【👁️SIX HACK 検証】感想・考察メモ

# 1〜3までのテレビ放送後、2週間の休止を経て、動画サイトで公開された「検証回」。
こちらの中身について考えていきたいと思ってます。

配信がいつまで観られるかわからないので、記録として番組の内容を大まかに書き起こしてます。
主観的な感想も混じってます。

SIX HACK 検証

✢番組趣旨・導入

「SIX HACKがなぜあのようなかたちになったのか、インタビューと再現ドラマを通して検証し、ご説明します」

《検証するポイント》
・なぜ、極めて偏った思想の番組が放送されてしまったのか
・なぜ誰も止めることができなかったのか

→たぶん、これまでの総合演出の作風が、奇抜さで評価を得ていたものだったゆえに、一般人には理解できないアイデアだと思われ見過ごされた……ってのが大きそう。

◎関係者へのインタビュー１

◈番組プロデューサー
前の番組で話題になっていたこともあり、本人もやる気で悩んでるようには見えなかった。

◈構成作家O氏
（＝ダ・ヴィンチ・恐山さん）
・「（総合演出からの）アイデアがどこまでネタでやってるのかわからなかった」→ネタとして笑えないような内容もアイデアとして提案してたということ？

・台本時になかったものが、放送時に追加されていた。→O氏、戸惑い気味？

◈アニメーターE氏
（＝Franz K Endoさん）
・山のような資料を渡されたり、長文LINEも保存して読むよう指示される。

◈総合演出の同居人　ジュンさん（仮名）
・総合演出の企画は、以前から『桜井さん』という先輩の影響が大きかった。
・SNSで自分の名前が出ることに抵抗を覚えていた。
・新しい企画に悩んでいた。

◉再現ドラマパート１

・〈2月 企画応募前〉
パソコンの前で悩む様子の総合演出・佐藤（仮名）。
マグカップを手に取り飲もうとしたところで、虫か何かが浮いてるのに気づく。

・場面は変わり、ビールジョッキを片手に居酒屋で思い悩む佐藤。
自分の作品や名前をエゴサしてるみたい。

そこへ『桜井先輩』という女性が現れる。
「何が面白いのか、わかんなくて」とこぼす佐藤に「いつも通りやったらいいんじゃないの」とアドバイス。

→佐藤くんは、まわりからの評価とそれに応えられるかどうかのプレッシャーに悩んでいる？
前以上に「面白いもの」を求められていると感じているっぽい。

・「次は僕自身のオリジナルの考えでやる」と、前の番組のように桜井のアドバイスは受けないと宣言。
「佐藤くんは素直に興味あるものに手を伸ばしなさい」と、桜井はとあるチラシを差し出す。

『進化か　死か』と大きく印刷されたソレには「佐藤が好きそうな、バカバカしい陰謀論」が書かれていた。

「誰のアイデアかなんて重要じゃないし誰が本当の作者かなんてどうだっていいの。自分のアンテナに引っかかったものを色んな人に協力してもらって構成して番組にする。そこに佐藤くんのオリジナリティっていうのが入り込むだけ」と助言を残し、桜井は去っていく。

・家に戻り、桜井から貰ったチラシの連絡先に電話をかけてる様子の佐藤。
相手は出ないようなので電話を切る。

……と、同居人のジュンさんが水を持ってきてくれた。
「次は桜井さんには頼らないって言ってなかった？」と、やや苦笑気味。

・今度はインターネット検索で、このチラシについて調べる佐藤。
「総合演出が見ていたホームページ」として出てきたのは『シン＝クロニシティ』公式webサイト。

そこには「機密組織のTが語る真実」という全国同時デモについて書かれていた。

→これは番組検証委員会による再現ＨＰではなく、実際に発見したということなのかな？

〈サイトの内容〉
・「No eyes」と書かれた札を持った人たちがリズムにのせて、主張を声高に唱える動画。
　
・”「No eyes」による陰謀”
という段では、『支配層である「No eyes」という者たちが、ワクチンを打たせるためにコロナを撒いた』
『ワクチンを打つと遺伝子変化が起こり、98%の人間は約４年で目から全身にかけて炭化（カーボナイズ）して死ぬ』
『遺伝子変化を生き残った2%の「ニューマン」を見つけるための陰謀である』というようなことが書かれていた。

