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落ちこぼれ大学生が売れっ子ガーデンプランナーになった話

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。
必死で駆け抜けた10月11月。
少し落ち着きを取り戻すのかと思いきや、気づけば師走がやってきます。
ちっとも寒くならないけれどー。

そろそろnoteを書かなきゃなあと思って、PCに久しぶりに向かったら、<想像していなかった未来>というお題を見つけて、あ!と思ったので今日はそのお話。


人生初の挫折は大学1回生の時

私は、大阪芸術大学環境計画学科(現在は建築学科の分野に含まれるみたい。)にまぐれで推薦入試で入学しました。
ランドスケープデザイン、公演計画、都市デザインなどなどが、大学時代に勉強していた分野です。

当時の受験科目は3つ。
デッサン、墨絵、論文。

高校時代は3年間サッカー部に所属していたので、美術とは無縁。
高3の春の選手権が終わってからやっと、デッサンを美術の先生に教えてもらい、墨絵に至っては受験の1ヶ月前の「持ってくるもの」の中に、「筆・墨」が書いてあったのに気づいて慌て練習したという。

それで推薦入試合格しちゃったもんだから完全に勘違いしてしまったわけです。

才能とセンスは努力で身につかない

大学の講義が始まって、レタリング・デッサン・写生・他諸々・・・の実習ですぐに気づきました。

「あ、私、全然ダメじゃん。」

同級生は「アトリエ」と呼ばれる芸大受験のための塾のようなものに通っている人の方が圧倒的に多い。
そこで、きちんと基礎を勉強しているのです。

それは良いとしても、才能もセンスも根本的に私とは違う。

同じ絵の具なのに、どの色をどう混ぜたらそんな素敵な色が出せるのか、同じ紙、同じ鉛筆なのに、どうやったらそんな質感を表現できるのか。
そして、どう切り取れば、そんな空間表現ができるのだろうか。

自分で自分に思いました。
「あなた、この学科の落ちこぼれよ。」と。

かと言って、絶望して退学するほどまでは考えておらず、落ちこぼれは落ちこぼれなりに無難に単位をとり、無難に大学生活を謳歌し、ギリギリでどうにか就職先を見つけ、卒業したのです。

卒業先の進路はいろいろ

同じ学科に、同級生が100人以上はいたと思いますが卒業後の進路はそれぞれでした。とびきりデッサンの上手かった一つ年上の男の子は、アクアリウム作家になりました。
色彩感覚が独特のセンスを持っていた彼女はフローリストに。

大学で学んでいた分野のデザイン事務所や、造園会社に就職が決まった人は稀で、商社の総合職に就いた子、故郷に帰って携帯電話のショップ店員になった子、結婚した子、大学院に進学した子、本当にそれぞれでした。

私は工務店の総合もやったよ

そして、私は、運よくデベロッパーの設計部門に入社したものの、その部が翌年に廃部になることが決定し、これはあかん。と思い、工務店の事務職に転職。(面接しにいったその日には、もう机を案内されて電話番をしていたの。笑)

しかし、工務店の事務職だけをさせてもらえたのは2ヶ月ほどで、その後はずーっと現場監督をしながら、その会社の社長曰く「お前は工務店の総合」という、理不尽な名前で、事務職の傍ら、営業も積算も簡単な設計も現場監督も、するという私の人生における修行の時代(←勝手にそう呼んでいる。)を過ごしました。

ガーデンプランナー爆誕

「工務店の総合」という職種はとても楽しかったけれど、何せハードでブラックで、これはずっとは続けられないな。と思い転職を決意します。

「建築の仕事は電気を灯せば何時まででもできるけれど、庭の仕事なら電気を灯してまではやらないわよね。」
という軽い気持ちで、そこそこ大手のメーカーに応募して、庭の仕事はほぼ未経験のくせに受かってしまったのです。

そして、ガーデンプランナーの私が誕生しました。
そこから20年近く、紆余曲折ありながらもこの仕事に携わることができてるなんて、「大学時代、落ちこぼれだった私」は全然予想していませんでした。

落ちこぼれが誰よりも優ったモノ

落ちこぼれの私が、何故こんなにも長くこの仕事を続けられているのか。
それはね、この仕事が好きだから!!笑

ガーデンプランナー以外にもやりたいことも、やらなきゃいけないことも、人生のタイミングタイミングでたくさん出てきましたが、それはやれば良いし、やらなきゃいけない。

だからと言って、ガーデンプランナーを辞める。と決める必要は全くなくて、どうにかバランスとりながらやれたらなあ。ってその都度思ってきたら、今こうなっている。という所が私の現在地。

タイトルには「売れっ子」って書いちゃったけど、それは言い過ぎで、でも独立してからここまではずっとご紹介だけでやってこれたのは、一つ自信につながっているかな。と思っている所です。

まとめー想像していないってホントなの?

大学時代の「落ちこぼれの私」は、今の未来は想像していなかったかもしれない。

けれど、どこか心の隅で「モノ造る仕事がしたいなあ。」とか「自分がデザインしたものを形にしたいなあ。」みたいな願望がずっと心の中にいたのだと思います。
それが、形になった。と思えば、考えようによっては「想像していた未来」なのかもしれません。

そんなわけで、今日は雨。
お庭の仕事は外仕事はお休みなので、久しぶりのデスクワークの合間に、noteの更新でした。
最後まで読んでくださりありがとうございました。





#想像していなかった未来

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