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JR東海は静岡県を冷遇しているのは本当?

静岡県内ではJR東海に対する不満の声がちらほら聞かれることもあり、JR東海は静岡県のことを嫌っていて冷遇しているのではないか?という意見もあります。


いやいや、大企業様が個人的感情で事業計画を決定するかいな!

「あいつら気に食わんから嫌がらせしたろw」って考えるのは子供と政治家くらいだろうと思いつつも、果たしてJR東海が本当に静岡県を冷遇しているのか検証してみましょう。


のぞみの「静岡飛ばし」

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静岡県内には東海道新幹線の駅が6つも存在するにも関わらず、のぞみが県内に一切止まらないことについて、以前より県内から不満の声が上がっていました。

2002年には当時の静岡県知事が「のぞみから通行税を取る」と発言し、現在の川勝知事も静岡駅にのぞみを停車するよう求めています。

山陽新幹線では、静岡市・浜松市と同等の規模の岡山市にのぞみが全て停車することや、静岡市・浜松市より規模の小さい姫路市・福山市・周南市・山口市にも一部停車することから、静岡県内全てスルーはおかしいのでは?と考える人も少なくないようです。


しかし、下のグラフを見ても分かる通り、静岡駅・浜松駅の新幹線利用者数は、東海道新幹線のぞみ停車駅に比べて格段に少なく、のぞみが停まらないのも止む無しだということが分かります。


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(JR東海公式HPより)

とはいえ、静岡駅・浜松駅にはこだまとひかりで毎時3本の停車があるのに対し、岡山駅は毎時11本、小倉駅は毎時9本。福山駅は毎時4~5本。徳山駅と新山口は毎時2~3本程度なので、都市規模・利用者数に対し静岡駅・浜松駅の停車本数が少ないのも事実です。

山陽新幹線ののぞみと、東海道新幹線ののぞみでは役割が異なり、山陽新幹線は全体の利用者数が少ないため、停車駅を絞ってしまうと16両編成ののぞみは空席が目立ってしまうため、停車駅を増やしているのだと思われます。


在来線軽視はほんと?

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また、JR東海が在来線軽視と呼ばれることがありますが、これでも国鉄時代に比べると格段に改善したほうです。国は首都圏にふんだんに投資を行った一方、東海地方は非常に冷遇され、静岡地区では1時間に2本というお粗末なダイヤとなっていました。

同じく国から冷遇された愛知県・岐阜県・三重県では、国鉄の代わりに名古屋鉄道や近畿日本鉄道といった大手私鉄が地域経済や観光に大いに貢献しているのに対し、静岡県では国鉄の代替となりうる大手私鉄が存在しないため、国鉄時代から続く不満がJR東海に向かっているのでしょう。

とはいえ、JR東海は2021年度末から新型車両315系を静岡地区にも投入する予定であり、これにより211系のような国鉄型車両は淘汰されることになります。

輸送力不足で混雑が深刻なJR東日本の新潟地区、国鉄型車両が回されがちなJR西日本の岡山地区と比較すると、同規模の都市圏である静岡地区の在来線事情は決して悪いものではなく、むしろJR東海は、国鉄時代の悲惨な状況からよくここまで持ち上げてきたと思うくらいです。









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