・炭化した眼球を燃やして灰にしたものは真っ黒で、炭化してない眼球の灰は灰色になる、という言説。

・ニューマンは、世界を構成する粒子と、その粒子からなる波に波長を合わせられる。
そのため遺伝子変異物質を無効化できる。

・すでにワクチンを打った大人はニューマン化しないと手遅れになる。
だから「T」は多くの人が生き残るために真実の情報を出している……

動画のデモ行進のあたりでヤバいにおいがプンプンしてるんよね……

✢当初の番組企画

・「ビジネス番組（おそらくNews◯icks）のパロディコントに”人類の進化を目的とした架空の団体のホラー”を織り交ぜた内容」だった。

◎関係者にインタビュー２

◈編成局員
・総合演出から企画が届いたのは締切直前だった。
・企画書上の大きな変化はなかったものの、企画会議ではニューマンについてだとか細かい設定の説明をしていた。　

◉再現ドラマパート２

・《企画会議にて》
「さすがにうちでもそれは放送できないですよ。わかりますよね？」と編成局員。
→「ワクチンを打つと死ぬ」とか話しちゃったのかな……

佐藤もそれは「言ってみただけ」だと引き下がり、続けて話をしているのだが、途中で不自然に固まって無言になる。
不審に思った編成局員に声をかけられて正気に戻り、会話を続ける。

佐藤「架空の団体が作った奇妙なトーク番組ということです」
編成局員「深夜番組とはいえ、地上波ですからね」と釘を刺される。

・デスクに戻ると佐藤宛に不審な封筒が届いていた。
中を検めると、真っ黒な粉と写真が１枚。
写真には右目が消されてる女児と、笑顔の成人男性がツーショットで写っている。
裏をめくると「炭化」と書かれており……真っ黒な灰……炭化眼球の灰！
と連想したのか、後ろに飛び退る佐藤。

この封筒を置いた人物を探そうとしたのか廊下を見に行く佐藤。
そこへ後ろから声をかけてきたのは、「飲みに行かないか」と誘いに来た桜井だった。

◉関係者へインタビュー３

◈美術スタッフ
打ち合わせ時、いつもと変わりはなかったが、少し疲れていたのかもしれないと感じた。

◉再現ドラマパート３

・《4月　美術打ち合わせ》
美術スタッフと、撮影場所やセットの確認などをしている最中、窓の外を気にしはじめる佐藤。
光がチラチラ当てられてますね。

「ニ…ゲ…ロ…？」とメッセージらしきものを受け取るが「いたずら」だとして取り合わず、話し合いに戻る。
すると、急に部屋のドアが開いた……が、誰の姿も見えずやや戸惑い。

・打ち合わせが終わり、エレベーターに乗り込む佐藤。
そこへ、桜井もやってきて同乗する。
特に会話もないまま、桜井は目的の階へ降りていった……と思った次の瞬間、黒尽くめの人物たちに、佐藤は無理矢理連れ去られる。

顔に被せられていた袋を取り払われると、薄暗い部屋で椅子に固定されてると気づく。
そして必死の抵抗も虚しく、謎の人物たちに右目をこじ開けられ、注射針のようなものを目に近づけられ絶叫する。

……という夢をソファで見ていたようだ。
朝食の準備をしながら、ふと何気なく壁掛け鏡で右目を見ていると、急にギョロリと目が上向きになり、白目のところに黒い点のようなものが見えた。
驚き恐怖する佐藤。
そこへ同居人のジュンが現れたので、佐藤は右目を見てもらうのだが、怖がってしまう。

