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なぜ順風満帆な金融営業マンだった私が転職したのか

おつかれさまです、はちろうです。

今回は、私の転職体験記を書きたいと思います。
※いかに転職したかというHOWではなく、なぜ転職したかというWHYを書いています。

転職に迷うアラサー〜ミドサーの方々(特に金融業界)にはぜひ読んでいただき、転職するか悩みに悩んで転職した側の気持ちを知ってほしいと思います。

自己紹介

簡単に私の自己紹介をします。
・地方在住のミドサー男子
・家族構成は妻、子1人(1歳)
・地方金融機関に新卒入社し、はや10数年。営業店にて主に営業に従事。
・営業成績はよく、表彰の常連だったり同期一番のタイミングで昇進したりと社内では順風満帆なキャリアを歩む。(昇進したもののマネジメントが苦手で挫折、2年かけてなんとか持ち直す。)
・コロナ禍のステイホーム期間をFP1級の勉強に捧げ、見事一発合格。
・趣味はロードバイク、ランニング、サウナ。

そんなどこにでいる生真面目細メガネ金融マンの私ですが、3年間くらい転職するか現職に残るかで悩んだあげく、半年ほど前に10数年勤めた地方金融機関の営業店から、別の銀行の本部部門(企画職)へ転職しました。


この画像の名前はmeganemanでした。

なぜ転職したいと思ったのか。

1.時代の変化に取り残された、アナログすぎる仕事のやり方

世間ではデジタル化が進み、周りの銀行ではwebでの手続きが進んだり、お客様が記入する書類の簡素化が進んだりする中、前職ではデジタル化が遅すぎました。
令和になっても未だに手書きと印鑑に対する拘りが強い。
例えば住宅ローンの手続きではネット銀行を始めとする他行と比べて5倍くらい手書きと押印する書類が必要だったのではないかと思います。手続きを行うお客様はもちろんのこと、その後の事務処理を行う職員にとっても負担は大きく非効率であり、飽き飽きしていました。
入社した時はそれが当たり前だったため何とも思いませんでしたが、10数年経った今では時代の変化に適応できず「自分で使いたい。人に薦めたい。」と思える商品やサービスではなくなってしまいました。
20代のころは「こんな人の役に立つ商品やサービスを提供できるなんて最高!天職や!」と思えていたんですがね。。
何のためにやるのかわからない無意味な事務のルールを部下に「こうしてね。」って指導するストレスも大きかったです。

2.古い組織風土。

なぜ時代の変化に対応できなかったのかというと、「古い組織風土」が原因かと思います。意思決定が遅かったり、そもそも問題意識がなかったりといった組織風土からくる当然の結果かと思います。 新しいことにチャレンジする人を白い目で見る、社内政治によって決まる昇進や配属(適材適所なんて口だけ)、未だに社内連絡でFAX(取引先の都合で使用せざるを得ないならまだしも)、コロナ禍でもリモートワークなどできるはずない(本部業務で可能な職種もあるはずですが、「現場はできないのに不公平だ」とかそんな声があるから)、など。 時代の変化に対応できたか否か、というのはよく富士フィルムとコダックの例が挙げられますが、前職では「ああ、うちは間違いなく時代錯誤のフィルムカメラに拘って失墜したコダックだな。」と思っていました。
今後も世の中の変化に対応しきれず、お客様から求められる企業ではなくなると思いました。

3.専門性を高めたい。

前職では、一度そこに染まれば他社に転職できる経験やスキルは身に着きにくい状況だと感じていたたため、自分の専門性を高めていざという時に転職できるような経験やスキルを身に付けたいと思いました。
現実問題として、40代以降の社員を見ても他社に転職できるような人材はほとんどいなかったように思えます。
私は10数年のキャリアのうち営業店に在籍しかしていませんでしたが、「営業・人付き合い」よりも「企画・分析・調査」の方が向いているなと感じていたため、企画職のキャリアを歩みたいと思いました。(もちろん、営業のやりがいや楽しみもありました。散々営業をやり、やり切ったと思えたからのキャリアチェンジです。)
もちろん前職で企画職に異動する選択肢もありましたが、ずっと企画職に居られるわけでもなく現場に再配属されるのが前提であったため、専門性は身に着けにくい環境でした。

4. 働き方。

私の家庭は共働きであり、妻や子どもの都合に合わせてフレックスやリモートワークができるような職場で働きたいと思っていました。前職は転居を伴う転勤ありき、フレックスやリモートワークなんてできるはずがない環境でした。
私は一馬力で年収1,000万円(転勤あり、会社の意のままに働かされる)を目指すのではなく、二馬力で育児や家事を分担しながら柔軟に働き世帯年収1,000万円(転勤無、柔軟な働き方)をキープしていく方が良いと感じました。もっとも、前職で1,000万円なんてよっぽど出世して50代にならないともらえませんでしたが。。

