上杉謙信女性説の真相は…!?
戦国の中でも屈指の実力を誇った上杉謙信には、女性説が存在します。
なかなかロマンのある話ですし、女性学の観点から上杉謙信は女性であってほしいと願う者もいるでしょう。
もちろん上杉謙信女性説は完全否定されています。
というか、戦後の小説家・八切止夫が、都市伝説や奇説を取り扱う中でそういう本(※)を書いたことが由来であり、歴史的資料にエビデンスが見当たりません。
※八切止夫は「上杉謙信女性説」のほかに、「天皇=アラブ人説」、「日本はユダヤ人に滅ぼされた説」、「徳川家康は分身の術を使えた説」を唱えています。
なお、現存している謙信の血判をDNA鑑定したことにより、性別だけでなく血液型(AB型)まで判明していますし、何なら身長(当時の成人男性の平均とほぼ同じ)や、晩年は左足を悪くしていたことまで分かっています。
なんだぁ…結局ガセだったのかよ…🥱
けれど、ここで話が終わってしまっては面白くありませんね。
もう少し続けましょう。
歴史上の人物をモチーフにしたゲームでは、上杉謙信はもちろん、織田信長や徳川家康でさえ当たり前のように美少女キャラクターとして登場してませんか?
ギャルゲーだと、「ヒロイン達の名前考えるのメンドクセ!😫」「なら戦国武将の名前にするか!😝」ってのはよくある制作的手法です。
戦国とはまったく関係ありませんが、三蔵法師を女性だと誤認しているのは世界で日本人だけです。これは日本の舞台で三蔵法師を夏目雅子さんが演じたことが影響していると言われています。
人気ゲームであるFateシリーズの影響で、最近はアーサー王も女性だと思っている人もいます。この話については当のイギリスでも笑い種になったとか。
なかなか海外の人には理解ができないようですが、日本は割と性転換ネタに寛容なほうで、上杉謙信女性説というのも、実は女体化の先駆だっただけじゃないかなと思っています。
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