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イマ的な学び方 その1 (子どもとゲーム)

仕事から帰宅すると、小学4年生の息子がパソコンに向かって何やら熱心に観ています。しかも正座で。そして、聴こえてくるのは英語。いったい彼は何を観ているのかな???

画面を覗き込むと、何やら四角いブロックを積み重ねた人間がたくさん動いています。妻に尋ねると、『マインクラフト(Minecraft)』とというゲームとのこと。あぁ、これがイマ、小学生の子ども達が夢中になっているマイクラというゲームなんだと理解。

マインクラフトのゲームの内容をここでは触れないのですが、私が印象的だったのは、子どもの好奇心旺盛に学ぶ姿。彼がたまたま観ていた映像は、英語versionのものでしたが、「英語わかるの???」って彼に質問してみると、「う〜ん、英語はね、わからないよ。でもね、これねマイクラでしょ。だから何をしているかはわかるんだ!」って教えてくれました。

つまり彼はゲームの世界観を理解していることで、言語の細かい壁はあっさりと乗り越えてしまい、その世界観を充分に楽しめているということなんですね。これは私にとってはまたも新しい学びとなりました。

このことに気がついて思い出したのが、もう20年以上前のことですが、大学生時代に私が家庭教師のアルバイトをしていて教えていた中学生の男子生徒の学び方。彼はプロレスとテレビゲームが好きな中学2年生。でも、アルフアベットの26文字を書けず、5教科の学びは小学生のレベルでした。

ところがそんな彼ですが、テレビゲームやプロレスの話題となると目がキラキラとして熱心に私にいろいろと教えてくれます。その時、彼が夢中になっていたゲームはバイオハザードシリーズだったと記憶していますが、難しい漢字や英語を読めないはずの彼でも、ゲームとなるとドンドンとミッションをクリアしていってしまう。

家庭教師の指導時間が終わった後に、よく彼は私にテレビゲームをプレイしてみせてくれたり、メキシコのミル・マスカラスというプロレスラーの覆面マスクのレプリカを熱心に説明してくれたものですが、その驚異的な知識量に私はただただビックリするばかりでした。20年経ったイマ、彼はどんな大人に成長されたのかは、気になります。

学ぶということは、好奇心や「遊び」という要素がとても大切なんだと感じます。

(了)




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