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家を見直すこと(Voice of ちきりん#697 を聞いて)

こんにちは、ハチノです。
先日ちきりんさんがvoicyで投稿されていた住まいに関する配信について
私も自分なりの考えを投稿したいと思います。

ちきりんさんのお話はこちらから聞けます。

2023年2月2日現在はどなたでも聞くことができますが、
そのうち過去放送をプレミアムにされているので
こちらもそのうちプレミアム会員の方しか聞けなくなると思います。

なので内容をあまり細かく説明するのは控えますがサムネイルの説明の通り、
ライフスタイルにフィットする家にするため都度家をリノベーションする
もしくは引っ越しするなどして
その時本当に必要な機能性を持った家にしていくことが合理的だよね
…というようなお話をされています。

「12年ごと」というのはあくまでも目安ですが、
私も定期的に家周りのことを見直すということは大賛成です。
というより、誰しも見直す必要が大なり小なり出てくるのではないでしょうか。

あらゆるものが変化していく そして消耗していく

10年も家に住んでいると、少しずつ消耗して不具合のあるところが出てきます。
ざっと挙げると
水回り、照明器具やスイッチなどの電気系統、床材の消耗、壁紙の劣化
建具の建てつけなどなど。

それから、エアコンや洗濯機や冷蔵庫など大型家電の消耗も同じぐらいですよね。
IHやガスコンロ、給湯器も耐用年数は10年前後とされているものが多いです。
家自体の性能と同じように家電や設備がスムーズに使えるかどうか
ということも、生活には大きな影響があります。
ちなみに引っ越しや住宅購入と同時に新しく家電を購入する人も多いので、
家の不具合と家電の不具合が出る時期が重なるのが
お財布的にも快適度合い的にも痛いところです。


10年経てばちきりんさんの仰るようにそこに住む家族や個人も変化しますが、
住んでいる地域にも変化があるでしょう。
良い方向に発展や成熟をしているまちであればいいのですが、
馴染みのお店が営業をやめてしまったり、
自治体のサービスが変化したりして何と無くフィットしないということも
出てくるかもしれません。

私個人の話をすると、
前の家は結婚した時に借りて9年ほど住みましたが
入居当初と比べて最後の方は
「キッチンの水栓金具が動きにくいな」
「ガスの着火がなんかスムーズじゃないな」
ということがありました。
引っ越し後の家は、入居前に設備のチェックも行っていますので
そのような引っかかりはなくなり快適になりました。
(水栓はその後食洗機設置のために自ら取り替えていますが)

ちょっとしたことではありますが、日常で毎回気になるということがないのは
気持ちのいいものです。

増えたものを見直す

10年もすると、少しずつ物が増えていきます。
こまめに捨てたり整理できることが理想ですが、
それも時間がなかったり疲れていたりしてついつい…ということが
多いのではないでしょうか。

リフォームするぞ!引っ越しするぞ!となると
嫌でも持ち物を動かしたり減らしたりする必要が出てくるので
「時間がない」「疲れている」系の言い訳ができず
いらないものといるものを見直す機会になります。

モノの持ち方や付き合い方を発信されている方もたくさんいらっしゃいますが、
必要以上にものを持つことのデメリットは私も日々感じていることなので
この作業を10年単位で行うことは本当におすすめです。

定期的なリノベーションは可能なのか

家は買ったら終わりではなく、そこに住む人と一緒に変化させること
定期的に見直すことが合理的だし快適性を保つために大切。
では、実際にリノベーションを12年ごとに行うことはできるのでしょうか。

家に関わる仕事の現場から感じる答えはNOです。

ちきりんさんの発信内容のように、
一度購入した家を都度リノベーションできるなら
それは本当に理想的だと思います。

しかし現実は、リフォームにかかる(実際の工事ではなく、そこに到るまでの)
思考量と時間が膨大すぎること、それから何と言っても費用面の負担が大きいことがかなりネックになると思います。

新築もリフォームもそうですが、
プロに全部任せればいいものが出来上がるということはなく
施主と業者の共同プロジェクトだと考えたほうがうまくいくということは
同じくちきりんさんのご著書にも書かれています。

つまり、普段の仕事や家事、子育てに加えて
本気で成功させたい大プロジェクトを回していく
そしてそれが人生で数回訪れるということです。

さらに費用の面で言うと、
家電や設備機器の消耗をメンテナンスするような
マイナスをゼロにする費用も相当であるところを
さらに間取り変更を伴いプラスに持っていくような
工事を人生で何度も行うと思うとかなりの負担になることが想像されます。

ここ1〜2年での建材の価格上昇もあり、
この費用の面は本当にインパクトが大きいと感じています。

また、物理的に建物に手を加えることにも限界があります。
例えば構造的に取れない壁があったり、
「ここには壁をつけられない」ということがあったりします。
水回りや電気設備を増設したり移設すること、
壁面収納を取り付けることなども
戸建・マンションにかかわらずできない場合がありますので、
その時その時に思ったベストなリノベーションが
実現できるかどうかはわからないのです。


小さな我慢をしなくてもいいように


じゃあどうするのがいいのか。

家を購入する時には
ライフステージが変わった時のことを想像することは難しいと思います。
ですが、定期的にリノベーションをしなくても
あらゆる場面で過ごしやすい家になるのかどうか
考えて設計をすることがまず第一歩です。
想像力が大事になっていきますが、
自分たちの考えが及ばないところはプロに意見を求めていきましょう。

そして定期的なリノベーションが難しくても
例えば家具の配置を変えてみたり、
最新家電の情報を集めてみたり、
持ち物の量や内容を整理していくというような
コストの小さいところから暮らしの見直しを
ライフステージの境目に計画しておいて、行ってみてください。

家には人を癒す・自己表現など色々な役割がありますが、
何と言ってもまず家は生活を快適にする道具です。
道具を見直すと暮らしがスムーズになります。
これはもう間違いがない。
本当に「今の自分」にフィットしているのか考えることは大切です。

ちょっと大変かもしれませんが、
ぐっと楽に、快適に、小さな我慢をせずに日々過ごせるようになると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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