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いつか、上間さんに聞きたいこと

『海をあげる』を初めて読んでからずっと、いつか上間さんに会えたら聞いてみたいと思っていることがある。235ページにこんな風に書いてある。

それから私は仕事を得て、沖縄に帰ることになった。暮らす場所は、普天間基地に隣接している地域にしなくてはならないと思った。

上間陽子著『海をあげる』筑摩書房、2020年

何が上間さんにそう思わせたのか。一度離れたら「沖縄がどういう場所なのかわからなくなるような気持ち」がしてまた戻ったと続く。
私は聞いてみたい。沖縄がどういう場所だと認識し続ける必要があるのか。
今、私も沖縄に、私の場合は「帰る」も「移住」もしっくりこなくて、「引っ越し」か「戻る」が合っているかなとは思うが、何にせよ沖縄に居を移そうとしている。そうさせる思いは、上間さんを普天間に隣接した地域にいさせる何かと近しいような気がするから、聞いてみたい。いつか。

『海をあげる』を読んだり、上間さんのスピーチを聞いたりして私が何を考えたのか、書いたりしゃべったりしたものがいくつかあるので、いつかそのころの気持ちを忘れかけた時のために、集めておこうと思う。

2020年11月14日:読み終えた直後の感想

2020年11月15日:読み終えた日の寝る前の思い

2021年4月:読み終えて数か月経って書いた書評

2021年11月15日:Yahoo!ニュース2021年本屋大賞ノンフィクション本大賞受賞のスピーチを聞いて

2021年11月16日:心の揺れが納まらない朝の思い

参考:『裸足で逃げる』の感想語り


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