はりこらむ ◆一人暮らしの母親が倒れて入院しました。~依存しない親子関係~◆
先日家に電話があり、横浜に住んでいる一人暮らしの私の母親が倒れて救急車で病院に運ばれているという連絡がありました。
命に別状はないが、部屋の中で転倒して骨折している様だという話でした。おそらく入院になるが、どこの病院に入院するかが
決まっていないので決まり次第連絡が来るという事になりました。私は連絡が来しだい病院に向かおうと自宅で待機していました。
母親は私が中2の時に離婚していて、
私は一人っ子でしたので、その後母子家庭状態だったのですが、
母子家庭にしては、お互いに自立して
依存しない関係になっています。
中2で離婚した後、高校時代に
私は親戚の家に預けられましたが、
その親戚の家から自分の意志で出て
一人で新聞配達屋に住み込んだりと自立し始めていましたし、
母親も男性と一緒に暮らし始めたりして、
一人の女性としての人生を
生きている側面もあったからだと思います。
母子家庭という状況の中でも、
変な甘えとか依存とかがなく育ってこられたのは
逆に感謝していますね。
母親の料理の味もあまり記憶になく、
料理が下手な訳ではないのですが、
献立を考えるのが面倒だったらしいです。
私の中学時代から、母親は夜の商売で働いていて、
夕方出かけて夜中に帰ってくるのですが、
朝に「晩御飯なに食べたい?」と聞いてきて、
私が「シーチキン!」って答えると、
私が夕方部活から帰ってきた時にテーブルの上に
シーチキンの缶詰とご飯が置いてあるみたいな感じでした。
高校時代、大学には行きたかったのですが
資金的に難しく、新卒の就職だけは母親が働いている
クラブのお客様である歯科技工所の社長のところに就職しました。
でもどこか自分で決めた感じがしなくて、
仕事も合わず、半年で辞めてしまいました。
その後はすべて自分の意志だけで生きてきた感じです。
その後リクルートに入って、マネージャーになって、
年収も1000万近くなって、結婚もして、
中古ですがマンションも買って、子供も出来て。
母親は、大学も行かせられなかった私が
それなりの人生を歩んでいくのを喜んでいたようで、
特にリクルートには、こんな息子を拾ってくれてと
感謝していたようです。
なので、私が30歳過ぎで一人目の子どもが生まれた後に、
「俺会社辞めて、独立するから!」って言うと、
反対はしませんが、かなりびっくりしていました。
その後私は、さらに子供が二人生まれて家族も増え、
私のかみさんのお母さんの土地の上に家を建てて
横浜から多摩に引っ越しましたが、
母親は友人がいる横浜から離れたがらなかったので距離も遠くなり、
年に1、2度くらいしか行き来しなくなっていました。
最近母親は腰も悪くて歩くのも大変になりつつあったので余計ですね。
仲が悪いわけではないのですが、
かみさんから見ると不思議な親子関係に見えるようです。
さて、病院から連絡があり、病院に向かいました。
病院について、先生から説明を聞くと、
何らかの理由で転倒して腰の骨が折れているらしく
しばらく入院が必要との事です。
その後看護師さんから資料をもらって、
いろいろと記入するのですが、
生年月日……えっと、昭和何年だっけ?
住所……ん?やばい知らない。
その他に普段飲んでいる薬とか、
普段の生活状況とか。当たり前ですが全く解りません。
ちなみに離婚している関係で私と母親は苗字が違います。
なんか看護師さんが、不信そうな感じで私を見始めていて。
「いや、すいませんもう30年以上も
一緒に住んでないんで、すんません」、という事で本来は、
面会は出来ないらしいんですが、
直接会っていろいろ聞くことに。
母親は寝たきり状態ではありますが、
思いのほか意識的には元気そうで。
「すまないね、迷惑かけて。大丈夫だから!」と言っていました。
相変わらず、私は私で大丈夫だからみたいな感じで、
少し強さも感じてむしろほっとしました。
帰りに湘南新宿ラインのグリーン車で
ビール飲みながら帰ってきましたが、
最近ある友人から親子関係の事で相談を受けたこともあって、
親子の関係もそれぞれで正解はないんだよねと思いました。
無事な回復を祈るのみですが、
最後まで母親の意志を尊重してサポートしていきたいですね。
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