見出し画像

本についてのアレコレ

皆さんは本を日常的に読みますか。私は、波に乗れば読めるけど乗れないとなかなか読めないタイプです。一番簡単に読めるのはエッセイ集。エッセイは漫画と同じような感じで1日〜2日、3日で読めると思います。次に読みやすいのは日本の小説。これも文体にクセが無い限り止まらずに読めると思います。やや読みにくいというのは外国文学の小説。和訳が上手ければ読めるけど、硬かったり読みづらかったりする言葉だとだいぶ難儀します。一番読みにくいのは思想書。私は近代思想全般のガイドブックを持っており、そこで大体のポストモダン思想家の概要が掴んでいるのですが、実際の和訳となるととても読みづらい、特に外国の思想家の翻訳された本となると本当に辛い。

本を読むのに一番適しているのはやはり旅行先だと思うのですが、だいたい旅行に行く前に、「今回はこの作家のもの(エッセイ)を持っていく」と決めて、古本屋で文庫ver.を10冊ぐらい買って持っていって読みます。ただ、ハードカバーは別として、文庫に関しては「読むもの」としての認識で、コレクションではないので、読んだらそこにいつも置いてきます。なのであんまり本好きとは言えないのかもなと思います。今「文庫」と書きましたが、ちくまとちくま学術に関してはコレクションしているので、これも別でした。

そんな現状ではありますが、読書というのは子供の頃からの習慣によるものなのでしょうか。私の場合は子供の頃から母に本は読んだほうがいいと言われていたので、家にある本も図書館の本も興味を惹かれるものはなんでも手にとってきた気がします。思春期の多感な時期に人と全く話さなくなってしまった時期があるのですが(声の出し方を忘れるぐらいに・・・)、その時期も毎日図書館に通っていた気がします。その時期は人と会話していないにも関わらず、次々と本を読んで新たな世界への扉が無限に続いていくのを感じていたので、不思議と孤独というのを感じなかった気がしています。実際その時期に沢山本を読んだ経験は大学に進学してからもとても役に立ちましたし、あの時期のあの選択はそんなに間違っていなかったなとも思っています。

ただ、じゃあ本を読むことって本当に大切なのかと言われれば、自分にとっては大事だけど他の人に当てはまるかは分かりません。私の弟は子供の頃から勉強が嫌いで、本もまったく読みません。でもその代わりにとてもシンプルな考え方をしていて、とても気持ちの良い男です。わからないことはわからないと見栄をはらずにはっきりというし、理論武装しない分身体で体当たりする性格なので、うじうじしたところも無く、私とは真逆。元々の本人の資質にもよると思いますが、頭でばかり考えてもたもたしているよりも、かろやかな人生だと思うのです。

自分に子供が生まれたら、本が読みたいと思えば読めばいいと言うかもしれないけど、知識の山にあぐらかいて人を見下すような人間になる為に、はてまた闘争の為に本を読むのであれば、読むのはやめなさいと言うかもしれないね。