特に何も見えなかったと言うジュンだが、唐突に「それってカーボナイズが始まったんじゃない？炭化だよ」と言い出す。
ジュンも最近目が痒くなってきたらしく、「カーボナイズかもしれないから、取っちゃったほうが安心かな？」などと世間話のように言う。
話についていけなくて戸惑う佐藤を見て「あ……まだ起きてないんだ」とつぶやき、何でもないと誤魔化して立ち去る。

→同居人、しっかり陰謀論に染まってるじゃないですか……😰
佐藤くんが焼いたトースト、さり気なく持ってかれちゃったね🍞

・会社でエレベーターに乗り込むと、桜井も乗ってきて、佐藤は「変な調べ物ばかりしてるから妙な夢を見る」と桜井にこぼす。
無言で佐藤の手を握る桜井。
到着階に着き、佐藤を振り返りながら降りていく桜井。

→ここ、乗る時は白いドアのエレベーターなのに、降りる時は黒いドアになってるの……何かを表してるの？
あと、一緒に乗ってる他の３人、佐藤を連れ去った人たちと同じ顔してますよね……

・《4月　#3構成打ち合わせ》
制作会社ディレクターと、構成作家（たぶんO氏？）と佐藤の３人で話し合う。
前回までと違う、急に露骨な表現に対して、否定的なディレクター。

ディレクターが席を外したタイミングで、構成作家が佐藤に話しかける。
「僕らにかかってるんです。誠意ある番組にしましょ」と言って、急にウインクをし始める構成作家。戸惑う佐藤。

構成作家は右目を瞑りながらメモに何かを書きつけると、バッと佐藤の右目を隠してそれを見せてくる。
『目がハックされてる』
急に呻いて右目を抑える構成作家。
「こんな風に回りくどい番組のままじゃ真実が伝わりません。我々が国民に真実を……」というところでディレクターが戻って、会話は中断。

真っ赤になった右目から流れた血を、さり気なく拭い取り、話し合いを再開する構成作家。
どうやら”露骨な表現”を取りいれたいようだ。
しかし、それに反対するディレクター。
血を拭ったティッシュに気を取られて上の空の佐藤。

ディレクターに言われるまま”露骨な表現”を無くす方向に持っていこうとすると、佐藤の右目が急に痛みだす。
構成作家の目線に促され「これはアリで行かせてください」と決定すると、目の痛みは消えたようだ。

・打ち合わせが終わり、ディレクターたちをエレベーターまで見送る佐藤。
ここで、桜井を見つけ急いで追いかける。
その時、佐藤のスマホに「T」という人物から着信が来る。
（前に電話掛けたときに登録しておいたのかな？）
出てみるも反応がない。
すると急に佐藤の右目が痛みだし、次の瞬間には暗視カメラ越しの道案内のようなものが見えるようになっていた。

誘われるがまま、道標に従い進んでいくと、殺風景な部屋にたどり着く。
部屋の天井から点滴パックのようなものがぶら下がっており、透明な液体で満たされている。（「NW-TRPX」と読めるが……「ヌートロピック」？）
それを指につけ、嗅ぐ佐藤。

→右目にすごい機能が搭載されている……！

そういえば、見送りのとき構成作家の目線が桜井を追ってる風に見えたのは意図的なのかしら？ニューマン側だから桜井のことが見えてるとか？
でもこれ、再現ドラマなんだよねぇ？

◎関係者インタビュー4

◈番組プロデューサー
・作風のこともあり、彼の作品はいつも複雑なので伝達がうまくいかないことは多々あった。
・#3の撮影直前で大幅に内容の変更をしてきたので現場は混乱。

◉再現ドラマパート４

・《#3.4撮影現場にて》
佐藤はダンボールからリップクリームみたいな筒を取り出し、番組ADに嗅がせようとしていた。
プロデューサーに呼び止められ「”Liquidable”です。中身は単なる水です」と説明する佐藤。

