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【儀式】ドラマ『何かおかしい』シーズン1 第5話の感想・考察を書き綴る

テレビ東京で深夜に放送していたドラマ『何かおかしい』についてのネタバレ考慮無し、感想・考察です。

第5話 「儀式」

※2023年5月に、記事内容を大幅に書き直しました。

◆おおまかな流れ

◎小野寺ちゃん20歳バースデー🎂企画

・この日がちょうど誕生日の小野寺に、同い年だというリスナーからのおめでとうメールが読み上げられる。

そしてこのリスナーから、「ぜひ行ってもらいたいお祭りがある」と情報が寄せられる。

◎20歳の女性しか参加できない奇祭

・『タロキチ』という名前のリスナーと電話が繋がり、祭りについて詳しく聞くと……

その年に20歳になる女性しか乗れない神輿を用いた祭りがあるらしく、不定期開催のそれが、まさに今日行われるという。

その祭りで選ばれて神輿に乗るのは「名誉で、とても素晴らしい未来が待っている」とされているらしい。

選び方も独特で、”参加女性たちがお面を被って、サイズが一番ピッタリしてた人が選ばれる”という。
シンデレラのガラスの靴みたいだと、スタジオは盛り上がる一方、中継車の小野寺は乗り気でない顔してる(笑)

◎白塗り女性の仮面

・タロキチさんから祭りで使われるという、お面の画像が送られてくる。
白塗りで、メイクをした女性らしい顔つきのお面である。

・面の内側からの画像を見て、小手さんが「歌舞伎などで使う【銜え面(くわえめん)】みたいだね」とコメント。
確かに、内側の口のあたりに棒みたいな突起がついてる。

【銜え面】とは、
面の内側の突起を口でくわえて、お面を顔に固定するものらしい。

顔をそぎ落とされるシーンで使うので【殺ぎ面(そぎめん)】とも呼ばれる。

おや、物騒な別名……

◎乗り気でない小野寺だが……?

・スタジオは「バースデーにぴったりな良い中継先が見つかった」とばかりに乗り気だけど、当の本人は「儀式っぽくて怖い。気持ち悪い」と行きたくなさそう。
小野寺ちゃん、しっかりNOが言える子なんだね。

・このままでは番組が進まない……と困ってるところで、花岡がとあるリプライを発見。
『Mr.masao』という歴史学教授だと名乗る人物が「凪ノ端集落の【婚鎮祭】で使われる面です」とコメントしている

他に、今日の中継先に良さそうなメールも来ていないので、この【婚鎮祭】とやらの話題を続ける。

・祭に詳しいらしい『Mr.masao』に電話で繋いでみると、この祭の良さを次々とアピール。
専門家からのお墨付きで、小野寺も段々と乗り気になってくる。

・お面は【選妻(せんさい)の儀】という”神様の妻を選ぶ儀式”で使われるもので、「神様に選ばれれば結婚できる」と聞いて、小野寺は「ブーケトス」のようだと受け取ったらしい。

結婚願望が強いのか、俄然やる気になった小野寺😅
祭で選ばれて、今年中に結婚する気満々である。

◎CM中に暗雲立ち込める話

・SNSではリスナーたちが「聞いたことない奇祭」についてザワついてる中、スタジオは別の話題になっていた。

・「最近、メール減ってますよね?」という香音ちゃんの言葉に、番組の人気や存続について、危ういという話をする五十嵐。

仕事がなくなっては大変だと、スタジオの面々はギスギスした雰囲気になる。

◎凪ノ端集落に到着!

・小野寺は、祭が開催される凪ノ端集落に到着し、村長たちは歓迎ムード。
早速、祭の準備もあるからと足早に会場へと案内される。

・ラジオ番組なので、間をもたせようと小手が色々と村長に祭のことを質問するのだが……
小手の声が聞こえてないのか、無言で歩き続ける村長。なんか変……?

近くにいる小野寺に質問されて、ようやく答えていた。

・前回の開催は23年前ですって。
この祭は、平安時代や鎌倉時代から伝わるといわれてる秘儀で、外部に知られないように記録も残されていないらしい。

この言葉に、ラジオで流していい内容なのか花岡が疑問に思うも流される。

・そうこうしてるうちに、【選妻の儀】で選ばれた人が乗る神輿を紹介される。

小野寺曰く「磯の香りがする」神輿は、フジツボとか砂がこびりついてて、お世辞にも綺麗だとは言えない感じなのだが……

・【選妻の儀】のために衣装の着替えを促される小野寺。
するとここで、村民から撮影ストップがかかる。
小野寺は「着替えが終わったら連絡します」と、その場を後にする。

五十嵐が不安げにソワソワしてる。
なんか、中継先とスタジオの意思疎通がうまく行ってないよね……


◎衣装お着替え小野寺ちゃん

・番組のカメラ撮影はNG出されたが、自分のSNSに着替えの様子画像をアップする小野寺。かわいい。

・花岡が「他の参加者はどうなってるんですかね?」と疑問を口にする。
確かに、祭の割に集落では歩く人も少なかったし、小野寺の画像にも着替えを手伝ったオバちゃんしか写ってない。

今年20歳になる若い女性が、他に何名かいるはずですよね……?

