『世別レ心中』本番楽屋噺〜4月9日編
楽屋でしとり想うこと。
ええ、どうも本日も一稿のご愛読を願います。
今日も広い楽屋にただしとり。
「ひ」を「し」と読むのが江戸っ子でい。大阪育ちでも心にゃ江戸の風を吹かしてこうや。私が話すのは上方落語やのうて江戸落語。江戸の大師匠方を聞いてきて、やりたいと想ったから江戸落語。シンプルな理由です。
落語をやってたの?どなたかに習っているの?よく問われます。
ただ、好きが転じて独学で走ってきました。いつか噺家の方に「それは落語じゃねえよ」と言ってもらえて初めて一人前だとおもってます。
落語が好きなのが伝わる。その言葉が嬉しい反面、まだまだ大師匠方と私には壁があって、私は私の落語道をそして演劇道を進まないといけないなんてね。
「世別レ心中」最初に「枕」のようなパートがある。その時間は客席もまま明るくて。しっかりお客さんの顔を見れる。マスク越しでもよくわかるもので、馴染みの方からご新規さんまで。
みんな本当に来てくれてありがとう。ご挨拶ができないのが本当に心苦しい。もっとみんなと話したいし、なんならハグをしたいくらい。でも叶わないのはこの時勢の定め。苦しいのは僕だけじゃ無い。客席の方々もそれぞれの苦を想うはずだ。
そんな時こそ、この劇場という空間で共感し合えることは尊いなと。
改めて想う。
今日も2ステージ。いい意味で変わらず。ムラなく。落ち着いて。粛々とそして堂々と舞台に立てた。いい疲労感と充実感。毎回違う客席との「呼吸」を共にするのが楽しかった。
明日は3ステージが待っている。恐ることは何も無い。
私はもっとたくさんの人にこの作品と出会いたい。
11:00と15:00と18:00
怒涛の3回の公演。役60分の一人芝居。
合計3時間。明日も、どの回を観ても同じ面白さを補償する。
それだけ当たり前に「舞台を作るを生活に」を掲げ丁寧に立ちます。
とはいえ、明日は15:00と18:00の回がまだまだ観やすくなっております。
このブログを読んでくださる皆様へ。もしお力を貸していただけるのでしたら、公演の感想や『世別レ心中』をやってるよ!という言葉を広めていただけると大変嬉しいです。
最後まで精一杯がんばりますので、
どうか応援のほどよろしくお願いします!
ハコボレ 前田隆成
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