彼なりの演出ということで、プロデューサーも深くは考えなかったようだ。

◎関係者インタビュー５

◈番組AD
・あの日の収録は少しおかしかったと証言。
・カンペの確認はすませていたのに、総合演出による書き直しが発生していた。
・また、途中で総合演出により中断させられることも多かった。

◉再現ドラマパート５

・ADが持つカンペには「ユースケがブレインリセットトレーニングとして箱の中身を当てる」シーンだと書かれている。

後ろでモニターを見ていたはずの佐藤は急に前に出てきて、ペンを奪い取ると慌てて書き殴り『ユースケ　炭化した眼球』とカンペを出す。
ユースケさんはその通りに「炭化した眼球！」と答える。

佐藤の行動に呆然とした顔のディレクター。
また、度々止めては台本にない注文をつける佐藤に業を煮やし、ディレクターは途中放棄して帰ってしまう。

◎関係者インタビュー６

◈ユースケ・サンタマリア
（FAXでの回答）
・総合演出は真面目な方なので、色々と抱え込んでしまったのではないか。
・まわりの人間が彼の体調について気づいてあげるべきだったと思っている。

◉再現ドラマパート６

・ディレクターに匙を投げられ、なんとか指示をしていこうとする佐藤。
右目の痛みに呻きながら、またも何かを荒々しく書きつける。

「■■■打ったら眼球が炭化して死んでしまいます。真実です」

本来のエンディングのカンペに被せるように、佐藤は必死にアピールするもユースケは本来のエンディングに持っていく。

❇❇❇

〜ここで実際の映像〜
・総合演出が必死にアピールするカンペについて物申すユースケ。
「読めないよそんなの。テレビなんだから」
諦めず食い下がる総合演出だったが、ユースケはこれ以上は無理だと退出してしまう。

❇❇❇

・ユースケが去って重苦しい雰囲気のスタジオ。
そこへ、颯爽と桜井がやって来て佐藤に発破をかける。
ユースケを説得しに行くのだ。

・ユースケの控室に向かい、撮り直しをお願いする佐藤。
ユースケは佐藤が持っていたカンペを読み上げ「これ、笑える？」と静かに諭す。
「笑えなくて、テレビではやりすぎな内容だとは理解してるが、どうしても自分のために必要なんだ」と言い募る佐藤。

そこへ桜井がやって来て「見せたら？目」と助言。
膝立ちになり、ユースケにグイグイ右目を見せる佐藤。
「ここに何かされたんです！」と言って、右目にチップを埋め込まれてカメラにされてると主張する。
たまらず振り払ってしまうユースケ。

・「協力してください。僕は彼らの駒にされてるんです」「僕の番組に出たいって言ってくれましたよね？」

ここで桜井が「逆じゃないの？」と佐藤に問いかける。
その言葉でさらに取り乱した佐藤は「わざと番組を妨害するのが目的だったんだ！」「政府に存在がバレてる！」と恐慌状態に陥る。

佐藤を落ち着けようと声をかけたユースケだったが、混乱した佐藤に押されて倒れ込んでしまう。
これ以上付き合いきれないと思ったのか、怒った様子のユースケは帰ってしまう。
番組収録はできなくなってしまった。

・ここで桜井はどこかに連絡をしている様子。

場所変わり、小学校。
佐藤の同居人であるジュンは勤務先で電話を受け取っていた。

ジュンが取り出したのは「T」のチラシ。
それをコピーし、教室で配るジュン。
黒板には「お母さんに相談しよう」と片目を「取る」イラスト。
飛行機と「ケムトレイル」という文字（モザイク処理済み）。
日付は5/8月曜日。

元気よく手を挙げる児童らから１人を選び前へ呼び出すと、その子は左目を手で開いて待っている。
机の上に置いてあったコンパスに手を伸ばすジュンだったが……
急に現れた他の教師によって問いただされ、チラシを持って逃走。
しかし、取り押さえられる。

