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一期一会。今、この瞬間を大切に!(統合失調症の私のNPO法人設立奮闘記Vol59)

『禅の言葉とジブリ』 細川晋輔さん著

働けることに感謝

水曜日は仕事でした。本来は月曜日と木曜日が勤務の日なのですが、木曜日にゲートキーパーの講習を受けることになったので、水曜日に仕事の日を振り替えて頂いて、働いてきました。

曜日が違うと、知らないお顔の利用者さんがたくさん。少し大変でしたが、頑張って働いてきました。

今の職場で働くようになって、9月でまる3年になります。障害オープンで働いているのですが、最初の頃は、
「統合失調症の人が来た」
って感じで、職員のみなさんは私にすごく距離を取っていました。わたしは疎外感のようなものを感じていました。

でも地道に、本当に地道に仕事に取り組んできました。実は私、この「地道に」ってのが大の苦手。でも頑張りました。すると、職員のみなさんも私を受け入れてくれて、認めてくれるようになりました。

「暮島さんがいると、なんかホッとするわ」
と言って頂けるまでになりました。

働き続けられていることで、私自身の自己肯定感も高まりました。この自己肯定感は、「働くこと」「仕事をすること」「誰かに必要とされること」にによって得られるものだと思います。

働く場があることを本当にありがたく思っています。幸せなことだと日々感謝しています。

このブログを読んで下さっている方の中で、
「働くことが不安だ」
「働きたいけど、なかなか一歩が踏み出せない」
と思っておられる方がおられたら、お伝えしたいのです。
「勇気を出して一歩踏み出してみましょう」
と。一歩踏み出してみたら意外にたくさんの人が応援してくれることに驚くと思います。

そして、今職場の人間関係やパワハラなどで悩んで、心が壊れそうになっている方がおられたら、
「無理をせず、別の道に進むという選択もありでは?」
とお伝えしたいのです。それも一つの勇気です。自分を守るための大切な勇気です。

「諦めないで!」

そうお伝えしたいのです。


禅の言葉とジブリ

また、面白い本に出会いました。龍雲寺住職の細川晋輔さん著の『禅の言葉とジブリ』がその本です。

前週の僧侶である細川さんは、ジブリ作品の大ファン。タイトル通り禅の言葉とジブリの作品について本の中で解説しておられます。

「となりのトトロ」「もののけ姫」「火垂るの墓」「魔女の宅急便」etc。息子たちが幼かった時に、私も彼らと一緒にジブリの作品を見ました。懐かしいなあ~

そんな作品と禅の言葉が結び付けられて、解説されています。とても興味深い内容の本です。

私の次男は修行僧。長男は春から修行僧になります。元夫が住職なので、禅の言葉には、私もなじみがあります。そんな背景もあって、まだ途中までですが、引きこまれるように読んでいます。


一期一会

「一期一会」という言葉をご存知の方は多いと思います。お茶の世界でよく使われる言葉です。この言葉も禅の言葉なのだそうです。

細川さんによると、一期一会とは、
「たとえ同じ人にいく度会う機会があっても、今、この時の出会いは再びかえってくるくるものではない。一生涯にただ一度限りの出会いであるが故、一回一回の出会いに対して、命をかけて臨まなければならない」
という言葉なのだそうです。

細川さんはこの禅の言葉を、ジブリ作品の『風立ちぬ』を引用しながら解説されています。

細川さんはこうも書いておられます。
「私たちの人生は、出会いの連続です。両親、恋人や友人、同僚、たくさんの人達との出会いがあります。もちろん出会いの対象は人間だけではありません犬や猫猫、草木、自然、人生を変えるような書籍や、映画など、目の前のすべてのものとの出会いが含まれます。

お茶会だけではなく、人との出会いだけではなく、目の前の1つ1つのことまでも、この場かぎりと思って、一生懸命向き合っていく。今日一日で人生が終わってしまうという覚悟で臨めば、間違いなく人生は充実した幸せな時間となると思うのです」

この瞬間は二度とないと思って、今目の前にいる人やそこにあるものと対峙する。今日で最後になるかもしれないという覚悟をもって接する。生きる。私も意識したいです。


いつか命は尽きるからこそ

私は高齢者の方の施設で働いています。介護補助の仕事をしています。この仕事をしていたら、一期一会の大切さを意識することがとても多いです。

昨日までお元気に通所されていた方が、次の日には亡くなられたということもありました。

お元気だったのに、転倒して骨折されて入院されたということもありました。

去年まではお元気でも、この夏になってガクンと弱ってしまった利用者さんもおられます。

「今のままの状態が永遠に続くってことはなにのだな」
と、思い知らされます。

私たちはこの世に生み落とされたときから、死に向かって生きています。誰もみな、その命が尽きる時が来ます。それは避けることができないのです。悲しいけれど、避けることができないのです。

だからこそ細川さんのおっしゃるように、
「いま、この瞬間を一生懸命に生きる」
ことが大切なのではないでしょうか?私はそんなふうに生きていきたいです。


祈りを込めて

7月から早朝ウォーキングを始めた私。ダイエットのために始めて、ほぼ毎朝歩いています。早く出発出来た日は三条まで歩いています。

息は鴨川沿いを歩いて、水の音や木々の緑に癒されています。帰りは、寺町通りを歩いています。そして、下御領神社に毎朝お詣りしています。


下御領神社では、
①健康でいられることへの感謝
②今日も歩けたことへの感謝
③やりたいことがやれていることへの感謝
④息子たちが元気でいてくれることへの感謝
と、感謝を込めたお祈りをしています。

そして、
①今日もいい一日であるように
②息子たちが幸せな日々を送れるように
③Safe Space ほっこりのがうまくいくように
という願いを込めたお祈りもしています。

神様に祈る。
仏様に祈る。
自然に対して祈る。
これ、すごく大切なことだと思います。


私たちって、目に見えるものが全てだと思いがちです。でも私は目に見えないものの力を信じています。目に見えないものの存在を信じず、敬わなかったら、人は傲慢になるし、戦争などを起こしたりするのではないでしょうか?

朝、歩く。
水の音を楽しむ。
木々に触れて、その気をもらう。
心を込めて働く。
バランスの良い食事をする。
本を読む。
友達との交流の時間を大切にする。
そしてブログを書く。

これらのことをこれからも続けていきたいです。一期一会を意識して続けていきたいです。

私の周りが、いや世界が、愛と感謝で満ち溢れますようにという祈りを込めて。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。 


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