抱負のようなもの
ここには書かないでひたすら短歌を詠んでいる今日この頃。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
最近、というか半年くらい前から言葉というものに多く触れて(向き合うなんていうとおこがましいから「触れて」くらいの表現がちょうどいい)きて、伝わり方を考えて、自分の感情を言葉にすることの難しさと、それが上手くいかない時のもどかしさを知り、勉強不足を痛感しています。
言葉はコミュニケーションツールでしかない。以前は少なからずそんなふうに考えていて、今はツールと呼んだ「言葉」を存分に使いこなせていないことを自覚してしまったわけです。
人類の叡智の結晶をさも分かったように話し、書き、あまつさえ仕事でも担当領域として言葉を使っているわけですが、このままじゃダメなんじゃないかと思いはじめて、少し頭でっかちになってきている気もします。
そんな時に短歌の本を教えてもらい、買って読んでみたらとてもおもしろい。
みなさん自由に言葉を並べて世界を作り、そこに自分の存在の痕跡をそっと残す。
実際に口に出して読んでみるとリズム感が心地良いもの、字余りや字足らずなんて関係なく言いたいことを言うんだ!という強い想いを感じるものなど、それぞれが持つ感性や着眼点、発想力をこれでもかと57577の31音に込める。
言葉と感情という人間が持つ特異な能力は、鍛えれば鍛えるほど自分の色をきちんと放ちはじめてくれるんじゃないか。
短歌集を読んでいるとそんなことを考えさせられます。
本当に難しいな。
だけど、せっかく「言葉」というこんなにおもしろいものに興味を持てたんだから、これからも少しずつ言葉を紡いでいきたいなと思いました。
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