→何も知らない子供に、教師が特殊な思想を植え付けてたら怖いな……
子供たち、嫌がってるそぶりしてなかったのが更に😰

◎関係者インタビュー７

◈総合演出の同居人、元小学校教諭ジュンさん
・最終決戦が近いことは知っていた。
・連絡が来た時「ついにこの時が来た」と覚悟していた。
・本当はあなたたち（テレビ局）が国民に知らせなければいけないのに、国民を騙し続けている。
・自分は教育者だから、未来ある子供たちのために真実を話す義務がある。
・今回のことも「荒唐無稽な陰謀論」として片付けるのだろうが、これが真実であり、自分は”彼”に目を覚ましてもらった。

→ウーン、キマッちゃってる陰謀論の人という印象しかない。
目を覚ましてくれた”彼”とは「T」のことなのかな〜

◉再現ドラマパート７

・《#4　収録開始時間》
前回のことがあり、ユースケは来ないし連絡も取れない。
スタッフたちから冷たい視線を受ける佐藤。

すると、モニターに桜井の姿が映る。
「さ、カメラ回して」と堂々とした態度に気圧されてか、カメラを回し始めるスタッフ。

そして「４回目の今回からMCは私、桜井ようこが務めます」と番組を始めようとする。
プロデューサーは桜井に向かって「佐藤くん！」と何度も呼びかける。
不思議そうに横のプロデューサーを眺めていた佐藤だが、急に視点が変わる。

いつの間にか佐藤は、先程桜井が立っていた位置に移動していて「”桜井さん”って誰！？」と聞かれる。

「佐藤くん、ほら、このまま続けよう」と佐藤自身が、まるで桜井のように喋り出し、ふと目の前のカメラモニターを見て我に返る。
そこに写っているのは、自分の顔だ。

まるで異物を見るかのような周りの視線に耐えきれなくなり、スタジオから逃走する佐藤。

→ここ、めっちゃホラーでしたね。
今までの違和感の意味に納得がいって気持ちいい反面、佐藤の精神状態も推し量れて複雑な感情になる。

・佐藤が息を切らして逃げ込んだのは男子トイレ。
しかし、そこにも現れる桜井。
「全部自分の幻なんだろう！」と手をあげると桜井の頬に当たり、桜井は崩れ落ちる。
「半分正解、でも半分は間違い」と堪えた様子のない桜井は話を続ける。

佐藤はニューマンへ変異中だから桜井の姿が見えるのだという。
「私は発信している波そのもの。波は場所も時間も超える。ここにいてここにはいない」
「あなたはその周波数にチャンネルを合わせただけ」
桜井の姿は消え、ヌートロピックの袋が破けて落ちている。

耐えられなくなった佐藤は元凶であろう右目を潰そうとペンを手に取るが、やはり怖くて逡巡してしまう。
すると桜井は「私が幻だと言うなら、どうして目を潰す必要があるの？」と問いかける。
涙を流し、ペンを取り落とす佐藤。

「妄想なんかじゃない。全部真実」だと告げる桜井に対し、「そうだとしても、もう駒にはならない！」と立ち去る佐藤。

・すると頭の中に声が響き始める。
どうやら、4月にやった美術スタッフとの打ち合わせの会話と同じものが聞こえている様子。

「わあ、すごい！もう過去にチャネリングできるんだね」と嬉しそうな桜井の声を一蹴し、階段を登る佐藤。

辿り着いたのは、テレビ東京のビルを下から見上げる形になる、とある建物の屋上。
まだチップを埋め込まれていない”過去の自分”が窓に見えるが、危機を伝える術がない……