なぜ3年間も転職を迷ったのか

3年ほど、半期ごとのキリのいいタイミングで転職できるように求人を貪り読んだり、エージェントと面談したり、実際に応募したりしつつ、やっぱり現職で頑張ろうと思いなおしたり、「転職したい」と「すべきではない」行ったり来たりしていました。その理由として、

1. 今の環境を手放せない。

これに尽きますね。慣れた仕事、人間関係、安定した雇用と給与。地方ではかなり恵まれた労働環境でした。ましてや結婚して家族もいるとなおさらそれを手放してまで転職するのか?といった葛藤がありました。

2. 評価されている

現職で評価され社内の評判も良いとなると、チヤホヤされたり意見が通りやすかったりと何かと居心地がよいですよね。
転職するとまた一から仕事を覚えなおして評価を積み上げたり、周囲と関係性を築いたりするのかー、と面倒に思っていました。


そんな私ですが、縁があり、この度人生初の転職しました。
金融業界は変わらず、職種を営業から企画に変えることができました。
前職と比べて、デジタル化を進めていて、新しいことを取り入れたり挑戦したりすることに積極的な組織風土であり、企画職の専門性も高められる、といった理想の環境です。

なぜ転職を決めたのか

1. 外の世界を知りたい

これに尽きます。このまま会社に残って歳を重ねても、「若いうちに転職すればよかった」と後悔する気がしました。そんな思いのまま、ずるずると働き続けるのは嫌だと思いました。どうせなら、チャレンジがしたい。

2. 理想の転職ができた

これは「運がよかった」としか言いようがないですが、明確にキャリアアップできると思いました。

転職してよかったこと

・自分のスキルを磨けていると思える仕事内容
・ITツールの導入・活用に積極的(生成AIなんかも使います。)
・在宅やフレックス勤務ができる
・給与はスタート時点では同じ水準、これからの伸びは転職後のほうが大きい(未経験職種なのにありがたい)
・転居を伴う転勤なし

転職して悪くなったこと

・労働時間は長くなった(前職比:一日あたり1時間)
 →これは「スキルアップ、キャリアアップに繋がっている」と思える仕事をできているため、あまり気になっていません。

・通勤時間が長くなった。(前職比:一日往復1時間から2時間へ。2倍になった。)
 →これはなかなか痛いですが、前職ではどこの営業店に配属されるかによってもっと時間がかかることもあり、人生トータルで見ると一緒くらいかと。前職で異動の公表時期に「遠く配属されたくないなー。」とか毎回ハラハラするよりはましになったかと思います。

・人間関係は希薄になった。
→職場の雑談はほぼなくなりました。(前職比:10分の1程度)
寂しさを感じつつも、それでもギスギスしているわけでもなく、心理的安全も保たれているように感じます。職場で雑談をしないから、その分家庭で妻によく話しかけるようになったり、友達とよく会ったり連絡したりするようになりました。(喋りたりていない?)

転職におけるFP1級の効果は

名前にFP1級技能士と冠し、合格体験記をたくさんの方々に読んでいただいている技能士である私がこれについて触れないわけにはいきません。

転職においては、FP1級を保有していることで、少なくとも金融業界においては「すごいですね~!」と言われることが多く、「頭が良さそう、努力ができそう」だと思われてプラスに働いたと感じています。
私は面接の中で、「努力ができる人間です。」という人間性をアピールする際の一つの根拠として「FP1級」と使っていました。(FP1級?即採用!であればもっといいんですけどね。)
転職先で新しいことを覚えるのにも、FP1級で培った勉強する習慣やテクニックがあるため、覚えが早い(はず)

終わりに

今回は私がなぜ転職したのかについて書きました。

私は転職してよかったと100%言い切れます。
しかし、仕事人生はまだまだ続き、あと30年近くは働くことになるでしょう。一旦は理想の転職ができたと言えるものの、しかしあくまでそれは通過点であり、さらなる理想に近づくために努力は続ける必要があります。
今の会社で出世するのか、専門家になるのか、はたまた再度転職をするのか、常に考え続けていきたいと思います。

転職しようか迷っている皆さん、周りの同僚や友達がどんどん転職して焦る気持ちもあるかと思います。

もちろん転職が全てではないです。自分の今後のキャリア、価値観、人生における優先順位などを勘案してベストな選択ができることを祈っています。

ただ、「転職したい」という気持ちを持ったままズルズルと働き続けるより思い切って外の世界に飛び出してみてもいいかと思います。特に金融業界ではアムルナイ採用が進んでいて、出戻りなんて珍しいことではありません。
社内の仕事を理解していて即戦力間違いない皆さんなら、即採用間違いなしです。

ダメだったら戻ればいい、という気持ちでチャレンジしてもいいのではないでしょうか。(わたしもその考えで、円満退職に力を注ぎました。)

それでは。

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