと今でも思っている)
会ってみたらスウィートハニーと僕は、好きな本は一緒じゃし、好きなジャンルも似ている。(タイタンの妖女や午後の恐竜など)
で、なんやかんやあって、まあハニーとお付き合いすることになったのだ。そしてもう2年以上が経つ。いやー、インスタグラムってすごいなあ。SNSってすごいなあ。とつくづく思う。
何が言いたかったかと言うと、全然マイスウィートハニーとは呼んでいない。嘘をつきたかっただけだ。ごめんなさい。本当は蜂蜜と呼んでいる。