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07/30 雑記

写真は12歳。小学6年生。昭和感あるね。
特筆すべきことなし。

先日、本読みの際、もっと昭和な感じとオーダーを受けた。
髭ダンより加山雄三。な、るほど。
令和と昭和の間、平成の生まれの私。昭和を知るには資料を探るしかない。
映画を見ても、落語を聴いても、漫才も、番組司会者も、しゃべりの感じ(スピードと明瞭さ)が時代によって違うのはよくわかる。新劇や時代劇が盛んな時代から。今は現代口語。明確に言うことよりもリアリティ。早く言葉よりも空気感って見方もできる。
上岡龍太郎は「昔よりも物をはっきり断定して言わなくなった」とテレビの変化を説いていた。それももう10数年前の言葉。それからは時は立ち、どんどん早く流れる言葉の意味よりも、空気感。果たして日本語とは。
今の若者によって言葉が生み出されることは、悪しきこととは思わない。
それが時代だ。私が学生時分もネットスラングを使っていた。なるほど言葉を得るのもネットからだった。その頃からテレビは離れているし。今は年に数時間しか見ない。
言葉を築く、家庭や学校といったコミュニティで、教える人間もどんどん言葉が若くなり、早くなり。その人間が産んだ子がまた言葉を加速させる。
そうして、文化芸術の根底にある言葉は変化していくのでしょう。
繰り返すが、良し悪しじゃなくて。そういうもの。

さて。立ち返る。
ここでいただいたオーダー。昭和感。これは何を指しているのか。
昭和の名優とはたくさん聞くが、平成の名優って誰だろうね。

今回の役も2020年を生きる青年だ。
ならば、昭和の名優に憧れたということだろう。
彼(今回の役)が英語の語学を学ぶこと。この閉塞した町から出て行きたいこと。東京から、なんなら世界を考えているのも。彼の中でなにか強烈に影響を受けた名優がいるのではないか。そう考えることにしている。それは映画の吹き替え俳優かもしれない。彼が何をエネルギーとして舞台に立つのか。その憧れを知るために今、洋画を見始めた。

チョコレートドーナツ
グリーンブック
セッション
サウンド・オブ・メタル

どれも音楽に絡んだ物語だった。
表面化していない社会の差別。それでも僕らは同じ人間で。
画面の中の苦しみを、なんなら作られた世界に没入し共感できる。
それくらい繊細で柔らかな人間なんだ。

この現状、さまざまな分断が進むことは容易に想像つく。
誰かを思う。この苦しみの向こうにはちゃんと人がいること。
想像できる人でいたい。きっとこの彼(今回の役)も苦しさから離れたくて。もっと世界を知りたくて。言葉を知ったのかな。

洋画のおすすめがあれば教えてください。

英語を勉強し始めていて、単語が所々わかるようになって。
字幕を細目で見ながら聞き取ろうとするが、まだ早いね。

明日も稽古頑張ります。
今日も22:00からインスタライブもやってみます。
よかったら、のぞいてください。

前田隆成

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