友と酒といい時代
仕事の休憩時にメールに気付いた。
遠方の友人が隣県に来ており、時間が取れそうだとのことで晩に呑もうという話になった。
続いている自粛モードともともと友達がほぼ居ない私の心は躍る踊る…ワクワクしながら仕事をテキパキとこなし電車に飛び込む…
嫁さんは断食中で俺の誘いを断っていたんだが、何故か友人向けの挨拶動画を俺に送って来た。俺は「カウントダウンTVを御覧の皆様、こんばんは〜」を思い出したが、なんともいい時代になったもんだ。
考えてみればこの友人とも今の時代でなければ出会うこともなかっただろう。
堰を切ったようにいろんな話をした。3時間弱などあっという間だ。
翌日も仕事だったが、その晩は彼にも会えないし帰って食事をして風呂に入り寝るだけだ。普段通りのこの流れも別に退屈に思っている訳ではないのだけれど、前の晩のスペシャル感とは真逆の祭りの後のような寂しさを感じていた。
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