白と橙の光の狭間

間接照明と蛍光灯を洗濯物が分断している。
その中心に座し、物思いに耽る。とそれっぽいことを言っても実際は、ただただぼーっとしているだけ。
何かを生み出すわけでもなく、頭を左右に動かして空間の色の違いを眺める。
夕方まで読んでいた本も終わってしまい、夕飯を食べてシャワーを浴び、歯磨きも洗濯も終えた。

短歌を書こうかと思い筆をとってみたものの、ただルールに則って言葉を並べただけの、何が言いたいのか分からないものを量産する感じになってきたので、いったんやめた。
そして、しばらく文章という文章をきちんと書いていなかったな、と思いキーボードを打ち始めて今に至る。
noteを始めたおかげなのか、仕事でも文章に高評価をもらえることが増えた。意図したわけではないけど、副産物としては上々。
そもそも文章が伝達手段であることを考えると、noteやメールでいかに伝わりやすく、それでいて印象的な言葉を入れられるか、ということを数ヶ月とはいえ繰り返してきたわけで、何もしないで数ヶ月すごしてきた人とは書く文章の精度に多少なりとも差がつくのは、なんとなくではあるけど感じた。

書くという行為への苦手意識も払拭できたし、以前に比べて時間もかからなくなり、語彙力も言葉を組み合わせる力も格段に増したはず。
まだそこまで実感としては伴っていない部分もあるから、断言するのは難しいけど、それでもスラスラと書けるようになった。
そして、推敲することにより、ある種の癖のようなものを発見し、その癖のようなものを極力使わないように文章を繋げるにはどうすればいいかを考えるようにもなったので、単調さをなくした上での読みやすさ、ということに配慮できるようになり、リズムのようなものがついたように思う。

noteを始めるまでは読書という形でインプットはしていても、なかなか自分の言葉としてアウトプットをする機会もなかったので、いざやってみて、こんなに文章を書くのが楽しいと思える自分がいたのか、自分の文章には無意識でこんな癖がついていたのか、ビックリするくらい語彙力がないな、とか色々と気づきがあった。

詩や短歌など、今まで試したこともないようなものを書いてみたりする中で、自分に合う文章の書き方を模索しながら、これからも思考や感情を自分の言葉として紡いでいけたらいいな、と思いながら、白と橙の光が交差する真ん中に座っている。

そろそろ一服しようかな。

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