発熱という非日常
今日、熱がでた。
2022年の夏に感染したコロナ以来である。
当時の彼女に会いたいがために、体調の違和感を隠して無理やりデートをして
両方めでたくコロナ陽性となった、あの夏以来のことである。(すまんな)
身体の芯の奥底からの体調の違和感(寒気ではないが、なんかこう、こそばいような感じ)が、むしろ非日常を演出し、無性にドキドキしますよね。
人生振り返ってみれば、病気にことごとく邪魔をされる一生である。
小6の遠足は発熱で行けず、
6年間皆勤だったのに水疱瘡に感染してオジャンになったり。
成人式当日にノロウイルスみたいなんに感染して二次会の同窓会へ行けず
便所で寒気と戦いながらテレビ電話で同窓会の楽しそうな様子を、指をくわえてみるという屈辱。
しかし小学生のころは、この「非日常」を味わうのが変に楽しかった。
みんなが学校へ行くなか、私はベッドでNHKのアニメを見て過ごす午前中。
おかあちゃんも仕事でいないので、一人静かに、作られた昼ご飯を食べる。
おかあちゃんがパートから帰ってくるときに、駅前のTSUTAYAでドラえもんの映画のビデオ(VHS)を1本ずつ借りてきてくれる謎のやさしさ。
もう今では味わえない、かつての非日常である。
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