ノンストップ フロとメシ篇
忘れ物に気がついたのが
銭湯に向かう前でよかった。
地下鉄の入り口が近くにある
ここは新栄。職場までわずか9分でつく。
まったく、今まで歩いてきた労力とは。
まあ、大事なプレゼントを取りにもどるのだ
労力は消費にすぎない。
上前津で下車。時間にはまだ、余裕がある。
プレゼント用の紙袋を買いに立ち寄る。
会社のロゴの紙袋だなんて、味気なさ過ぎる。
黒の紙袋を新調する。
職場に寄る。
愛想笑いで会話を回避しつつ
プレゼントを回収して、会社をでる。
一分といたくない。
さあて、気を取り直して。どうしたものか。
行く予定の銭湯は、新栄より高岳の方が近い
行くかぁ高岳。地下鉄使って。
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地下鉄は面白い
出口から見る景色はいつも新鮮だ。
高岳から東へ。
自動車ディーラーの店が多い。
町にはクリスマスムードの飾り。
南北へ貫く大通りに出る。北へ向かう。
遠くに「ゆ」の文字が見えている。
看板が赤いネオンだからか、目立つ。
ひたすら北上する。銭湯まで以外と長い。
フェラーリのディーラーもある。
ショーウィンドウに飾られた
赤い車体はどれもピッカピカ。
みんな車好きねェ。
16:38
平田温泉(へいでんおんせん)
予備知識としては「来たことない」くらい。
さぁて、中はどんな感じなんでしょうか…
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
取り乱しました。
キャンペーンだったみたいです。
受付の姉さんに
「撮影いいですか?」
と聞いてから撮影しました。
撮っていると、
「あの…、マニアのかたですか?」
とニッコリと聞かれる。
いや、それほどの者ではないです。
シリーズ全部観てるくらいです。
よっぽど興奮して映ったのか
「こないだはもっと凄かったんですよ~」
と、手持ちのスマホをスワイプして
私に見せてくれる。
「1個棚を作ってね、収まりきらないくらい」
写真には、大きな棚にソフビが
山のようにゴジラである。
「ほわぁぁ…」
「それからね」
さらにスワイプする。
壁にいっぱい、映画のタイトルが。これは…
過去作品のパンフレットだと言う。
「ぴゃー…」
偶然にも来訪した先に
ゴジラの楽園があるとは。
怪獣島かここは。
聞けばなんと展示は明日12月2日までと言う。
「前ならもっといいの見られたのにねぇ」
「いえ十分でした…ありがとうございます!」
奇跡的に立ち会えた、この好運。
過去展示も見せていただけた良縁。
感謝 & マジリスペクト平田温泉(※入湯前です)
湯上がりもゴジラの空間を楽しみたい。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
入る前から幸福な気分のまま、いざ浴場へ。
浴室正面は半露天。岩の傾斜が庭の様。
緑が目に優しい。お客も5人ほどいる。
中央に湯の沸き出す円柱。前後に浴槽。
前は座湯の泡。奥、深めの座湯。
庭側には左から薬湯、電気、ジェットバス。
振り替えれば入口向かって右にサウナ。
その手前に水風呂。
うぉお…完璧な布陣だ…。
シャワーとカランの湯は控え目ぬるめだった。
しかし浴槽のお湯はどれもしっかり熱く
大変心地よし。
サウナは6人くらいは入れそう。
熱くてよい。暗いのも静かでいい。
水風呂もバツグンに冷たい。
これは文句無し。何周か楽しみ尽くす。
やなこと、全部忘れたら、お腹が空いてくる。
17:49
最高のお湯と空間でした。
振り返るとすっかり暗くなった空に
ネオンが輝く。やーキレイだなぁ。
銭湯の奥、ビル上に輝くネオン。
雰囲気でもう行くしかない気持ちになる。
腹減った。サクッと食べに行こう。
大通りをぐるりと回り
現れたる路地の店構え。
おっこれは堪りませんな。
溢れ出す最強の見た目。
ガラッと戸を開け入店。
奥の方に1人客がいるくらい。
まだ早い時間だからかな。
入口すぐの席に案内される。
小さな店舗。広くはない通路
客席は油っぽいが、それがいい。
シンプルなメニューを読み
ラーメン、チャーハン、生中を頼む
普段こんなわかりやすい
親父レパートリーはチョイスしない。
ただ、今の雰囲気が
「これだろ」と告げている。
どうでるかな?
チャーハンをかっこみ
ビールをキューッとやる。
ラーメンを食べる。
メンマを食べる。
ビールをキューッとやる。
おっさんになりとうはなかったが
たまにならおっさんでもいいかなと思う。
ラーメンの麺に緑色の何かが練り込んである
アオサだろうか、風味豊かでうまい。
あっという間に食べきる。
食べてる時に数組お客が入ってきた。
どなたも顔馴染みといった感じで
店内に明るい会話がひろがる。
地域に繋がり深いお店なのだろう。
いいお店だ。
今日もうこれで終わりでいいかな。
ライブ行けよ。
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わりと腹一杯なので
カロリー使うライブでも
耐久できるんじゃないかなと
道中、ゆる~く考えていた。
あんなにすごいライブになるとは
考えてもいなかった。
つづく
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