・着替え終わった画像をアップしてから15分経っても連絡がない。
流石に遅いのでは……?となり、現地スタッフに連絡する五十嵐。

しかし、雲行きが怪しくなってくる。
小野寺の居場所を探して、村民に尋ねてまわるも「知らない」「あの子なら一人で帰ったよ」などと言われ、いっこうに見つからない。

◎太郎の基地

・花岡はSNSの、とある書き込みに目がとまる。
小野寺のアカウントにリプライしている『太郎の基地』という人物。

「本当にごめんね。でも、みんなのヒーローだよ。ありがとう」

この人物のアカウントに飛んでみると
「身代わりを見つけた」だの「生贄回避」だの「中継に行ってくれ」だの、異様な投稿。
察するに、これは電話で話した『タロキチ』の別アカウントですよね……

大学教授の『Mr.masao』もタロキチとグルだと気づく花岡。
呆然としてますね。
オビナマは嵌められたってこと?

◎重苦しい雰囲気のスタジオ

・中継スタッフが小野寺を探す悲痛な叫びを聞きながら、なんとも言えない重い空気のスタジオ。
みんなが異常事態の気配を感じてはいるものの、動けない。

・小手が「直前で嫌になって逃げちゃったとか?」と軽口を叩くも、そうではないと察し始めた花岡は言葉を濁す。
SNSではリスナーたちが、真相に気づき「生贄」だなんだと大騒ぎしていた。

・花岡も五十嵐も「リスナーの妄想だ」と言って、それを否定しようとするが、状況がそれを許さない。
タロキチにもMr.masaoにも連絡がつかない。完璧逃げられてる……

ようやく「生贄を探すために番組は騙されていた」ことに気付く五十嵐。

・スタジオではスタッフ同士で責任の擦り付け合いが始まった。
みんな保身に走って醜い言い争いしてるよ〜😣

◎小野寺の責任?

・展開が無いまま、嫌な空気で黙り込むしかないスタジオで香音がポツリとこぼす。
「小野寺ちゃん、自分から行きたいって言ってましたよね?」

・それを皮切りに、自己正当化しようと、責任の所在を小野寺に擦り付け始めるメンバーたち。うわ〜😫

花岡はそれを面白そうに眺めていたが、「仮に小野寺ちゃんが見つからなくても、逆にこの番組、注目を集めるかもしれない」と楽しげに発言。

・そんな中、畑野の一言でスタジオは凍りつく。
「おい、CM明けてるぞ……!」

会話に夢中になっていて誰も気づいてなかったけど、この身勝手な会話が全部、ラジオの電波に乗って垂れ流されていたということ……😨

この番組、終わったな……

◆感想、考察など

◎まずは感想

今回は、謎解きは脇に置いといて。
ストーリーメインの話っぽかったので。

第5話は「何かおかしいな……?」という違和感を皆が皆、放置した末に最悪の結末が待ってた感じですね。

小野寺ちゃん……
あまり勤務態度はよろしくない子だったけど、死ぬこともないだろうに。

ドラマ中で、色々思ったことをポツポツ書いてきます。

◎権威に弱い人間のサガ

・Mr.masaoのプロフィールを読んで『大学教授』なら大丈夫だろう、と安易に信じてしまう。

・最初はタロキチの話を「気持ち悪い」と言って企画に乗り気じゃなかった小野寺も、『専門家』からのお墨付きをもらって一転、乗り気になってしまった。

・Mr.masaoもお祭りにプレミア感を出して、うまーく小野寺ちゃんを乗せたなぁ。

◎お面について

小手さんが咥えて面を固定する『銜え面』みたいだね、とは言ってたが儀式の面には不要なはずの紐が付いてたわけで

顔に固定するのは紐。

咥えるところは、猿轡?

