今生きている、それだけで素晴らしい(統合失調症の私のNPO法人設立奮闘記Vol9)
「7日間で『幸せになる』授業」 慶応義塾大学大学院教授 前野隆司さん著
働くことの喜び
今日は仕事でした。毎朝のルーティーンのゼロ秒思考のメモ書きとフランス語の勉強をやってから仕事に行ってきました。
私の仕事は介護補助です。主な仕事は整容。利用者さんの髪を乾かしたり、身だしなみを整えたりします。
整容の仕事で利用者さんと関わる時、私はできるだけ利用者さんと会話をするように心がけています。私と話すのを楽しみにして下さっている利用者さんもいてくださいます。
今日も無事に働くことができました。嬉しいです。
仕事を終えた後の達成感は格別です。働いた後のご飯も美味しい!そして今日はお給料日!お給料がもらえるのは、とても嬉しい!
友達が多くて、お茶に行ったり、美術館に行ったり、ご飯会をしたりとよく遊んでいる私です。遊ぶ時間ももちろん楽しいけれど、仕事で得られる達成感と充足感は、また違った喜びがあります。
私と同じように統合失調症を抱えていたり、心の病を抱えていたりして、なかなか働くことができない人もいると思います。
私はすごくラッキーなことにオープン就労で働けていますが、職場の人に病気のことを言えずに苦労している人もいると思います。
そんな人たちが、就労に向けて一歩踏み出すことができたり、職場の人に理解してもらって働くことができたらいいなと思います。
働くことは、傍を楽にすること。それは他人のためでもあり、自分のためでもあること。そう、喜びだからです。
無理してまで働くことはない
さっきまで書いてきたことと矛盾するかもしれませんが、無理してまで働くことはないとも思います。
人間関係で悩んでいたり、精神的にも肉体的にも辛いような職場で、無理して働く必要はないのではないか?と思うのです。
心と身体の健康の方がずっと大切だと思うのです。
結婚していた頃、私は児童英会話講師をしていました。元夫が僧侶だったので、お寺の仕事の手伝いもしていました。
毎朝(というか夜中)2時am頃に起きて、授業の準備をしていました。睡眠時間を削って、息子たちと過ごす時間を削ってという生活。
その結果、実家の悩み事も重なって、病気になってしまいました。もっと早くに休んでいたら、ブレーキをかけていたらと今でも悔やんでいます。
だから今の仕事がすごく辛いなら、辞めてもいいと思います。
「働かなきゃ」と焦っているとしたら、そんなに自分を追い込む必要はないと思います。
こんなことを書いたら「不謹慎だ」と叱られるかもしれませんが、無理してまで働く必要はないと思うのです。
アクセル全開で働いて、病気になってしまった私の経験から、本当にそう思います。
今ここにある幸せ
最近ブログで触れていませんでしたが、今日はまた前野隆司さんの「7日間で『幸せになる』授業」から学んだことをまとめたいと思います。この本、本当に良い本です。今日は6日目の章です。
「『利他的だと幸せになる』という研究結果もあります」
「『いつか幸せになればいいなあ』と結果としての幸せを望むよりも、『今ここにすでに幸せはあるなあ』と原因としての今の幸せに気づくことが重要なのです」
これ、私けっこうできていると思います。私の家でご飯会をしたりするのも、友達に喜んでもらいたいから。それが私の喜びにもなっています。仕事でもそうです。
そして、最近の私は、「幸せだなあ」と口に出して言うほど、幸福感を感じています。
「人生、良いことばかりではありません。また悪いことばかりでもありません。『人間万事塞翁が馬』。良いことが起きた後には悪いことが待っていたり、悪いことを乗り越えた先にはきっと良いことが待っている。昔からそう言われてきました」
このことは私も体感してきました。今、困難の渦中にいる長男にも、「これを乗り越えたら、きっと良い事があるから」と伝えています。
そしてどんなに苦しい中にいたとしても、探せば良いことって見つけられると思うのです。苦しみの中にいても、小さな幸せ探しをする。今ある幸せに感謝する。それが大切なのではないでしょうか?
今生きている、それだけで素晴らしい
「私たちは、百三十八億年の宇宙の歴史の中で、たまたま人間として生まれてきて、わずかな時間生き、死んでいくだけ。人は必ず死ぬのです。
どんなに良い事があろうと悪いことがあろうと、いずれは死ぬ。人生の長い人短い人はいますが、すべての人は平等に、いずれ死ぬ。これは確実なことです」
「そして死ぬまでの間にいろいろなことがある。それだけのことです」
「今生きている、それだけで素晴らしい。どんな出来事も素晴らしい。そう思いませんか。」
そうですよね、人は必ず死ぬのですよね。そして自分の周りにいる人たちに別れを告げなればいけない時が来るのですよね。
ひすいこたろうさんが「あした死ぬかもよ?」https://amzn.asia/d/cN53ej6
という本を書かれていますが、私の命も明日終わるかもしれません。いつ死ぬかは誰にもわかりません。でもその時は必ず来るのです。
だからこそ、今生きていることに感謝して、精いっぱい生きることが大切なのではないかと思うのです。
そう、今生きていること、それだけで素晴らしいことなのです!
ボロボロであっても、踏ん張ってなんとか生きてみる。生きてみたからこそ見られる景色、感じることのできるものが、きっとあるはずなのです。
「7日間で『幸せになる』授業」を読んで、今日も多くのことを学び考えました。
情熱を傾けて
今、私と友達は、5月に「中村郁さんの講演会&阿部ひろ江さんのライブ」というイベントを企画して、頑張っています。情熱を傾けています。
発達障害でありながら、プロのナレーターとして活躍して、2人の娘さんの母さんでもある郁さん。
長年、特別支援学校の教員として、障害児教育に携わり、退職してからはシンダーソングライターとして、世界5大陸で歌って来られたひろ江さん。
お二人とも、本当に素敵な女性です。私はお二人が大好きです。
初めてこのようなイベントを企画している友達と私。いろいろと困難なこともあるのですが、このイベントを成功させたいと、情熱を傾けています。
今日は、私のクリニックの友達が、聞きに来てくれると言ってくれました。やったー!
苦戦している集客。参加者が増えたことも嬉しいのですが、彼女が一歩足を踏み出したことがそれ以上に嬉しいのです。
イベントの成功に向けて、これからも情熱を傾けていきます。
いずれ散る私たちの命。
だからこそ、今を大切に生きていきたいのです。
今、生きている。そのことに感謝しながら。
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。