時には手放す
シンプルに生きる
今、枡野俊明さんの「禅、シンプル生活のすすめ」という本を読んでいます。すごく読みやすいよい本です。
タイトルにもなっている「シンプル生活」。これがなかなかできないのではないでしょうか?よいのはわかっていても、シンプルに生きられないのではないでしょうか?
「どうやったらシンプルに生きられるのだろう?」と考えてみました。
要らないものを持たない、欲しがらない
生活していると、どんどん物が増えてしまうという経験はありませんか?私はあります。物がどんどん増えてしまいます。
その解決方法は、物を増やさないことです。物を手に入れる時に「これは、本当に自分に必要なものか?」と問いかけ、考えてから手に入れることが大切です。
そして、欲しがり過ぎないことです。欲を抑えるのです。これ難しいですよね?なかなか実践できません。いろいろなものが欲しくなってしまいます。でもぐっと抑える。それがシンプルな生活をするためには欠かせません。
物を持ちすぎずに、部屋をシンプルに整えること。それが大切なのです。
心をシンプルに整える
「シンプルな生活」とは、部屋が簡素にシンプルに整っているだけではありません。心もシンプルに整っている必要があります。
心をシンプルに整えるために大切なのは、まず呼吸です。ゆっくりと腹式呼吸をする。それでずいぶんと心が整います。試してみてください。
そして呼吸と同じくらい大切なことは、「あるがままを見ること」です。
あの人は好き。
あの人は嫌い。
このように、私たちは人やモノを、自分の好き嫌いのふるいに分けてみてしまいがちです。好きか嫌いは全部、私たちの心が決めています。
そうではなくて、「あるがまま」で見ることが大切なのだと、枡野さんはおっしゃっています。
「悟無好悪」(さとればこうおなし)。あるがままを見られるようになれば、好きも嫌いもなくなると、枡野さんはおっしゃっています。好きとか嫌いで揺れない、フラットな心になることができるのです。
人の意見に振り回されない
これもシンプルに生きるためには大切なのではないでしょうか?
何もかも自分で決めて、人の意見を一切聞かないのは、独善的です。決してよいことではありません。
でも、人の意見に振り回されて、大切な決断を自分でできなくなってしまうのもよくありません。
大切なことは自分で決断する。その勇気を持つことが大事なのではないでしょうか?
原則中心で生きる
みなさんは、何を中心に生きていますか?
ある人は、仕事。
ある人は、家族。
ある人は、友達。
みんな、いろいろなものを中心に置いて生きているでしょう。
「7つの習慣」では、原則中心に生きることの大切さが説かれています。
原則中心。なるほど、原則中心で生きればシンプルに生きられます。その際、ブレないことが重要です。
私の原則は「貢献」
私は「貢献」を原則にしています。「人のために自分ができることはなにか?」いつもそれを問いかけながら暮らしています。稲森和夫さんが言うところの、「利他の心」です。
この原則、「貢献」に従って、私は生きています。そして色々なことをやっています。
「違いを認め合える会」Crossroadsの活動もそうだし、「心の安全基地づくり」のSafe Spaceほっこりの活動もそうです。こうやって、ブログで発信しているのも、「誰かのためにならないかな?」という思いが根底にあります。
原則中心で生きることは、とてもシンプルだと思います。そして、強いと思います。
悩むより動く
悩み事があったりすると、私たちの呼吸は浅くなり、身体も思うように動かなくなりませんか?
そんな時こそ、深い呼吸を意識して、身体を動かすことが必要です。
あれこれ悩んでいたことも、勇気を出して一歩踏み出してみたら、「あれ?何をあんなに悩んでいたのだろう?」と思うこともままあります。
悩んだ時こそ、身体を意識的に動かしてみる。それが大切です。
ひとりの時間を持つ
人と話したり、遊んだりするととても楽しいです。幸せホルモンが分泌されます。
でも、時には、自分ひとりの時間を持つことも必要なのではないでしょうか?
自分の部屋で、丁寧にコーヒーやお茶を淹れて飲んでみる。瞑想する。あるいは自然の中に身を置いてみる。そうすれば、心からリラックスできる時間を過ごすことができます。そんな時間を過ごすことがとても大切だと、枡野さんはおっしゃっています。
私は、人と過ごす時間も大好きですが、一人で過ごす時間もとても好きです。大切にしています。特に鴨川沿いを散歩する時間が好きです。
ひとりの時間を大切にしてみませんか?
今できることを懸命にやる
生きているのが辛い。
生きているのが苦しい。
そう訴える人はあとを絶ちません。時には自ら死を選ぶ人もいるほどです。
そんな人たちは、変えられない過去を悔いたり、まだ来ない未来を必要以上に不安がったりしています。今を生きていないのではないでしょうか?
今を生きていない。それは、今この瞬間を生きることをサボっているということです。
大切なのは、今です。今この瞬間を心を込めて、一生懸命に生きることが大切なのです。
今を一生懸命生きることで、未来を変えることもできます。過去の捉え方も変えることができます。
稲森和夫さんがおっしゃるように。「ど真剣に生きる」ことが何より重要なのです。
他人にどう思われているかなんて感情は、手放す必要があります。
時には手放すことが必要なものがあるのです。
今を生きる。
ど真剣に生きる。
シンプルに生きる。
私も意識していきたいです。
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。