しゃべれないようにするのと、あそこに薬物を染み込ませておけば、自然と口に入れることができますね……
毒か気分が良くなる薬か睡眠薬か……
お面つけた人を抵抗できなくするためのものですね。

◎神輿について

・磯の香りと、砂とフジツボのこびりつく神輿。

フジツボは海水じゃないと生息できないというので、やっぱり海には沈められてるのかな。

・神輿の木材は23年前のものだったら腐らないのかと思ったが、逆に完全に海水に水没させておいたほうが腐食しないんですね。勉強になるわぁ〜

◎集落の婚鎮祭への熱意

・当初の生贄候補であろうタロキチの言によれば凪の端集落は『祖母が住んでいた』ところ。

タロキチは別のところに住んでるっぽい?
自分も集落に住んでれば「私の住んでるところで」と紹介しそうなもの。
祖母も今は村にはいなさそうだな(過去形だから)。

・だとしたら村民でないタロキチを呼び寄せて生贄にしようっていう村の熱意がすごいよね。

祖母が存命で村から一家で出てたなら、生贄の風習から逃げようとしてた可能性も……

・村人少ないのも、家族から生贄出したくないから、どんどん村外脱出した結果では?
タロキチは祖母が面の作り手だから逃げ切れなかったとか。

・生贄回避に熱心ではあるけれど、儀式自体は本当に厄災を退けると信じてるっぽい口ぶり。
「これで疫病も災害も世界から無くなる!」って信じてるの怖いな。

・人ひとり消えて村民で口裏合わせれば、どうにかごまかせると思ってるんだろうか……
絶対に見つからない場所に沈めてるのかな。

・ちゃんとオビナマ、あるいは小野寺の事務所は警察に通報したのかしら……
でも村人が小野寺を生贄にした証拠がなければ、ただの『失踪』扱いなのかな〜

・23年前の前回の祭(1999年のノストラダムスの大予言に対してか?)の結果がうまくいったから、今回もうまくいくと思ってる?

たまたまかもしれないのに。 
使命感すら持ってそうだよね。
「自分たちが歴史の影で世界を救ってるんだ!」みたいな。

ただし、みんな生贄役にはなりたくない😇

◎Mr.masaoについて

・SNSのプロフィールで『大学教授』と書いてあったものの、本物ではなかったんだろうなぁ。
タロキチの親類、友人なり知り合い?

2011年から使われてたアカウントだけど、自分のアカウントを『Mr.masao』仕様に変えたのか、誰かから譲ってもらったのか。

・逆に本物の教授で、協力する代わりに秘儀の祭が見られる😊とかいうサイコパスの人だったりしても怖いな!

◎スタジオの様子

・みんな、保身ばかりで小野寺の無事を欠片も心配してない。

・小野寺いなくなって「逆にこの番組、注目を集めるかもしれませんよ!?」って花岡が言ってるのは『小野寺を生贄に捧げたおかけで世界中の疫病が収まったきっかけの番組』の意。

・ここのシーンのBGM、唸り声みたいなのゾワゾワきて怖い〜
「CM明けてるぞ……」のとこでウォウッ!て声びっくりした!

・毎話、花岡の狂気が垣間見えるのが、このドラマの見どころですが。
今回は、スタッフ同士の醜い擦り付け合いをニヤニヤ眺めてるところがハイライト!


◆あと気になったこと


◎横向きのアイコン

・今回はSNSのアイコン絵柄が何故か90°回転して横向きになってるものが沢山ありましたね。
まあ、アイコンの絵柄はドラマ製作上の使いまわしなのかな〜、と思うくらい何度も見てるやつあるんですけど。
たぶんリスナーたちの「これ、おかしいぞ……?」という気持ちの表現なのかしら?

◎村長の異様さ

・村長の目、キマっちゃってて怖かった〜!
村長は都合の悪い質問には答えてない気がする。聞こえてないふりというか。
小野寺に近くで聞かれたら、無視できないから答えてたけど。

◈「婚鎮祭のお面を持っていたタロキチのお祖母さんは、前に選ばれた人なのか?」→「違う」から、答えない?

◈「前回の祭はいつ開催?」
「今回、今年になった理由は?」
→祭を行う理由(厄災を鎮めるため)を知られたくないから黙秘?

ってとこですかねぇ。

◎どうして小野寺がロックオンされたのか?

・そもそも「20歳の女性じゃないといけない」ってのは本当なのか?
タロキチは20歳のはずなのに23年前の前回祭が「私の小さい頃に開催」と言っている。

・自分の知り合いをそそのかして連れてくるのは抵抗があった?
足がつきやすいと思った? 
それとも生贄の話がタロキチにとっても急で、代わりを見つける余裕が無かった?
オビナマならリスナーの情報をもとに現地に向かってくれるから、うまく利用したのかしら?

✻✻✻

小野寺ちゃんはどうなったのか、オビナマは今後どうなるのか……!?
オビナマスタッフのヒトコワ回でしたね。

『何かおかしい』の怖くないバージョン『何か可笑しい』You Tubeにて3話まで公開中!2022.07


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