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帰れない夢

今では年に2、3回だろうか…
時々帰れない夢をみる…


そこに行く理由は仕事のいろいろなんだけど…
けっこうな距離を移動してきた俺は初めて訪れる場所でもあるんだが、必ずこの手の夢はこの場所に辿り着いた経緯を度外視して帰ろうとしている俺の失敗から始まる。

「着いた時に訪れた駅へ向かえばいいのに…」と始めて思ったのは夕べのことだよ。

ロケーションはいろいろなんだけど、大概けっこう住宅も拡がっていて駅近くには商店も連なり、駅は人手のある場所なんだ。だからこそなんとか駅まで辿り着けば、帰る術が見つかるにちがいないと…
多分簡単に考えている。

でも何処も見覚えのあるところではなくて、駅で路線図を見ても俺の知っている所に繋がっている気配がない…

昨日の夢では初めて駅員さんに訊くことが出来た。
みどりの窓口的なカウンターで「○○行くにはどうすればいいですかね?」と尋ねるも…
「ああ…此処からは無理ですねぇ…」となんともつれない回答をもらってしまう。
そして俺は「嗚呼…俺はもう帰れないのだ…」と夢の中で考えている。

「○○」に当てはまるところを今現在住まう所で訊いたのか、昔住んでいた所で訊いたのかを覚えていない…

心の何処かに「俺は帰れないのだ」が染み付いている…なかなか拭えぬ罪悪感なのか?


俺は何処に帰ろうとしているんだろう…?


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