ハゲ小説#3 Bar HAGEです。編 01
ここは?どこだろうか?辺りは真っ暗だ。
私は、私の知る世界とは違う世界に迷い込んだのだろうか?
「いやいや、そんなはずはないよな」
おかしい。確か、実家へ帰省するため、鈍行列車に乗っていたはずだ。
座席の辺りにもまばらだが、乗客もいたのに・・・・・。
「やっぱり夢だな」
自分に言い聞かせるように呟き、ふと前を見ると、闇の中に灯りが見えた。
「建物?」
見たことない形をしたその建物からは、これまた見たことない灯りのような
光が建物の隙間から漏れていた。
恐る恐る、私はそこへ近づき、扉(のようなもの)に手をかけた。
その瞬間。
今まで、味わったことがないような感覚のものが背後にいることを感じた。
「あなたは、この中へは入れませんよ」
声じゃない!?
その背後の「なにか」の言葉は、私の頭部に直接入ってきた。
咄嗟に後ろを振り向いた私は、こう叫んだ。
「まぶしい!!」
そこには、清々しいくらいに薄毛、いやハゲあがった男が、私を舐め回すようにじっと見つめながら、立っていた。
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ハゲ小説#3 Bar HAGEです。 編 02 へ続く(気がむいたら、だ!w)
愛ゆえに愛が愛に愛という光を・・。 あなたにいつも拈華微笑💖