と、急に”ジュンと会話した朝”に場面が切り替わる。
佐藤は壁の鏡を手に取り……
気づくと再び建物の屋上にいる。

さきほどの鏡を使って、ビルの中の自分に「逃げろ」と伝えようとするが、またもや桜井の声がする。
「過去に波長を合わせても変えられないよ」
そして、飛行機からケムトレイルが撒かれていると言われ怯む。

・何とか”過去の自分”がエレベーターに乗るのを阻止しようと、打ち合わせの部屋へ辿り着くも、ドアを開けた途端、”過去の自分”たちの姿が掻き消えてしまった。
過去は変えられなかったのだ。

→このあたり、何気なく見てた謎が理由あるものだったとわかり、面白く感じた。反射光を当ててきた人物は何だったのかとか、開いたドアの先が無人だったこととか。

・佐藤を呼ぶ桜井の声。
デスクに座った彼女は「目覚めた今、あなたがやることは何？自分だけが助かること？何も知らないみんなの目を覚まさなくていいの？」と佐藤を責める。

逆上した佐藤は「お前は幻だ！」と桜井の首を締めるが……
男性に「佐藤くん！やめろ」と声をかけられ我に返ると、自分が首を締めていた相手が別人だったことに気づく。

✤検証まとめ

「こうして総合演出は休養することになった」
→そりゃ、そうですね……休んだほうがいいですわ。

・今回、検証にあたって関係者と総合演出へのインタビューをしたが、両者の話に齟齬があるようだ。

⇩
・「T」からの着信履歴は存在しない
・構成作家のひとりからは返答なし
（目から血を流したはずのO氏……？）
・「T」のIPアドレスは総合演出の自宅であることが判明
・「T」のものと思われるフォロワー数15万のTwitterアカウントも発見

覚醒者T　　2023/05/25
せっかくの真実報道の機会まで歪まされている。
残りの放送で彼らの陰謀を伝えきらないといけない。
残りの放送で彼らの陰謀を伝えきらないといけない。
#SIXHACK

→検証委員会としては、総合演出＝「T」であり、”ストレスでおかしくなった総合演出の妄想による自作自演”ということで、今回の騒動を締めくくったようですね。

・「私たちは、こんな過ちを繰り返すことがないよう信頼回復に向けて全力を尽くして参ります」と添えて、検証番組は終了する。

”この番組は全てフィクションです。
実在の人物や団体などとは関係ありません。”

SIX HACK 検証回より

→テレビ放送の最後のテロップと対比になってるのかな。

”この番組の一部はフィクションです。該当箇所は、実在の人物や団体などとは関係ありません。”

SIX HACK #2、3より

◎検証回の感想

・いや〜、見応えありましたね。
大森P本人を題材にしたホラーモキュメンタリー。
『SIXHACK』を見始めたときは「ホラー……かな？」と首を傾げていたんですけど、今回はガッツリホラーでした。
お化けが出るんじゃなくて、自分や周りを信じられなくなるホラー。

酒井善三監督の撮り方がまた、雰囲気良くて見入ってしまう……😌

・大森さんは、本当『テレビとは』ってのを色々考えてる人なんだと痛感しましたね。
みんなが無意識に「テレビとは安心・安全・安定」と思い込んでるところに真逆のものをぶっ込んできた。
陰謀論、洗脳めいた映像、突然の放送休止……
それによって狼狽えまくる視聴者たち(笑)

まさか、テレビ放送の#1〜3が前フリで、検証回が本編のホラー作品だったとは誰も気づかないよ〜😆

・あとはドラマパートで佐藤くんに感情移入してしまったせいか、「検証委員会の報告は果たして本当なのか……？」と疑ってしまうところもミソですね。

総合演出本人の主張は再現ドラマのみで、インタビュー映像がひとつも無いというのは、何かしらの意図が……？とか邪推してしまう。

たぶん、グレーにすることで視聴者があれやこれやと想像する余地を残してくれてるんですよね？
考察すればするほど、自分が陰謀論者ぽくなってヤダ〜😂