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ハゲ小説#3 Bar HAGEです。編 05

っ!??―――――何言ってるんだ!?このハゲは???

私は、直人10が言っていることの意味が呑み込めず、ただただ、閉口するのみだった。ハゲがエネルギー??毛は不毛?え?アワビモモって何?
しかし、たった一つだけ、私の印象に残った言葉があった。


「地球以外の星人は全てハゲている!!!!!」


なんてことだ!!?どちらかというと、ハゲは少数であるイメージを私は根底から覆された。なんなら、日本では嘲笑の的になる事だって良くあるじゃないか!私も生まれてこのかた、見てはいけない・触れてはいけない・抜けてはいけないモノ、ネガティブなモノとしてハゲを捉えてきた。それが何て!?宇宙規模でいうなら、ハゲのほうが圧倒的多数だと!??


そして、今までカウンター奥に座り、静かにグラスを口に運んでいた、直人11が初めて、私の脳髄の奥まで話しかけてきた。

「感覚を磨きなさい。気づきはそこから生まれるでしょう。頭を磨きなさい。周囲を照らす者にのみ、つよき力、新たなエネルギーは巡るでしょう」


その言葉は、なぜか私の身体に深く、深く、染み渡るように聞こえた。と
同時に、体全体が震え、漏れそうになる#うんこを堪えるのが必死だった。


直人8が、話しかける。
「はい!ここまで。これ以上、長居はできない。あなたはもう戻らなければならない」


直人2と3が続ける。
「どうやら、これ以上はあなたの精神が耐えられないようです。さあ、こちらへ」


え?うんこを堪えて、震えてただけなんだけど.....。


どうやら、直人たちに勘違いされているようだったが、彼らのオーラに圧倒されていた私は、言われるがまま従うしかなかった。

私はおしりに力を入れ、おぼつかない足取りのまま、不思議な酒場、
Bar HAGEです。の外へ連れ出された。
そこには直人4が、少しいやらしい笑みを浮かべた表情で立っていた。

「よろしいでしょうか?あなたがここへ来る直前にいた場所を、頭で思い描いてください」

私は、目を閉じて鈍行列車の情景を頭の中で思い浮かべた。

次の瞬間、体が宙を浮くような感覚を感じ、暖かい場所から少し冷たい場所へ移動したような感覚を覚えたあと、聞き覚えのある走行音が耳に入ってきた。

ガタン、ゴトン.....



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―――ガタン、ゴトン、ゴーーーッ―――


すこしくたびれた列車のシートに座っている。まばらだが、乗客もいる。そして窓の外を見渡すと、見慣れた地元の風景だ。実家の最寄り駅につき、懐かしさを憶えながら、なんだか安心した私は実家へと足取りを早めた。

「やっぱり夢だったんだな」


実家の玄関についた私は、漏れそうな#うんこを締め付けるように、おしりの肉に力を込め、慣れた手つきで玄関扉を開けた。ガラッ!


「!!?」



そこには、物凄くスケベな顔をしてニタニタと笑いながらこちらを見つめる、直人12が立っていた。


「はじめまして。マスター・ハゲだ!」



私は、卒倒し、玄関の冷たいタイルの上に崩れ落ちた。
薄れゆく意識の中で、感じたのはおしりの中心からこみ上げてくる生あたたかい温もりとアレの異物感、そして頭部へとかすかに聞こえてくる直人12の言葉だった。

「あなたは選ばれた。ハゲの普及に感謝する!」


もうどうでもいい。そんな気持ちで私の精神は満ち溢れていた。


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ハゲ小説#3 Bar HAGEです。編 06 へ続く(06で最終、だ!w)






愛ゆえに愛が愛に愛という光を・・。 あなたにいつも拈華微笑💖