ガーデンプランナーの<庭のスケッチ>手描きテクニックなーんちゃって②劣等感は必要なし!
こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。
先日の記事をバッサリと途中で終わらせてしまってごめんなさい。
あれから、研修や新たな現場のお打ち合わせやらと慌ただしく過ごしていたら、すっかり5月も半ばです。
今日は改めて続きを書いてみようかと。
↓前の記事はこちら↓
劣等生がスケッチをする
前回の記事で、テクニックを紹介するはずがうっかり「手描きのスケッチって描けると便利なのよ。」というお話になってしまいました。
私は大学を「芸術大学」で過ごしました。
そこで強く感じたのが「才能には勝たん!」でした(笑)
大学で出会った芸術家のたまごたちは、それはそれは鉛筆デッサンをさせたら「同じ鉛筆を使っているのだろうか!?」と思うほど上手。
水彩絵の具を持たせたら「どうやったらそんな色が生まれるの!?」と思うほど色彩感覚も素晴らしい。
私は、入学してすぐ、すっかり劣等感の塊になってしまったのでした。
そして、建築業界を経てガーデンプランナーとして就職した先で「手描きで図面を描くように」と言われた時には内心ゾッとしたんですよね。
また、指導してくださった先生もとても素敵なパース画を描かれる方でしたから、このゾッとした感覚と大学時代に培われた劣等感は増すばかり(泣)
上手とか下手とか言っている場合でない
しかし、実務では「劣等感うんぬん」「苦手だからうんぬん」言っていられない。
なぜなら、仕事だから。
当時、慣れないプランを捻出するのに膨大な時間を取られ(今でもそこは変わらない。)パースやスケッチを練習する時間なんてありませんでした。
それでも、最終的に私のお伝えしたいことを、一枚の絵としてお見積書と共にお客様にご提案する必要があります。
下手だから、、と躊躇している暇はないのです。
お客様との「カッコイイ」のすり合わせ
そして、時代はイングリッシュガーデンが主流だった頃を経て、モダンガーデン(シンプル外構)が流行り始めていた頃。
その数年後に、「雑木風」の庭や外構も出てきて、ニーズが多様化していました。
そこでとても大事になるのは、お客様とのイメージのすり合わせ。です。
お客様の思っている「カッコイイ」と、私の思っている「カッコイイ」には言葉は同じでも中身がまるで違うことがあって当然。
「推し活」をしている友人Aと友人Bの「推し」は全然違うタイプだったりするのと同じです。
そこのすり合わせをするのに、最初のお打ち合わせでスケッチを描いたり、植物図鑑を見たりすることはとても重要なのです。
↓3年前にも同じようなことを書いています。
「すり合わせ」と「ヒアリング」
劣等生だった私が、庭のスケッチについてちゃんと多くの方にお見せするようになったのには理由があります。
『スケッチ』ってとっても便利よ。使ってみて!!と若い造園家やガーデナーさんに伝えたくなったから。
私がガーデンプランナーとして勤めていた会社の後輩プランナーにも「プランの修正が多くて辛い」「なかなか契約に繋がらない」と悩んでいる子たちがいました。
話を聞いてみると、どうも最初のお打ち合わせでの意思疎通がうまくいっていないようでした。
最初のお打ち合わせの目的が「すり合わせ」ではなく「ヒアリング」になっているからじゃないかしら。
庭のスケッチってなんぞ
劣等生だった私はこの「すり合わせ」の段階でスケッチを取り入れることにします。
下手とか上手とか、言っている場合ではありません。
言葉では伝わらない部分を、簡単にでも絵にするしかなかったのです。
私が描いているのは「パース」と言わずに「スケッチ」と表現しているのは、厳密な寸法よりも「全体の雰囲気を理解してもらう」ことの方を大事にしているからです。
テクニックというよりコツは、、
スケッチをサラッと書くにはテクニックというよりコツがあります。
めちゃくちゃ簡単。
『一点透視図法』と「ニ点透視図法」のルールさえ理解していれば書けます。
ややこしいや。と思う方は、「一点透視図法」だけ理解するだけでも全然違うので、是非ともチャレンジしてみて欲しい!!
↓私のInstagramでも簡単解説してみました↓
まとめー劣等生が開き直る魔法の言葉
コツという意味ではもう一つ、これ結構大事。ということがあります。
私は画家ではない。と言い聞かせること(笑)
「上手に描けない。」という悩みは、本来の目的から外れていると早めに納得して欲しい。
「イメージを伝えたい。」「思いを共有したい。」その為に描いているんだということを第一の目的とすれは、上手か下手かにこだわる必要は無いんですよね。
その事に気づいてから、私はとっても気が楽になりました。
さて、新しい大きな案件が始まりそうでワクワクしつつ、並行して進んでいるお大きな案件もまた一歩前進させなくては。
というわけで、今日はここまで。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。